iPadOS 17 のエンタープライズ向けの新機能

Apple が iPadOS 17 向けにリリースしたエンタープライズコンテンツについてご案内します。

iPadOS 17 のアップデートを適用すると、デバイスの安定性、パフォーマンス、対応性が向上します。すべての方にアップデートをおすすめします。デバイスの管理者は、MDM ソリューションを使ってソフトウェアアップデートを管理できます。

iPadOS 17 のアップデートの一般向けの改善点については、こちらの記事を参照してください。

これらのアップデートのセキュリティコンテンツについて詳しくは、こちらの記事を参照してください。

iPadOS 17.4.1

  • 特定の iPad モデルの QR コードの読み込みに関する問題が解決しました。

iPadOS 17.4

  • MDM は、時間、ストレージ、帯域幅を節約するために、軽量化されたアプリをインストールできます。

  • 共有 iPad で、エンタープライズアプリが起動しない問題が解決しました。

  • 壁紙を設定するコマンドは、その後の試行で失敗しなくなりました。

iPadOS 17.2

  • 自分の管理対象 Apple ID で iPad にサインインしている教師は、そのデバイスを使用して、生徒を各自のデバイスにサインインさせることができます。この機能を使用するには、Apple School Manager で有効にしておく必要があります。

  • allowLiveVoicemail キーが追加されました。このキーで、MDM 経由でライブ留守番電話を有効化または無効化できます。

  • 複数のステップが必要となる拡張 SSO 認証をデバイスが完了できない問題が解決しました。

  • パスコードポリシーに従ってデバイスが消去される際に、新しい forcePreserveESIMOnErase キーが True に設定されている場合は、構成済みの eSIM が削除されなくなりました。

  • グローバルプロキシプロファイルが原因で、AirDrop の検出リクエストがタイムアウトすることがなくなりました。

  • sharingd がクラッシュし、モバイルデータ通信や Wi-Fi データ通信の使用量が過剰に増える問題が解決しました。

  • Exchange のカレンダーが、デフォルトのカレンダー設定でオプションとして表示されるようになりました。

  • デバイスが .local ドメインの外にある AirPrint プリンタを検出できるようになりました。

iPadOS 17.1

  • 管理対象 Apple ID で連係機能を使用できます。

  • VPN 常時接続ユーザは、携帯電話通話および Wi-Fi 通話、モバイル通信データの使用、SMS/MMSメッセージの送信ができるようになりました。

  • iOS デバイスが MDM との通信を失う問題が解決されました。

iPadOS 17.0.3

  • iPadOS 17 にアップデートした後で、Business Essentials ユーザが設定を完了できなかった問題が解決しました。

  • iPadOS 17 デバイスが、管理対象の Wi-Fi ネットワークに接続する際に応答しなくなる問題が解決しました。

  • カレンダーアプリで、Exchange の予定の参加依頼を承認または辞退した後、参加者全員に参加依頼が再送信されることがなくなりました。

iPadOS 17

iPadOS 17 には、企業および教育機関への導入を想定した新機能、バグ修正、改善が含まれています。

デバイス管理

  • MDM でアカウント駆動型のデバイス登録を有効にすることができます。その場合、ユーザが「設定」で組織の管理対象 Apple ID を使用して、各自の iOS または iPadOS デバイスを管理対象として登録できます。

  • iPadOS 17 で実行されている Apple Configurator が、Apple School Manager、Apple Business Manager、または Apple Business Essentials に追加中のデバイスを MDM サーバに割り当てることができるようになりました。

  • 「Apple でサインインする」で、管理対象アプリには管理対象 Apple ID、管理対象外アプリには個人用の Apple ID が自動的に使い分けられます。

  • 自動デバイス登録が使用されている場合、MDM が登録対象デバイスに対し、最小オペレーティングシステムバージョンを強制できるようになりました。

  • 宣言型デバイス管理を使用して、iOS と iPadOS のアップデートを管理できるようになりました。

  • iPadOS が、LTE、5G ノンスタンドアローン (NSA)、または5G スタンドアローン (SA) を使用するプライベートなデータ専用モバイルデータ通信ネットワークに対応しました。

  • 「サービスに戻す」を使って、MDM は消去コマンドに Wi-Fi の詳細情報とオプションの MDM 登録プロファイルを含めて送信できます。デバイスはすべてのデータを消去した後、自動的にホーム画面まで進み、使える状態になります。

  • Apple Watch は、監視対象の iPhone にペアリングされている場合に、MDM で登録および管理できます。

  • 新しい宣言で、ACME、SCEP、または暗号化された PKCS#12 コンテナと証明書をエンコードされた .pem または .der ファイルとして使用して、証明書と ID を配布できます。

  • 自己署名認証局 (CA) からの証明書は、デバイスの信頼できるルート証明書に自動的に追加されます。

  • ユーザ登録で登録されたデバイスを、「自動ロック」が「なし」に設定されないように構成できるようになりました。組織データの保護に役立ちます。

共有 iPad の機能の強化

  • 共有 iPad を使用している場合は、iPadOS 17 へのアップグレードプロセスに関する重要な情報をこちらの記事でご確認ください。

  • iPadOS 17 を使用すると、MDM ソリューションで、特定のユーザがサインインした後で共有 iPad をそのユーザ用に設定できます。ユーザは、ホーム画面が表示されたら、そのまますぐに使い始めることができます。

  • iPadOS 17 では、新規ユーザのデバイスで設定をスキップできます。

  • 設定をスキップ:サインインフローの合理化を図るため、新しい SkipLanguageAndLocaleSetupForNewUsers オプションは、すべての新規ユーザに対してシステム設定を使うようにデバイスに指示します。

  • 一時的なセッション:一時的なセッション用に構成された共有 iPad で、一時的なユーザに対して QuotaSize キーが適用されるようになりました。このキーを使用して、ユーザがサインインしている間に、アプリやその他のメディアをインストールするために十分なスペースを予約できます。

バグの修正とその他の改善点

  • キャンセルされた Exchange の予定が、ほかの場所で削除されたのにカレンダーに残ることがなくなりました。

  • デバイスが確実に MDM に応答するようになりました。

  • Apple 製のデバイスが、TLS 1.3 版 EAP-TLS (EAP-TLS 1.3) を使用した 802.1X ネットワークへの接続に対応しました。

  • ネットワークリレーを使用して、すべての TCP および UDP トラフィックがプロキシを経由するように HTTP/3 または HTTP/2 リレーを構成し、セキュリティを保護できます。

  • iOS および iPadOS デバイスは、Ethernet 経由での 802.1X の構成をサポートしています。

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