Logic Pro X: 加算方式の音声合成

加算方式の音声合成

加算方式の音声合成は、減算方式シンセサイザーの逆の手法と考えることができます。音の基礎の概要トーン、倍音、ハーモニック、および部分音、および減算合成の仕組みを参照してください。

加算方式の音声合成について理解するために、すべてのサウンドがさまざまなサイン波および倍音の和であるということを念頭に置いてください。

加算方式の音声合成では、何もない状態から始めて、音量や周波数の異なる複数のサイン波を組み合わせてサウンドを構築していきます。組み合わせるサイン波が多くなると、付加的な倍音が生成されるようになります。大半の加算方式シンセサイザーでは、各セットのサイン波はオシレータと同じように見なして使用できます。

使用している加算方式シンセサイザーの構成に応じて、1つのエンベロープコントロールで1つのサイン波のレベルとピッチを調整する場合と、1つのエンベロープコントロールで一群のサイン波を調整する場合(1つのエンベロープで1つのサウンドとその倍音を調整する、奇数倍音と偶数倍音のそれぞれに専用のコントロールが提供されるなど)があります。全体的な音色を変えたい場合は、倍音を個々に調整するよりも、数学的な相対関係にある倍音をまとめて調整する方が実用的です。

Alchemyでは、サイン波を基にして各倍音のレベル、ピッチ、パン位置を細かく調整することで、サウンドをゼロから作成できます。その点で真の加算方式シンセサイザーと言えるでしょう。Alchemyではさらに、読み込んだサンプルを加算(または加算+スペクトル)合成方式で再合成することもできます。再合成を参照してください。

Vintage B3およびその他のドローバーオルガンでも加算合成の手法が使用されています。Vintage B3では、基本トーンから始めてそれに倍音を追加してゆき、より豊かなサウンドを構築してゆきます。基音と各倍音の音量関係は、各ドローバーをどれほど引き出すかで決定されます。Vintage B3には各倍音を制御するエンベロープは存在しないため、Vintage B3でできることはオルガンのエミュレーションに限られています。

公開日: 2019/09/13
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