iPadやiPhoneの充電管理機能について
iPadOSおよびiOSには充電管理機能が備わっており、iPadやiPhone XS、iPhone XS Max、iPhone XR以降を長期間電源に接続したままにしておく時もバッテリーの状態を自動的に管理してくれます。
iPadやiPhoneは、バッテリーを1回充電すれば終日使えるように設計されているポータブルデバイスです。しかし、キオスクやPOSシステムに使う場合や、充電収納保管庫に保管する場合など、iPadやiPhoneを長期間電源に接続したままにしておく状況も考えられます。iPadやiPhoneに採用されている充電式リチウムイオンバッテリーは、その耐用年数を通じて充電と放電を繰り返すことを前提に設計されています。長期にわたってフル充電された状態が続くと、バッテリーの状態に影響が出ることがあります。
iOS 11.3以降を搭載したiPadや、iOS 12以降を搭載したiPhone XS、iPhone XS Max、iPhone XR以降には、バッテリーの状態を管理する充電管理機能が備わっており、デバイスが上記のような充電状況で使われている時もその状態を監視し、必要な場合には一時的にバッテリー容量を自動的に引き下げるように設計されています。ステータスバーのバッテリー残量表示には、この調整後の容量を基準にした充電残量が表示されるようになります。この容量は、iPadやiPhoneが長期間電源に接続された状態でなくなれば、状況やバッテリーの状態が許す限り、元通りの値に戻ります。
iPadOS 17.4以降を搭載したiPad Pro(M4)モデルとiPad Air(M2)モデルでは、設定アプリでバッテリー使用状況に関する情報を確認できます。iPadが長期間電源に接続された状態で、充電管理機能が有効になっていると、「設定」>>「バッテリー」>>「バッテリーの状態」に表示されている最大容量が一時的に利用できない場合があります。iPadが長期間電源に接続された状態でなくなり、フル充電サイクルを何回か完了できるようになれば、「最大容量」フィールドに正確な値が反映されるようになります。