Xsan 1.4.2 or earlier: パフォーマンス最適化のための設定

Xsan ボリュームとの間のファイルコピーのパフォーマンスにはさまざまな要素が影響を与えます。ここで推奨される作業はその機能には必須ではありませんが、Xsan ボリューム上のファイル読み書き速度が向上する可能性があります。この記事は Xsan 1.4.2 以前が対象になります。

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パフォーマンスを測定する

Xsan ボリュームが最適に動作しているかを確認するために、Xsan ボリュームのログで時間ごとに報告されているレイテンシーの値を参照してください。各 Xsan ボリュームのログは「Xsan Admin」で参照できます。Xsan 1.4.2 以前では、Xsan ボリュームを選択し、「ログ」タブを選択することでログにアクセスしてください。各メタデータコントローラの Xsan ボリュームログを確認できるドロップダウンメニューもあります。

別の方法として、各メタデータコントローラのパス「/Library/Filesystems/Xsan/data/[VolumeName]/log/cvlog」で、各 Xsan ボリュームの cvlog を見つけることもできます。

ここでの VolumeName は Xsan ボリュームの名前になります。

Xsan ボリュームのログで次からはじまる文字列を検索します。

PIO HiPriWr SUMMARY [Metadata Storage Pool] sysavg

ここでの Metadata Storage Pool は Xsan ボリュームのメタデータで設定されているストレージプールの名前になります。sysavg の値が 500ms 以下の場合は、Xsan ボリュームは最適に動作しています。sysavg の値が 500ms を超えている場合は、この記事にある推奨される作業が適切に設定されているか確認してください。

注意:正確な HiPriWr の値が Xsan ボリュームログに報告されるために、最初にデータを Xsan ボリュームにコピーし、 Xsan ボリュームからもコピーする必要があります。その簡単な方法として「Xsan Tuner」を使用する方法があります。「Xsan Tuner」を使用する際には、こちらの記事 を参照してください。

推奨される作業

  • ボリューム作成時に、ジャーナル記録とメタデータがユーザデータとは異なるストレージプールに存在するように設定します。ストレージプールの設定については「Xsan 管理者ガイド」に記述しています。
  • Xserve RAID がメタデータ用ストレージとして使用されているときは、メタデータ用 LUN が専用の RAID コントローラ上で有効になっていることを確認します。同じ RAID コントローラ上に他の LUN が存在するときは、この LUN の使用頻度が低いことを確認します。
  • Xsan メタデータの通信で使用されるネットワークは、AFP、DNS、ディレクトリサービスなどのネットワークサービスの通信で使用されるネットワークとは分離された物理ネットワークにしているか、Xsan のマニュアルに記述されているように、次の手順で確認してください。
    1. メタデータコントローラ (MDC) が、AFP、DNS、ディレクトリサービスなどのネットワークサービスの通信で使用されるネットワークインターフェイスではなく、メタデータの通信専用のインターフェイスを使用して Xsan ネットワークに接続するように設定されているか確認してください。

      Xsan 1.4.2 以前では、この設定は「Xsan Admin」(「作成」>「コンピュータ」)で確認できます。各メタデータコントローラ(MDC)を選択して「編集」をクリックしてください。

    2. 「ネットワークポート設定」のリストで、AFP、DNS、ディレクトリサービスなどのネットワークサービスの通信で使用されるネットワークインターフェイスが、Xsan メタデータの通信で使用されるネットワークインターフェイスより高い優先順位で設定されているか確認してください (詳しくは記事「Mac OS X:「場所」の使用方法」の「Adjusting port priority」を参照してください)。
    3. 各 Xsan コンピュータの Xsan メタデータの通信で使用されるネットワークインターフェイスは“1000baseT”で通信されていなければなりません。メタデータの通信用インターフェイスでは「システム環境設定」の「ネットワーク」>「Ethernet」の「設定」は「自動」などに設定してください。Ethernet スイッチでは通信速度は 1000baseT、通信方式は全二重、フロー制御を許可する設定になっている必要があります。Ethernet スイッチが正しく設定されているかを確認するために、各 Xsan コンピュータで、アップルシステムプロファイラを開き、「ネットワーク」を選択し、Xsan メタデータの通信用ネットワークインターフェイスを選択します。インターフェイスの「メディアオプション」が「全二重、flow-control」に、「メディアサブタイプ」欄が「1000baseT」と表示されていることを確認します。
  • MDC は Xsan 専用に設定されていることを確認します。MDC は AFP や NFS などのサービスを実行しないように設定することで、はるかに高いパフォーマンスを発揮します。
  • 「日付と時刻」環境設定でネットワークタイムサーバを選択し、すべてのクライアントの時計が同期していることを確認します。
  • すべてのディレクトリで、ファイルを一定量に押さえるよう心がけてください。ディレクトリあたりのファイル量の上限について、アップルは特定の指標を与えていませんので、さまざまな設定に応じてテストを行う必要があります。
  • 最小 RAM 容量の要件が守られていることを確認します。システム要件については「Xsan 管理者ガイド」を参照してください。
  • Apple Fibre Channel カードが、使用するコンピュータの適切なスロットに装着されていることを確認します。 詳しくは「Xserve RAID: よくお問い合わせいただく質問 (FAQ)」および記事 32480 を参照してください。
  • すべての Fibre Channel インターフェイス(HBA、 Fibre Channel スイッチ、 Fibre ストレージデバイス)が最大の性能値で通信するように設定されていることを確認します。2Gbit デバイスと 4Gbit デバイス間での接続は最大 2Gb/s で通信することに注意してください。Fibre ハードウェアの相互運用の詳細については、こちらの記事 を参照してください。
  • 各ホストは、PCI HBA の利用可能なすべてのポートを使って Fibre Channel スイッチに接続されていることを確認します。
  • 各 Xsan ノードで、Finder のリスト表示オプションの「すべてのサイズを計算」が無効になっていることを確認します。この設定を確認するには、リスト表示の Finder ウインドウを開いて、Finder の「表示」メニューから「表示オプション」を選択します。「すべてのサイズを計算」オプションのチェックを外します。
  • Xserve RAID のパフォーマンスが最大になるように設定されていることを確認します。詳しくは、こちらの記事 を参照してください。
  • 使用領域が 80% を超えるときの RAID パフォーマンス:
    断片化とディスク配列のため、使用領域が 80% を超えるときの RAID パフォーマンスは低下することがあります。「Xsan Admin」で指定値を超えると管理者にメールを送信する設定ができます。
    Xsan 1.4.2 以前で、通知は「Xsan Admin」の「作成」パネルで設定します。「通知」を選択し、「空き容量が使用可能な容量の 20% を下回った」のオプションにチェックします。
  • 最高のパフォーマンスを提供する割り当て方式を使用してボリュームを設定する必要があります。「ラウンドロビン」の割り当ては利用可能な各ストレージプールの順に書き込みます。利用可能なストレージプールとは、データが書き込まれるアフィニティ、もしくはアフニティに書き込まれないときは、アフィニティのみのプールではないすべてのプールに属するストレージプールになります。ストレージプールの帯域を拡張した場合は、 こちらの記事 の手順にそって snfsdefraghas を実行してください。
    「フィル」の割り当て方式を使用すると、1 つのストレージプールに書き込み続けるので、パフォーマンスは下がります。
    「バランス」の割り当て方式を使用すると、利用可能なすべてのストレージプールではなく、一時的にそれより少ない数のストレージプールに書き込むので、パフォーマンスは下がります。しかしながら、「バランス」では、各ストレージプールは同じデータ量になります。
  • 各 Xsan クライアントと MDC がネットワークサービス用のインターフェイスの完全修飾ドメイン名を解決できることを確認します。
  • 使用するボリュームに対して適切なブロック割り当てサイズとストライプ幅を選択します。通常は、16KB のブロック割り当てサイズと 64 ブロックのストライプ幅で最も良いパフォーマンスをもたらすでしょう。それらの値の異なった組み合わせをベンチマークし、最大のスループットをもたらす組み合わせを使用することをお勧めします。
  • Spotlight の索引作成が無効になっているかを確認します。Xsan ボリュームの Spotlight 検索はサポートされておらず、Spotlight の索引作成がデフォルトで無効になっていますが、Xsan ボリュームの Spotlight の索引作成が有効になっている可能性があります。Xsan ボリュームの Spotlight の索引作成を有効にしないためには mdutil バイナリを使用します。Xsan ボリュームの Spotlight の索引作成を無効にするには、以下のターミナルコマンドを実行してください:

    sudo mdutil -i off/Volumes/[YourXsanVolume]

 

アップグレードに関する注意

  1. ボリュームを Xsan 1.0.x から Xsan 1.1 に移行した場合は、パフォーマンスおよび安定性向上 のためにボリューム設定ファイルを直接編集する必要があります。
  2. Xsan を旧バージョンから 1.2 へアップグレードした場合は、ボリュームのジャーナルサイズを変更する必要がある場合があります (詳しくはこちらを参照してください)。

重要:アップル製以外の製品に関する情報は、単なる情報としてのみ提供されるものであり、アップルによる推奨や保証の対象にはなりません。詳しくは、各ベンダー にお問い合わせください。

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