Logic Pro/Express 9:テンポを参照せずに録音されたオーディオファイルに Flex 編集を使うときのヒント

クリックも他のテンポの参照もせずに録音されたオーディオに Flex 編集を使う方法を説明します。

Logic 9 では、オーディオファイルのトランジェントと組み込まれたテンポを組み合わせてオーディオをクオンタイズします。Logic プロジェクトでオーディオを録音すると、プロジェクトの設定が使用されます。プロジェクトテンポを参照せずに録音する場合や、別のアプリケーションを使って録音したオーディオをインポートする場合は、Logic に適切なクオンタイズを行うための正しい参照ポイントがないので、Flex 編集を行う状態にできません。 

この記事では、正しいテンポ情報をオーディオファイルに組み込んで Flex 編集を行える状態にするためのワークフローを説明します。状況に応じて以下のいずれかを選択してください。

録音されたオーディオの基本的なテンポが安定していて、プロジェクトのテンポに近い場合

  1. Flex モードを有効にします。
  2. リージョンの右上部をつかんだまま左右にドラッグし、オーディオのテンポをプロジェクトのテンポに合わせます。

録音されたオーディオの基本的なテンポは安定しているが、プロジェクトのテンポに近くない場合

  1. 「アレンジ」ウインドウでオーディオリージョンをハイライトします。
  2. 「アレンジ」ウィンドウでローカルの「オーディオ」メニューに移動して、「テンポを検出」を選択します。
  3. Logic によりオーディオファイルが解析されます。結果のテンポでよければ「OK」をクリックします。
  4. 結果のテンポが期待と異なる場合は、「詳細オプション」の開閉用三角ボタンをクリックし、「検出結果」で代わりのテンポのいずれかを選択します。「OK」をクリックします。

録音されたオーディオの基本的なテンポが大きく異なる場合

  1. 新しい Logic プロジェクトを作成します。
  2. オーディオファイルをプロジェクトにインポートし、「アレンジ」ウィンドウのトラックに追加します。
  3. 左のリージョンの境界を調整してリージョンの冒頭の不要な無音を削除し、ポジション 1 1 1 1 で開始するように、リージョンを移動します。
  4. オーディオファイルをハイライトして、「オプション」>「テンポ」>「オーディオファイルからテンポ情報を取り除く」の順に選択します。
  5. 「アレンジ」ウィンドウの「表示」メニューに移動して「グローバルトラックを設定」を選択します。
  6. ビートマッピングのオプションが選択されていない場合は選択し、「終了」をクリックします。
  7. トラックリストの左上の角にあるグローバルトラックの開閉用三角ボタンをクリックします。
  8. グローバルトラックのヘッダにあるビートマッピングの開閉用三角ボタンをクリックします。
  9. ビートマッピングのヘッダにある「検出」ボタンをクリックします。 

    オーディオファイルのトランジェントが解析され、ビートマッピングに白い縦線として表示されます。
  10. ビートマッピングトラックのヘッダでトランジェントの「+」または「-」ボタンを使って、必要に応じて検出するトランジェントの数を増減させます。
  11. ビートマッピングを開始するには、ビートマッピングトラックの上部にあるビートグリッド上のポイントをクリックし、ビート番号に対応するオーディオファイルのトランジェントにドラッグします。下の例では、オーディオファイルの 3 番目のトランジェントを 2 拍目に合わせなければならないので、2 拍目のグリッドをクリックしてトランジェントに関連付けます。
  12. これで新しいテンポが設定されます。 
  13. グリッドの拍を適切なトランジェントに関連付けて、ファイルのビートマッピングを続けます。一連のテンポの変更が作成されます。
  14. オーディオファイルでの作業が終わったら、「オプション」>「テンポ」>「テンポ情報をオーディオファイルに書き出す」の順に選択します。

これで、ファイルは Flex 編集で使用される状態になります。プロジェクトで Flex を有効にすると、プロジェクトにテンポの変更が含まれる場合でも、オーディオファイルはプロジェクトのテンポに従います。逆に、テンポがばらばらのオーディオファイルは、テンポが一定のプロジェクトで安定して再生されます。

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