iOS 16 のエンタープライズ向けの新機能
Apple が iOS 16 向けにリリースしたエンタープライズコンテンツについてご案内します。
iOS 16 のアップデートを適用すると、デバイスの安定性、パフォーマンス、互換性が向上します。すべてのユーザにこのアップデートをおすすめします。デバイスの管理者は、MDM ソリューションを使ってソフトウェアアップデートを管理できます。
iOS 16 のアップデートの一般的な強化点については、こちらの記事を参照してください。
これらのアップデートのセキュリティコンテンツについて詳しくは、「Apple セキュリティアップデート」を参照してください。
iOS 16.5
ソフトウェアアップデートで Apple ID を使ってサインインし、ベータアップデートをインストールできるようになりました。詳しくは、AppleSeed for IT でドキュメントを参照してください。
Safari が WebRTC の優先度プロパティに基づいてネットワークトラフィッククラスを設定するようになりました。
Verizon のお客様がカンファレンスルームの番号を自動ダイヤルできない問題が解決しました。
メールが正常に送信された場合に「メールを送信できません」というエラーメッセージが表示されることがなくなりました。
フェデレーションで Microsoft の多要素認証を行う場合に、テキストメッセージの確認コードを利用できるようになりました。
iOS 16.4
MDM で管理対象デバイスのモデル番号を照会できます。
手動で参加したネットワークよりも、プロファイルベースの Wi-Fi ネットワークの方がデフォルトで優先的に自動接続されます。
管理対象 Apple ID を利用しているユーザが、「Apple ID 設定をアップデート」するように案内されていましたが、この問題が解決しました。
iOS 16.3.1
管理対象 Apple ID を使っているユーザに対して、iCloud の設定が表示されない、または正しく設定されない原因となっていた問題が解決しました。
iOS 16.3
コンテンツフィルタリングを担うネットワーク機能拡張が、Web の閲覧を適切にフィルタリングするようになりました。
VPN 常時接続が設定されている場合に、ユーザが MMS メッセージを送信できます。
Exchange メールの通知が、スリープ中のデバイスにより確実に配信されるようになりました。
メールの添付ファイルをメッセージからコピーし、別のメッセージに確実にペーストできるようになりました。
VPN プロファイルをアップデートできない問題が解決しました。
VPN 常時接続およびグローバルプロキシを使用時の信頼性が向上しました。
iOS 16.2
登録シングルサインオンのおかげで、MDM の登録中や登録後のサインインに使う本人認証 App を管理者が指定できます。
MDM で緊急セキュリティ対応を制限およびインストールできるようになりました。
Safari でサイト越えトラッキングが許可されているドメインを MDM で指定できるようになりました。
ユーザがバックアップを復元する際に、そのバックアップに含まれているすべての App が復元される前に、MDM で新しい App をインストールできるようになりました。
Siri で管理対象の連絡先に電話をかけられない問題が解決しました。
デバイスがサーバ証明書を信頼した後で 802.1X ネットワークに接続できない問題が解決しました。
iOS 16.1
デバイスに eSIM の変更の制限が設定されても、割り当てられた eSIM が設定されたままになる場合がありましたが、この問題が解決しました。
MDM でインストールされた App が、設定アシスタントが完了する前にシングル App モード用に設定された場合、デバイスが設定アシスタントを完了できない場合がありましたが、この問題が解決しました。
iOS 16.0.1
iPhone 14 および iPhone 14 Pro モデルで OAuth ベースの SSO 機能拡張を使用した際の認証に問題がありましたが、この問題が解決しました。
iOS 16
iOS 16 では、すべての登録形態について登録 SSO、管理対象デバイスの認証 (Managed Device Attestation)、宣言型デバイス管理 (Declarative Device Management) に対応するなど、新しい機能が登場しました。
デバイス管理
管理対象デバイスの認証では、Secure Enclave と暗号認証を使用して、MDM、VPN、802.1X などのサービスへの接続時に管理対象デバイスによる通信を保護します。
ユーザ登録で OAuth 2.0 に対応しました。
App 別の DNS プロキシや App 別の Web コンテンツフィルタを使って、指定した管理対象 App で、ユーザ関連のデータをプライベートのまま維持できます。
設定の MDM コマンドで、アクセシビリティ設定 (太字にする、コントラストを上げる、視差効果を減らす、透明度を下げる、テキストサイズ、タッチ調整、ズーム、VoiceOver など) を構成できるようになりました。
PerApp VPN をユーザ登録のデバイスで利用できるようになりました。
iPhone 用 Apple Configurator を使って、iOS 16 デバイスや iPadOS 16 デバイスを Apple School Manager、Apple Business Manager、Apple Business Essentials に追加できるようになりました。
バグの修正とその他の改善点
PIV スマートカードと CCID 互換リーダーに対応しました。
LTE または 5G のモバイル通信ネットワークへの接続時に、デバイスバックアップを実行できるようになりました。
管理対象ペーストボードの制限が、ドメインペイロードで指定されているドメインに適用されるようになりました。
アカウントの変更許可の制限が有効になっている状態で、Exchange アカウントおよび連携済みの管理対象 Apple ID を認証できるようになりました。