iPhone 11以降のバッテリーとパフォーマンスについて

バッテリーの化学的経年劣化が進むに伴い、パフォーマンスにも影響が出始めますが、この影響を極力抑えることを目的とした、iPhone 11以降のモデルに組み込まれているソフトウェアおよびハードウェアのシステムについてご説明します。

バッテリー劣化時のパフォーマンスについて

iPhoneに組み込まれているソフトウェアとハードウェアのシステムが自動で常時働き、時間の経過に伴いバッテリーが劣化しても、最大限のパフォーマンスを発揮できるように努めます。iPhoneの電力需要は動的に監視され、システムがパフォーマンスを管理するため、需要にリアルタイムで応えることが可能です。このシステムは、バッテリーの劣化に伴うiPhoneのパフォーマンスへの影響を軽減してくれます。

パフォーマンスへの影響は極力軽減されますが、バッテリーが劣化すれば、最終的には、その影響が目に留まるようになることも考えられます(一時的な症状で済む場合もあります)。バッテリーの状態、充電残量、iPhoneで処理するタスクにもよりますが、アプリが起動するまで時間がかかる、フレームレートが低くなるといった症状が現れる可能性があります。ほかにも、処理時間が増加する、ワイヤレスデータ通信のスループットが低下する、バックライトが暗い、スピーカーの音量が低いといった症状の場合もあります。極端な場合、カメラのフラッシュやその他のカメラの機能が一時的に無効になる場合があります。

iPhone 15以降のモデルでバッテリー情報を調べる

iOS 17.4以降を搭載したiPhone 15以降のモデルでは、バッテリーの状態やバッテリーの最大容量について確認できます。さらに、バッテリーの交換が推奨されるかどうか、充放電回数、バッテリーの製造時期や初回使用時についても確認できます。「設定」>「バッテリー」>「バッテリーの状態」で調べてください。

「バッテリーの状態」の画面にバッテリーの状態、最大容量、充放電回数、製造時期、初回使用時が表示されているところ。

iPhone 11、12、13、14モデルでバッテリーの状態を調べる

すべての充電式バッテリーは消耗品で、その耐用年数(寿命)には限りがあり、いずれは容量やパフォーマンスが低下して交換が必要になります。iPhoneのバッテリーの状態について調べるには、また、バッテリーの交換を勧められた場合は、「設定」>「バッテリー」>「バッテリーの状態と充電」で調べてください。

「バッテリーの状態と充電」の画面に最大容量、ピークパフォーマンス性能、「バッテリー充電の最適化」と「クリーンエネルギー充電」のコントロールが表示されているところ。

関連情報

* iPhoneを使うと、バッテリーの充放電回数が増えていきます。バッテリー容量の100%に相当する電力を使い切ると、1回の充電サイクルを完了したことになります。1回の充電サイクルは、時間の経過とともにバッテリー容量が減ることを見越して、本来の容量の80%~100%の間で正規化されます。

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