Logic Pro X: FM(周波数変調)合成

FM(周波数変調)合成

FM合成には、モジュレータオシレータおよびサイン波の搬送波オシレータが使用されています。搬送波オシレータによって生成された波形の可聴周波数帯域の周波数がモジュレータオシレータの波形によって変調され、新しいハーモニックが生まれます。このようなハーモニックのことを、側波帯ということもあります。

変調波が搬送波の整数倍のときは、ハーモニックなサウンドが生成されます。変調波が搬送波の整数倍でないときは、側波帯の音がハーモニックでなくなり、不協和音が生成されます。

図。FM合成の図。モジュレータオシレータ、搬送波オシレータ、および両者による周波数モジュレーション後の波形が表示されている。

通常、FMシンセサイザーにはフィルタは内蔵されていません。FM合成で減算合成シンセサイザースタイルのサウンドをいくつか生成できますが、この方法でレゾナント減算方式シンセサイザーフィルタのサウンドを再現することは困難です。ただし、減算方式シンセサイザーでは作成困難なサウンド(ベルの音色、金属的な音、エレクトリックピアノのトーンピンの音など)を作成する場合に、FM合成は非常に優れています。FM合成の別の強みは、迫力のある低音や金管楽器のサウンドの合成です。

EFM1およびRetro Synth FMシンセサイザーは、YamahaのDXシリーズシンセサイザーで有名になった多数の古典的なFMサウンドを生成できます。1983年-1986年に販売されたDX7は、これまでに製造されたプロレベルのハードウェアシンセサイザーで商業的に最も成功したマシンです。Retro Synth FMシンセサイザーのFMエンジンにはさらにフィルタセクションなどの追加機能があり、より幅広いサウンドを作成できます。

ES2に内蔵のFM手法を使用すると、あるオシレータを使って別のオシレータをモジュレートできます。これらのFM手法を使って、FM合成のデジタルサウンドとES2の特徴である厚みのあるアナログサウンドとの溝を部分的に埋めることができます。

公開日: 2019/09/13
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