OS X Server v2.2.1 アップデートについて

OS X Server v2.2.1 アップデートについて説明します。

このソフトウェアは OS X Server v2.0、v2.1、v2.1.1、または v2.2 を v2.2.1 にアップデートします。OS X Server をお使いの場合は、このアップデートを適用することをお勧めします。このアップデートのセキュリティコンテンツについては、こちらの記事を参照してください。

インストールの方法

OS X Server v2.2.1 は、Mac App Store から入手できます。OS X Server (Mountain Lion) v2.0、v2.1、v2.1.1、または v2.2 がインストールされている場合は、このアップデートが「アップデート」パネルに表示されます。インストールするには、「アップデート」ボタンをクリックします。

インストール中に「Server アプリケーションの置き換えが検出されました」というメッセージが表示されますが、これは、アップデートの過程で通常表示されるメッセージです。アップデートしても、サーバの設定とデータはすべてそのまま維持されます。

インストールが完了したら、Server App を開き、アップデート以前に設定していたサービスのセットアップを完了します。

アップデートの内容

このアップデートには、以下の強化点が含まれています。

キャッシュサービス

  • Apple が Mac App Store で配信するソフトウェアのダウンロード速度を上げる、キャッシュサービスと呼ばれる新機能が導入されています。このサービスでは、ソフトウェアアップデートと Mac App Store から購入した App がキャッシュされます。キャッシュサービスの詳細については、「ヘルプ」メニューの「Server ヘルプ」を選択してください。

  • サービスを提供するネットワーク IP アドレス範囲をサーバ管理者が制限できるようにする ListenRangesOnly キーが追加されています。

  • iTunes または iTunes for Windows v11.0.2 以降経由で購入した App およびブックのキャッシュがサポートされています。

Server App

  • 一元的な証明書管理インターフェイスが採用されています。

  • SSL エラーに関連する設定の問題が解決されています。

  • Lion Server からのアップグレードに対する追加の修正が含まれています。

  • メールサーバで使われるブラックリストサーバの変更を試みても機能しない問題が解決されています。

  • 一般的な機能が強化されています。

Adaptive Firewall

  • hb_summary ツールの使用時に例外が呼び出される問題が解決されています。

カレンダーサービス

  • カレンダーの出席依頼が常に英語で届いていた問題が解決されています。

  • 一般的な機能が強化されています。

メールサービス

  • freshclam と clamav でアップグレードされたシステムのログが提供されない問題が解決されています。

  • 割り当ての厳格な制限が順守されない問題が解決されています。

  • 以前のバージョンの OS X Server からアップグレードする際に、特定の設定が保持されない問題が解決されています。

連絡先サービス

  • 特定の状況でデータの保存にデフォルト以外の場所を使った場合に、サービスが開始されない問題が修正されています。

  • 英語以外の文字を含むレコードを検索する機能が追加されています。

メッセージサービス

  • 特定の状況でデータの保存にデフォルト以外の場所を使った場合に、サービスが開始されない問題が修正されています。

プロファイルマネージャ

  • プロファイルマネージャで Active Directory グループを使う機能が追加されています。

  • プロファイルマネージャにアップロードされた App を削除する機能が追加されています。

  • パフォーマンスと一般的な機能が強化されています。

Time Machine

  • どのコンピュータをバックアップ済みか、最後にバックアップしたのはいつか、およびバックアップのサイズを監視できます。

関連情報

DHCP サービスを利用するように設定されていた以前のバージョンの OS X Server からアップグレードすると、DHCP サービスが自動的に開始されない場合があります。この問題が発生した場合は、Server App を開いて手動でサービスを開始してください。

OS X Server v2.2 および v2.2.1 では、サービスに必要な Postgres データが独自のロケーション (デフォルトでは「/ライブラリ/Server/PostgreSQL For Server Services/Data」) に保存されます。以前のバージョンの OS X Server から v2.2 または v2.2.1 に移行すると、システムの Postgres データが「/ライブラリ/Server/PostgreSQL/Data」から「/ライブラリ/Server/PostgreSQL For Server Services/Data」に移行されます。「/ライブラリ/Server/PostgreSQL/Data」に作成したカスタムコンテンツは、OS X Server v2.2 または v2.2.1 にアップグレードした後も同じ場所に保持されます。このデータにアクセスしたい場合、または OS X Server v2.2 または v.2.2.1 をインストールするのがはじめてで、新しい Postgres データを作成したい場合は、下記のコマンドを使ってサービスを開始する必要があります。

sudo serveradmin start postgres

これにより、サービスに使われているプロセスとは別の Postgres プロセスが開始されて、独自のコンテンツのサービス提供に使うことができます。

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