Apple Watch でノイズアプリを使う

ノイズアプリでは、ノイズ通知を有効にすることができます。周囲の騒音で聴覚を損なうおそれがある場合に Apple Watch が感知し、知らせてくれる機能です。

ノイズ通知のしくみ

Apple Watch を装着している間は、Apple Watch が一日を通して騒音レベルを定期的に測定します。これにはマイクを使いますが、音声の録音や保存は行いません。3 分間の騒音レベルの平均値が、選択されているしきい値 (デシベル) に到達するか、その値を上回ると、Apple Watch が教えてくれます。

この通知機能は、Apple Watch Series 4 以降の watchOS 6 でのみ利用できます。

ノイズ通知を有効にする方法

  1. iPhone で Watch アプリを開きます。

  2. 「マイウォッチ」タブで、「ノイズ」をタップします。

  3. 「ノイズのしきい値」をタップし、デシベルレベルを選択します。

Apple Watch から直接、通知を調整することもできます。「設定」>「ノイズ」の順に選択してください。

ノイズ通知を無効にする方法

  1. iPhone で Watch アプリを開きます。

  2. 「マイウォッチ」タブで、「ノイズ」をタップします。

  3. 「ノイズのしきい値」をタップし、「オフ」をタップします。

Apple Watch から直接、通知を調整することもできます。「設定」>「ノイズ」の順に選択してください。

周囲の騒音レベルの測定方法

ノイズアプリを設定した後は、ノイズアプリを開いて周囲の騒音レベルを測定するか、文字盤に「ノイズ」コンプリケーションを追加して、その情報を一目で確認できます。

iPhone のヘルスケアアプリの「聴覚」カテゴリでも、「環境音レベル」「 ヘッドフォン音量」「ノイズ通知」を確認できます。ヘルスケアアプリの設定方法と使い方については、こちらの記事を参照してください。

ノイズの測定を完全に無効にするには、「環境音測定」をオフにしてください。

注意事項

  • 騒音レベルは、周波数重み付け特性 A を用いて測定され、デシベル単位で表されます。

  • 80 デシベルを下回る音量なら、長期間さらされていても聴覚に影響はないとされています。測定された音量がこのレベルであれば、ノイズアプリでは「OK」と表示されます。

  • 80 デシベルを上回る大きな音に長期間繰り返しさらされていると、難聴になり、治らなくなるおそれがあります。聴覚を守る器具を使うか、静かな場所に移動するなどしてください。このレベルの音量が測定された場合、ノイズアプリでは「大音量」と表示されます。

    • 80 デシベル:1 日に 5 時間半このレベルの騒音にさらされると、一時的な難聴になるおそれがあります。このレベルの週間限度は 40 時間です。

    • 85 デシベル:1 日に 1 時間 45 分このレベルの騒音にさらされると、一時的な難聴になるおそれがあります。このレベルの週間限度は 12 時間半程度です。

    • 90 デシベル:1 日に 30 分このレベルの騒音にさらされると、一時的な難聴になるおそれがあります。このレベルの週間限度は 4 時間です。

    • 95 デシベル:このレベルの騒音は 1 日に 10 分聞くだけでも、一時的な難聴になるおそれがあります。このレベルの週間限度は 1 時間 15 分程度です。

    • 100 デシベル:このレベルの騒音は 1 日にほんの数分でも、一時的な難聴になるおそれがあります。このレベルの週間限度は 20 分程度です。

  • 水や風が、騒音レベルの精度に影響する場合があります。水上や水中でアクティビティをする間は、防水ロックの使用を心がけてください。

  • Apple Watch が防水ロックされている間や、マイクやスピーカーの使用中は、測定は一時停止されます。

関連情報

Safe listening devices and systems: a WHO-ITU standard

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