Mac OS X:ソフトウェア RAID ミラーを再構築する方法
概要
注意:この記事は、Mac OS X 10.2 以降および Mac OS X Server 10.2 以降に適用します。
「ディスクユーティリティ」で、ソフトウェアミラーが劣化したため再構築する必要があるというメッセージが表示されることがあります。これは、2 つのドライブが同期していない状況です。ソフトウェアミラーを再構築するには、下記の操作を行います。
警告:この操作を始める前に、データをすべてバックアップする必要があります。この操作の手順を間違えると、データが紛失する恐れがあるためです。
対象製品
Mac OS X 10.4, Mac OS X 10.3, Mac OS X 10.2, Mac OS X 10.0
1. 「ターミナル」を起動します (/アプリケーション/ユーティリティ)。
注意: CD から起動した場合は、「ファイル」メニューから「ターミナル」を選択して開くことができます。シングルユーザモードに移行した場合は、「sudo」コマンドを使うことはできません。
2. 次の行を入力します。 sudo diskutil checkRAID
3. 「Return」キーを押します。
4. 入力を促すメッセージが表示されたら管理ユーザのパスワードを入力し、「Return」キーを押します。お使いのコンピュータの既存の RAID セットの一覧が表示されます。下記のように出力されます。
RAID SETS
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Set Name: Test Mirror
Set Unique ID: Test Mirror53c35c34e6ca11d698410003938bb930
Set Type: Mirror
Set Device Node: disk4
-------------------------------------------------------------
# Device Node Status
-------------------------------------------------------------
0 disk1 (Bay 2 OK
1 Unknown Missing/Damaged
-------------------------------------------------------------
ここに表示される番号は、スライス番号です。後で使えるように、システム上で問題となっているスライス番号を書きとめておきます。
上記の例では、ミラーセット「Test Mirror」のスライス 0 は問題ありませんが、スライス 1 は見当たらないか破損しています。また、ミラーセット「Test Mirror」のデバイスノードが「disk4」で、ミラーセットの「OK」ディスクのでバイスノードが「disk1」であることを示しています。
5. 次の行を入力します。 sudo diskutil list
6. 「Return」キーを押します。コンピュータで使用可能なディスクの一覧が表示されます。ノード番号は、ドライブが装着されているベイとは一致しませんのでご注意ください。下記のように出力されます。
/dev/disk0
#: type name size Node
0: Apple_partition_scheme *57.3 GB disk0
1: Apple_partition_map 31.5 KB disk0s1
2: Apple_HFS Big Drive 60 GB Bay 3 57.3 GB disk0s2
/dev/disk1
#: type name size Node
0: Apple_partition_scheme *57.3 GB disk1
1: Apple_partition_map 31.5 KB disk1s1
2: Apple_Driver_OpenFirmware 512.0 KB disk1s2
3: Apple_Boot_RAID 57.3 GB disk1s3
/dev/disk2
#: type name size Node
0: Apple_partition_scheme *57.3 GB disk2
1: Apple_partition_map 31.5 KB disk2s1
2: Apple_Driver43 28.0 KB disk2s2
3: Apple_Driver43 28.0 KB disk2s3
4: Apple_Driver_ATA 28.0 KB disk2s4
5: Apple_Driver_ATA 28.0 KB disk2s5
6: Apple_FWDriver 256.0 KB disk2s6
7: Apple_Driver_IOKit 256.0 KB disk2s7
8: Apple_Patches 256.0 KB disk2s8
9: Apple_HFS Partition 1 14.3 GB disk2s9
10: Apple_HFS Partition 2 14.3 GB disk2s10
11: Apple_HFS Partition 3 14.3 GB disk2s11
12: Apple_HFS Partition 4 14.3 GB disk2s12
/dev/disk3
#: type name size Node
0: Apple_partition_scheme *57.3 GB disk3
/dev/disk4
#: type name size Node
0: Test Mirror *57.3 GB disk4
1: Test Mirror 57.3 GB disk4
未フォーマットの交換用ディスクのデバイスノードは、/dev/disk1 のように通常のハードドライブとしてフォーマットされていない「disk3」であることを示します。ドライブがリストにまったく表示されない場合は、ドライブに障害があったことを意味する可能性があります。その場合は、ドライブを交換してステップ 5 と 6 を繰り返します。
7. 「ディスクユーティリティ」で、「Missing/Damaged」とラベルの付いたドライブか、交換されたドライブのいずれかを再フォーマットします。
8. RAID がコンピュータの起動ボリュームであった場合は、Mac OS X または Mac OS X Server インストール CD を起動します。CD で起動したら、「インストーラ」メニューから「ディスクユーティリティ」を選択します。
9. ドライブの一覧に、RAID ミラーのボリュームやその他のハードドライブが表示されるはずです。元の RAID ドライブは淡色表示されますが、新しくフォーマットされたドライブは普通に表示されます。ボリューム一覧から、RAID ミラーのボリュームを選択して「RAID」タブをクリックします。下部のウインドウに、RAID を構成しているドライブの一覧が表示されます。左側のドライブ一覧から、新しくフォーマットされたドライブを選択して RAID ドライブの一覧にドラッグします。下部にある「再構築」ボタンをクリックします。
注意:Mac OS X 10.4 以前のバージョンでは、「このディスクを RAID に追加すると、ディスクの内容が失われます。」というメッセージが表示されます。このメッセージは、ミラー上のデータではなく、交換用ドライブ上のデータが破棄されることを示します。ミラーセット上の既存データは、再構築された後も正常に維持されます。
10. 修正が完了した後ドライブがマウントされない場合は、サーバを再起動します。
11. 再構築がうまくいかなかった場合、これは RAID ボリュームから起動したことが原因である可能性があります。この場合は、Mac OS X または Mac OS X Server インストールディスクで起動して、ステップ 9 を繰り返します。RAID ボリュームから起動していないにもかかわらず再構築がうまくいかなかった場合は、ステップ 12 に進みます。
12.「ディスクユーティリティ」では、劣化した RAID ミラーを正常に再構築できないことがあります。このような場合は、「ディスクユーティリティ」ではなくコマンドラインツール「diskutil」を使って、RAID ミラーセットを再構築します。下記の手順を実行します。
必要に応じて、ステップ 1 ~ 10 も繰り返してください。
13. お使いのシステムバージョンを示すコマンドを入力します。
10.2 ~ 10.3.9 の場合:
sudo diskutil repairMirror DeviceNode sliceNumber fromDisk toDisk
注意:上記のコマンドで、「DeviceNode」を実際のミラーのデバイスノードで置き換えます (出力例では「disk4」)。「sliceNumber」を実際交換するスライス番号で置き換えます (出力例では「1」)。「fromDisk」を、ミラーセットの「OK」ディスクの実際のデバイスノードで置き換えます (出力例では「disk1」)。「toDisk」を、交換用ディスクの実際のデバイスノードで置き換えます (出力例では「disk3」)。つまり、上記の例のミラーセット「Test Mirror」を再構築するには、次のように入力します。
sudo diskutil repairMirror disk4 1 disk1 disk3
10.4 以降:
sudo diskutil repairMirror DeviceNode DeviceNode
注意:最初の「DeviceNode」を、実際のミラーのデバイスノードで置き換えます (出力例では「disk4」)。2 番目の「DeviceNode」を、交換用ディスクの実際のデバイスノードで置き換えます (出力例では「disk3」)。つまり、上記の例のミラーセット「Test Mirror」を再構築するには、次のように入力します。
sudo diskutil repairMirror disk4 disk3
14. 「Return」キーを押します。
15. 修正が完了した後ドライブがマウントされない場合は、サーバを再起動します。