Pages、Numbers、Keynote でアクセシビリティに配慮した書類、スプレッドシート、プレゼンテーションを作成する

アクセシビリティに配慮したタグ付きの書類を作成し、学生や同僚など、読者の要望に応えましょう。

この記事では、画面読み上げ機能やその他の支援テクノロジーで扱いやすい、アクセシビリティに配慮した書類を作成するための推奨事項を紹介しています。さらに、PDF や EPUB ブックを作成して読者と共有する場合は、高度なアクセシビリティ機能に対応した書類を作成できます。

書類で大きいフォントサイズを使う

10 pt より小さいフォントサイズを使うと、人によっては書類のテキストが読みにくいと感じる場合があります。書類では、それより大きいフォントサイズを使うようにしましょう。アクセシビリティに配慮した書類を定期的に作成する場合は、デフォルトで大きいフォントサイズを使うように Pages を設定しておけます。そうしておけば、毎回新しい書類の作成を始めるたびに、希望のフォントとフォントサイズが使われます。

アクセシビリティに配慮した説明をメディアに追加する

書類内のオブジェクトに説明文を添えておくと、支援テクノロジーを使う読者が書類を理解しやすくなります。

  • イメージ

  • ムービー

  • オーディオ

  • 描画*

  • イメージギャラリー

アクセシビリティに配慮した説明の例としては、テンプレートやテーマのプレースホルダ画像に、アクセシビリティの説明を入れておきます。

* Pages および Numbers では描画に説明を追加できます。

iPhone または iPad で説明を追加する

  1. 書類の中でオブジェクトをタップして選択し、「フォーマット」ボタンNo alt supplied for Image をタップして、「イメージ」「ムービー」「オーディオ」「描画」または「ギャラリー」をタップします。

  2. 「説明」をタップし、テキストボックスの中をタップして、説明文を入力します。

Mac で説明を追加する

  1. 書類の中でオブジェクトをクリックして選択し、ツールバーの 「フォーマット」ボタンNo alt supplied for Image をクリックして、インスペクタで「イメージ」「ムービー」「オーディオ」「描画」または「ギャラリー」をクリックします。

  2. 「説明」のテキストボックスの中をクリックし、説明文を入力します。

書類で見出しを使う

書類で見出しを使うと、画面読み上げ機能が見出しを認識して、見出しに直接ジャンプできるので、目を通しやすい書類に仕上がります。Pages の書類では、段落スタイルを使って見出しをフォーマットします。表では、ヘッダ行やヘッダ列を使います。

Pages 書類で見出しを使う

  1. 書類の中で、見出しスタイルを適用したいテキストをクリックまたはタップします。

  2. ツールバーの 「フォーマット」ボタンNo alt supplied for Image をタップまたはクリックします。ページレイアウト書類の場合は、「フォーマット」サイドバーの上部にある「テキスト」タブをタップまたはクリックします。

  3. 「フォーマット」サイドバーの上部近くに表示されている段落スタイル名を選択し、「段落スタイル」メニューから見出しスタイルを選択します。

表でヘッダ行やヘッダ列を使う

ヘッダ行やヘッダ列を追加すると、既存の行と列がヘッダに変換されます。

  • iPhone または iPad の Pages、Numbers、Keynote では、表をタップし、「フォーマット」ボタンNo alt supplied for Image をタップして、「ヘッダとフッタ」をタップしてから、ヘッダのカテゴリの横にあるプラス記号 (+) またはマイナス記号 (-) をタップします。

  • Mac の Pages、Numbers、Keynote では、表内の最初の行または列の横にある数字または文字を「control」キーを押しながらクリックし、「ヘッダ行に変換」または「ヘッダ列に変換」を選択します。

Pages の書類で目次を使う

書類で目次を使いましょう。書類を PDF に変換すると、目次は自動的に PDF のナビゲーションパネルに表示されます。目次の項目は、「目次」要素としてタグ付けされるので、支援テクノロジーを使う読者にとって付加的な機能として役立ちます。また、EPUB 形式で書き出すときも目次が自動的に組み込まれるので、操作支援になります。

Pages で書類のレイアウトに組み込みのレイアウトオプションを使う

Pages は、テキストの段組 (複数の列) やテキストボックスのリンクに対応していて、独自のレイアウトを作成できます。表の代わりにこうした機能を使うと、画面読み上げ機を使って操作する読者にとっては、書類のレイアウト構造が操作しやすくなります。

以下の方法で、書類に段を追加および調整します。

  1. 書類内のテキストをクリックします。書類に複数のセクションがある場合、この後の操作は、クリックしたセクションにだけ適用されます。

  2. ツールバーの「フォーマット」ボタンをタップまたはクリックして、上部近くにある「レイアウト」ボタンをタップまたはクリックします。

  3. 「段」セクションまたは「列」セクションのコントロールを使って、段の数とその間隔を設定します。

    • 段の数を設定するには、「段」または「列」の値フィールドの横にある矢印をクリックします。

    • 段の間隔を設定するには、「段の幅」と「段の間隔」列の値をダブルクリックして、その段の幅を入力します。

    • 段ごとに違う幅を設定するには、「段の幅を均等にする」チェックボックスの選択を解除します。

テキストボックスをリンクさせて使う方法については、以下のリンク先をご覧ください。

その他の推奨事項

アクセシビリティに配慮した書類を作成する場合は、以下の推奨事項も参考にしてください。

  • 色覚に障がいがある場合は、色が違うだけでほかには違いのない 2 つの記号を見分けられないことがあります。たとえば、削除したテキストを色で区別する代わりに、下線付きのテキストを使ってみましょう。

  • 画面読み上げ機能では、書類内のほとんどのテキストを読み上げ、操作できますが、テキストが画像の中に埋め込まれている場合は、さほどうまく機能しません。テキストの画像を書類に入れる場合は、テキストを画像の中に入れる代わりに、テキストボックスに入れることを検討してください。

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