アプリプライバシーレポートについて

アプリプライバシーレポートでは、データへのアクセスを許可するプライバシー権限を付与したアプリによってその権限がどのように使われているかや、アプリによるネットワークアクティビティを把握できます。

アプリプライバシーレポートとは?

iOS 15.2以降やiPadOS 15.2以降では、アプリプライバシーレポートを利用できます。これは、アプリが個人のデータ(位置情報、カメラ、マイクなど)にどの程度の頻度でアクセスしているのか、詳しく報告する機能です。アプリごとのネットワークアクティビティやWebサイトのネットワークアクティビティに関する情報、さらには、すべてのアプリが頻繁に接続しているWebドメインも確認できます。プライバシーラベルと併せてアプリプライバシーレポートを活用すれば、個人のデータがアプリでどのように使われているのかをより総合的に把握できます。

アプリプライバシーレポートをオンにする

  1. 「設定」で「プライバシーとセキュリティ」をタップします。

  2. 下にスクロールして「アプリプライバシーレポート」をタップします。

  3. 「アプリプライバシーレポートをオンにする」をタップします。

アプリプライバシーレポートは、オンにしてはじめて情報の収集を始めるため、詳細情報が表示されるまで、少々時間がかかります。デバイスでアプリを使い続ければ、情報が追加されていきます。アプリプライバシーレポートのデータは暗号化され、デバイス上にのみ保存されます。

アプリプライバシーレポートはいつでも「設定」>「プライバシーとセキュリティ」>「アプリプライバシーレポート」でオフに切り替えることができます。オフにすると、レポートデータがデバイスから消去されます。

アプリプライバシーレポートの内容は?

アプリプライバシーレポートには、以下に関する情報が表示されます。

データとセンサーアクセス

「データとセンサーアクセス」には、プライバシーにかかわる機微データやデバイスのセンサーに過去7日間のうちにアプリがアクセスした回数と日時が表示されます。アプリから位置情報、写真、カメラ、マイク、連絡先などへのアクセスに関する詳細情報も含まれます。各アプリやデータの種類をタップして、詳しく確認できます。

Apple製のアプリは、その機能を果たすため、さまざまな方法で連絡先のデータを使います。たとえば、Apple TV、Apple Music、Apple Podcast、フィットネス、Apple Booksは、連絡先アプリの「自分」カードを使い、各アプリの中でプロフィール写真を表示しています。メモ、リマインダー、メッセージは、連絡先に登録されている名前を使い、各デバイスでの体験をパーソナライズしています。カメラや写真アプリは、アルバムやメモリー、デバイス上でパーソナライズされるその他の機能で、連絡先を使って写真に写っている人を認識します。フィットネスやヘルスケアアプリでは、連絡先を使って共有機能が成り立っています。カレンダーには、連絡先を使って生年月日が表示されます。Safariは、連絡先のデータを使って自動入力フォームへの入力候補を表示します。いずれの場合も、連絡先の名前や写真はデバイスに保管されたまま、Appleに送信されることはありません。

アプリプライバシーレポートの概要に、アプリの一覧と、過去7日間にアプリがアクセスしたデータ、デバイスセンサー、ネットワークが表示されているところ。

ネットワークアクティビティ

アプリプライバシーレポートには、ユーザが利用したアプリや、それらのアプリ内で訪れたWebサイトのいずれかがアクセスしたドメインに関する情報が表示されます。ドメインとは、Webサイトがインターネット上のどこにあるのかを識別可能にする、サイトの名前です。この情報は、さまざまなアプリやWebサイトにわたって横断的に個人データを収集する可能性があるドメインを洗い出す目的でも役立ちます。

  • 「アプリのネットワークアクティビティ」には、過去7日間のうちにアプリから直接、あるいはアプリ内のコンテンツからアクセスされたドメインが表示されます。コンテンツからアクセスされるドメインには、たとえば、ソーシャルアプリのニュースフィードで記事をタップした場合や、アプリに埋め込まれたビデオを再生した場合が該当します。

  • 「Webサイトのネットワークアクティビティ」には、過去7日間にアプリ内で訪れたWebサイトによってアクセスされたドメインが表示されます。

  • 「最もコンタクトされたドメイン」リストには、過去7日間に、すべてのアプリから(直接またはアプリ内のWebコンテンツから)最もアクセスされたWebドメインが表示されます。

アプリのネットワークアクティビティレポート。

アプリプライバシーレポートには、ブラウザアプリのプライベートブラウズセッションのネットワークアクティビティは含まれません。ブラウザ以外のプライベートモード対応アプリでのネットワークアクティビティや閲覧サイトは、アプリプライバシーレポートに表示されます。

プライバシー設定を変更する方法

アプリプライバシーレポートは、アプリによる個人データへのアクセス状況を把握できるように作られた機能です。アプリが想定外の方法やタイミングで個人データにアクセスしている様子の場合は、プライバシー設定を変更するか、アクセス許可を取り消すことができます。

プライバシー設定の変更方法については、こちら(iPhone、iPad、iPod touch)、またはこちら(Mac)を参照してください。

アプリが特定のデータにアクセスする根拠やアクセス権の用途について詳しい情報を知りたい場合は、アプリのプライバシーポリシーを調べる、App Storeの製品ページでアプリのプライバシーラベルを読む、アプリのデベロッパに問い合わせて詳しい話を聞くなどしてください。場合によっては、アプリがデバイスのデータにアクセスする一方で、アプリのデベロッパがそのデータを収集しないことがあります。たとえば、データがデバイス上にのみ保管されるケースです。

デベロッパが収集するデータの内容について詳しくは、こちらをご覧ください。

関連情報

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