受信したオーディオ信号のサンプルレートがプロジェクトのサンプルレートと一致していない場合や、サンプルレートが変動する場合に、このエラーが表示されます。外付けのオーディオインターフェイスや同期デバイス、またはプラグインの使用時に表示される傾向にあります。
このエラーメッセージでセッションが中断されないように、この記事の推奨事項に従って対処してください。推奨事項を 1 つ試したら、そのつどプロジェクトを再生してみて、エラーがまだ表示されるか確認します。表示される場合は、次の推奨事項を試し、エラーが表示されなくなるまで続けてください。
サンプルレートの設定を確認する
Logic Pro で外付けのオーディオインターフェイスをお使いの場合、インターフェイスのサンプルレートは自動的にプロジェクトのサンプルレートと一致するように調整されますが、場合によって、サンプルレートの設定が一致していないことがあります。サンプルレートの設定が一致しているか確認してください。
外付けのインターフェイスのサンプルレートを確認する
外付けのオーディオインターフェイスにはたいてい、ハードウェアの設定 (デバイスのサンプルレートなど) を表示および変更するためのアプリケーションがあり、通常はシステム設定 (環境設定) や「アプリケーション」フォルダから利用できます。詳しくは、デバイスのマニュアルを参照してください。
Logic Pro でサンプルレートを確認する
プロジェクトのサンプルレートを確認するには、「ファイル」>「プロジェクト設定」>「オーディオ」の順に選択します。プロジェクトのサンプルレートがインターフェイスのサンプルレートと一致していない場合は、「サンプルレート」ポップアップメニューから正しいサンプルレートを選択してください。
プロジェクトのサンプルレートがインターフェイスのサンプルレートと一致している場合は、「サンプルレート」ポップアップメニューから別のサンプルレートを選択してから、元のサンプルレートに設定し直してください。
デジタルデバイスのクロック設定を確認する
外付けのオーディオインターフェイスに別のデジタルデバイスを接続して使っている場合は、必ずメインのクロックソースとしてインターフェイスを 1 つだけ指定してください。詳しくは、インターフェイスのマニュアルを参照してください。
機器セットを確認する
外付けのオーディオインターフェイスを複数組み合わせて機器セットとして使っている場合は、以下の手順を実行してください。
- 複数のデバイスをワードクロック、SPDIF、Lightpipe、または AES/EBU で接続します。
- 1 つのデバイスをメインのクロックソースとして指定します。
詳しくは、インターフェイスのマニュアルを参照してください。
I/O バッファサイズを大きくする
Logic Pro で I/O バッファサイズを大きくするには、「Logic Pro 」>「環境設定」>「オーディオ」の順に選択し、「I/O バッファサイズ」ポップアップメニューから大きいサイズを選択します。
トラックをフリーズする
プラグインが挿入されているトラックがプロジェクトにある場合はフリーズしてください。
同期設定を確認する
ほかのアプリケーションやデバイスを Logic Pro に同期している場合や、Logic Pro を別のアプリケーションやデバイスに同期している場合は、同期の設定を確認してください。
ほかのアプリケーションやデバイスを Logic Pro に同期している場合
MIDI タイムコード (MTC) や MIDI クロックを生成する別のアプリケーションやデバイスを Logic Pro に同期している場合は、「外部同期信号とタップテンポを自動認識」をオフにしてください。「ファイル」>「プロジェクト設定」>「同期」の順に選択し、「外部同期信号とタップテンポを自動認識」の選択を解除します。
Logic Pro をほかのアプリケーションやデバイスと同期している場合
Logic Pro を MTC を使って別のアプリケーションやデバイスに同期している場合は、以下のいずれかを実行してください。
- MTC を生成するアプリケーションやデバイスが、MIDI クロックも生成していないことを確認します。詳しくは、アプリケーションやデバイスのマニュアルを参照してください。
- Logic Pro プロジェクトを開いた状態で、「ファイル」>「プロジェクト設定」>「同期」の順に選択し、「オーディオ」タブをクリックして、「Core Audio」ポップアップメニューから「外部またはフリー」を選択します。
内蔵オーディオを使う
外付けのオーディオインターフェイスをお使いの場合は、インターフェイスの代わりに Mac の内蔵オーディオを使ってみてください。
- 外付けのオーディオインターフェイスを Mac から取り外します。
- Logic Pro を開いて、「Logic Pro」>「設定」(または「環境設定」) >「オーディオ」の順に選択し、「デバイス」タブをクリックします。
- 「出力デバイス」ポップアップメニューから「内蔵出力」を選択します。
- 「入力デバイス」ポップアップメニューから「内蔵マイク」(または、コンピュータによっては「内蔵入力」) を選択します。
エラーメッセージが表示されなくなった場合は、オーディオインターフェイスのアップデートまたは修理が必要だと考えられます。詳しいサポートについては、メーカーにお問い合わせください。
Bluetooth ヘッドフォンを使用している場合
Logic Pro で Bluetooth ヘッドフォンを使用していて、オーディオ/MIDI 同期の警告が表示される場合は、Logic Pro の設定と Mac のシステム設定でヘッドフォンを出力デバイスとして設定してください。
- Logic Pro の設定については、「Logic Pro」>「設定」>「オーディオ」の順に選択します。「デバイス」タブをクリックし、「出力デバイス」ポップアップメニューから Bluetooth ヘッドフォンを選択します。
- Mac のシステム設定については、Apple メニュー >「システム設定」(または「環境設定」) の順に選択し、サイドバーで「サウンド」をクリックします。「出力」タブをクリックし、リストから Bluetooth ヘッドフォンを選択します。
ヘッドフォンにマイクが付いている場合は、上記の 2 か所で入力デバイスとしても設定してください。
Reaktor Ensemble をバイパスする
プロジェクトのソフトウェア音源トラックで、LFO を曲のテンポに同期する Reaktor Ensemble を使っている場合は、このプラグインをバイパスするかトラックから削除してみてください。