Logic Pro X: 「同期」の「MIDI」設定

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「同期」の「MIDI」設定

「同期」の「MIDI」設定は、「詳細」環境設定で「詳細ツールを表示」が選択されている場合にのみ表示されます。

これらの設定を使って、外部スレーブ機器を「Logic Pro」(マスターとして機能)に同期できます。MIDIクロックの同期は、最大10の外部デバイスについて個別に設定できます。

図。「同期」の「MIDI」設定。
  • 「送信先」ポップアップメニュー:  MIDIクロック信号を受信するMIDI出力ポートを設定します。すべてのMIDI出力ポートで同じ設定を使用する場合は、「すべて」を選択します。

  • 「クロック」チェックボックス: その行の「送信先」フィールドに表示されているMIDI出力ポートでMIDIクロックの送信を有効にします。

    MIDIクロックは、その他の一般的なMIDIイベント(ノート、コントローラなど)と一緒に簡単に送信できます。複数のポートを備えたMIDIインターフェイス(Unitor8などの)を使用する場合、個々のポートではなく、すべてのポートに対してMIDIクリックを送信した方がより正確なタイミングを得ることができます。

    すべてのポートに対してMIDIクロックが転送される場合、イベントは1回だけコンピュータからインターフェイスに送信されます。一方、個別のポートに送信する場合は、ポートごとにイベントが送信されるので、すべてのポートの帯域幅に対する負荷も高くなります。

  • 「ディレイ[ms]」フィールド: その行のMIDI出力ポートでMIDIクロック信号の送信を遅延させます。マイナス値を指定すれば、MIDIクロック信号がより早く送信されることになります。これにより、外部MIDIクロックスレーブで発生した反動遅延を補うことができます。

  • 「PDC」チェックボックス: その行の「送信先」フィールドに表示されているMIDI出力ポートでプラグインディレイ補正を有効にします。ソフトウェアプラグインを使用することで生じる遅延を補正します。

  • 「MTC」チェックボックス: その行の「送信先」フィールドに表示されているMIDI出力ポートでMIDIタイムコードの送信を有効にします。

    注記:MTCはデータ量も多いので、すべてのポートに送信するのは可能な限り避けてください。可能であれば、ほかの用途に使われていない空きMIDIポートを使ってください。

  • 「MMC」チェックボックス: その行の「送信先」フィールドに表示されているMIDI出力ポートでMIDIマシンコントロールの送信を有効にします。これらのコマンドは、「Logic Pro」のトランスポート機能(再生、停止、早戻しなど)を実行するたびに送信されます。

    注記:「MIDIマシンコントロール(MMC)を送信」チェックボックスが選択されている場合、MMCはMIDI出力の送信先にのみ送信されます。

    MMCは通常、「Logic Pro」が外部マスター(ADATなど)のスレーブとして動作しているときに、外部マスターのトランスポート機能を「Logic Pro」から制御したいときに使用します。つまり、「Logic Pro」がMMCマスターとMTCスレーブの役割を同時に果たすことになります。外部マスターのトランスポートコントロールを使用したい場合、MMCを使用する必要はありません。この場合、「Logic Pro」はスレーブとしてMTCマスターに従います。MMCを使って、MMCスレーブ機器のトラックを録音可能な状態にすることもできます。

  • 「クロックモード」ポップアップメニュー: 同期するMIDIデバイスのMIDIクロック送信モードを設定します。

    • パターン-パターン長を基にクオンタイズしてクロック開始: 「開始」コマンドを送信して、シーケンサーでの再生をパターンの先頭から開始します。「クロック開始」の「パターン長____小節」フィールドでパターンの長さを設定する必要があります。

    • ソング-再生開始および停止時にSPP/SPP/サイクルジャンプ時に続行: 曲の先頭から再生を開始する場合は「開始」コマンドを送信します。その他の場合は、ソング・ポジション・ポインタに続いて続行コマンドを送信し、シーケンサーでの再生を開始します。

    • ソング-再生開始時およびサイクルジャンプ時にSPP: 再生の開始時、およびサイクルモードが繰り返されるたびにソング・ポジション・ポインタ・コマンドを送信します。

    • ソング-再生開始時のみSPP: 最初の再生の開始時にのみソング・ポジション・ポインタ・コマンドを送信します。

  • クロック開始: 「位置」フィールド: MIDIクロック出力を開始する音楽的な位置を設定します。再生を開始すると、ソング・ポジション・ポインタ(SPP)メッセージが送信されます。SPPを処理できない機器もあるので、MIDIシステムのリアルタイム・コンティニュー・メッセージも送信されます。ただし、開始位置が1 1 1 1のときは例外です。この場合はリアルタイム・スタート・メッセージが送信されます。

  • クロック開始: 「パターン長____小節」フィールド:  「クロックモード」を「パターン-パターン長を基にクオンタイズしてクロック開始」に設定した場合は、このフィールドを使ってパターンの長さを小節単位で選択します。

  • 「MIDIマシンコントロール(MMC)を送信」チェックボックス:  MMCが選択されているすべてのMIDI出力送信先へのMIDIマシンコントロールの送信を有効にします。

  • 「MMCの入力を自動認識」チェックボックス: MIDIマシンコントロールといわゆるフルフレームメッセージでLogic Proを制御します。

    MMC入力を自動認識している「Logic Pro」では、次のコマンドを認識できます:

    • 再生

    • 遅延再生

    • 停止

    「遅延再生」は、リール式テープレコーダのように構造的に遅延が生じやすい同期スレーブ機器用の特殊なコマンドです。即座に再生を要求するのではなく、指定したSMPTE位置まで到達してから再生を開始するように要求します。「Logic Pro」はどのような位置でもほとんど瞬時に再生を開始できるので、再生コマンドと遅延再生コマンドへの反応時間の違いが認識されることはありません。

    外部MTC(MIDIタイムコード)コマンドの入力が検知された場合、「Logic Pro」はこれらのメッセージを無視します。

    「Logic Pro」はフル・フレーム・メッセージにも従うので、再生を開始しないで再生ヘッドを新しい位置にセットすることもできます。なおここでも、情報が競合した場合はMTCデータが優先されることになります。

    同期デバイスの中には、スレーブ機器(この場合は「Logic Pro」)を再生することなく新しい位置にセットしたいときにフル・フレーム・メッセージを(MTCの代わりに)送信するものもあります。これは、ビデオ機器をシャトル操作したりフレーム単位で進めたい場合などに、スレーブ機器が再生モードになることなく正確な位置にセットされるので便利です。

  • 「デフォルトとして保存」ボタン:  現在のMIDI同期設定を保存し、すべての新規プロジェクトに適用します。

  • 「MIDI同期環境設定」ボタン 「MIDI環境設定」ウインドウの「同期」タブを開きます。

公開日: 2019/09/13
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