Mac で外付けのグラフィックプロセッサを使う

Thunderbolt 3 を搭載した Mac で macOS High Sierra 10.13.4 以降を実行していれば、外付けのグラフィックプロセッサ (eGPU と呼ばれることもあります) を接続して、グラフィックス性能を底上げすることができます。

eGPU のおかげで Mac のグラフィックス性能が向上し、プロ向けの App、3D ゲーム、VR コンテンツ制作など、多彩に使えるようになります。

eGPU をサポートしているのは、Thunderbolt 3 を搭載した Mac です。

  • MacBook Pro (2016) 以降1
  • iMac (2017) 以降
  • iMac Pro

また、macOS High Sierra 10.13.4 以降をインストールしておく必要があります。Mac のソフトウェアをアップデートする方法については、こちらの記事を参照してください。

メニューバー項目を使って eGPU の接続を解除する

Mac が eGPU に対応したおかげで、次のような利点が生まれました。

  • Metal、OpenGL、OpenCL を使う App の動作が速くなる
  • 外付けのモニタやディスプレイを追加で接続できる
  • eGPU につないだバーチャルリアリティ (VR) ヘッドセットを使える
  • eGPU の使用中に MacBook Pro を充電できる
  • MacBook Pro の内蔵ディスプレイを閉じた状態で eGPU を使える
  • ユーザがログインしている間に eGPU を接続できる
  • Mac の複数の Thunderbolt 3 (USB-C) ポートを使って複数の eGPU を接続できる2
  • メニューバー項目 eGPU メニューバーのアイコン を使って eGPU の接続を安全に解除できる
  • 内蔵 GPU と外付け GPU のアクティビティレベルを確認できる (アクティビティモニタを開いて、「ウインドウ」>「GPU の履歴」の順に選択してください)。

App の eGPU 対応

macOS High Sierra 10.13.4 以降の eGPU サポートは、パワフルな eGPU の恩恵を受けられる Metal、OpenGL、OpenCL App の高速化が狙いです。しかし、App によっては、eGPU による高速化に対応していない場合もあります。詳しくは、App の開発元にお問い合わせください。4

一般に、eGPU を使うと、以下の種類の App の動作が速くなります。

  • 複数の GPU を使いこなす仕様のプロ向け App
  • 3D ゲーム (外付けモニタが eGPU に直接接続されている場合)
  • VR App (VR ヘッドセットが eGPU に直接接続されている場合)
  • iMac や MacBook Pro の内蔵ディスプレイを高速化するプロ向けの App や 3D ゲーム (アプリケーションの開発元がこの機能を有効にしている必要があります)。

以下のいずれかの方法で、eGPU を使うように App を設定しておけます。

「外部 GPU を優先」オプションを使う

macOS Mojave 10.14 以降では、Finder で、特定の App の「情報を見る」パネルで「外部 GPU を優先」を有効にすることができます。有効にすると、eGPU を使って、その Mac に接続されているすべてのディスプレイ (iMac、iMac Pro、MacBook Pro の内蔵ディスプレイも含む) で App が高速化されます。

  1. App が開いている場合は閉じます。
  2. Finder で App を選択します。多くの App は「アプリケーション」フォルダにあります。App を普段エイリアスやランチャーから開いている場合は、その App のアイコンを「control」キーを押しながらクリックして、ポップアップメニューから「オリジナルを表示」を選択します。そして、オリジナルの App を選択します。
  3. 「command + I」を押して App の情報ウインドウを開きます。
  4. 「外部 GPU を優先」の横にあるチェックボックスを選択します。
  5. eGPU で使う App を開きます。

eGPU が接続されていない場合、Mac が macOS Mojave を搭載していない場合、または App が GPU の選択を自己管理している場合は、このオプションは表示されません。App によっては、利用するグラフィックプロセッサを直接選択するものがあり、その場合は、「外部 GPU を優先」チェックボックスは無視されます。

eGPU に接続した外付けのディスプレイをメインのディスプレイとして設定する

eGPU に外付けのディスプレイを接続している場合は、そのディスプレイをすべての App 用のメインディスプレイとして選択しておけます。App はメインディスプレイに関連付けられた GPU をデフォルトで使うため、このオプションはさまざまな App に対して有効です。

  1. メインディスプレイで eGPU を使って高速化したい App をすべて閉じます。
  2. Apple メニュー () >「システム環境設定」の順に選択します。「ディスプレイ」を選択し、「配置」タブを選択します。
  3. 白いメニューバーを、eGPU に接続されているディスプレイを表すボックスにドラッグします。 
  4. eGPU で使いたい App を開きます。

eGPU の接続を解除すると、内蔵ディスプレイを司る内蔵のグラフィックプロセッサを使うデフォルトの状態に Mac が戻ります。eGPU を再び接続すると、外付けのディスプレイが自動的にメインディスプレイとして設定されます。

サポートされている eGPU 構成

eGPU の使用に際しては、推奨されているグラフィックカードと Thunderbolt 3 拡張ボックスを選ぶことが重要です。MacBook Pro をお使いの場合は、eGPU の Thunderbolt 3 拡張ボックスが給電能力に優れていて、グラフィックカードを実行しながらコンピュータ本体の充電もできる必要があります。拡張ボックスのメーカーに供給電力量について確認し、接続した Mac ノートブックを十分に充電できるか確認してください。

推奨されるグラフィックカードと、それらのカードへの電力供給に十分に対応した拡張ボックスを以下にまとめて紹介します。

Thunderbolt 3 対応の一体型 eGPU 製品

これらの製品はパワフルな GPU を内蔵し、供給電力量も十分にあるので MacBook Pro も充電できます。

推奨される Thunderbolt 3 対応の一体型 eGPU は、以下の通りです。

AMD Radeon RX 470、RX 480、RX 570、RX 580、Radeon Pro WX 7100

AMD Polaris アーキテクチャを採用したグラフィックカードです。推奨されているグラフィックカードは、Sapphire Pulse シリーズや AMD WX シリーズなどです。

これらのグラフィックカード用に推奨される Thunderbolt 3 拡張ボックスは、以下の通りです。

  • OWC Mercury Helios FX3
  • PowerColor Devil Box
  • Sapphire Gear Box
  • Sonnet eGFX Breakaway Box 350W
  • Sonnet eGFX Breakaway Box 550W3
  • Sonnet eGFX Breakaway Box 650W3

AMD Radeon RX Vega 56

AMD Vega 56 アーキテクチャを採用したグラフィックカードです。推奨されているグラフィックカードは、Sapphire Vega 56 や XFX Vega 56 などです。

これらのグラフィックカード用に推奨される Thunderbolt 3 拡張ボックスは、以下の通りです。

  • OWC Mercury Helios FX3
  • PowerColor Devil Box
  • Sonnet eGFX Breakaway Box 550W3
  • Sonnet eGFX Breakaway Box 650W3

AMD Radeon RX Vega 64、Vega Frontier Edition Air、Radeon Pro WX 9100

AMD Vega 64 アーキテクチャを採用したグラフィックカードです。推奨されているグラフィックカードは、Sapphire Vega 64、XFX Vega 64、AMD Frontier Edition air-cooled、AMD Radeon Pro WX 9100 などです。

これらのグラフィックカード用に推奨される Thunderbolt 3 拡張ボックスは、以下の通りです。

  •  Sonnet eGFX Breakaway Box 650W3

関連情報

  • Thunderbolt 3 拡張ボックスやグラフィックカード、他社製 App のサポートや互換性に関する質問については、ハードウェアやソフトウェアのプロバイダにお問い合わせください。
  • ソフトウェアの開発者の方は、macOS の eGPU サポートを有効活用する App のプログラミング方法について、こちらを参照してください。

 

1.2016 年または 2017 年に発売された 13 インチの MacBook Pro をお使いの場合は、データスループットが最大になるように、eGPU やその他の高性能デバイスを必ず左側のポートに接続してください。

2. その性能を十二分に発揮できるように、eGPU は Mac に直接接続し、別の Thunderbolt デバイスやハブを介したデイジーチェーン接続にはしないでください。

3. これらの拡張ボックスは 85 ワット以上で充電できるため、15 インチの MacBook Pro モデルに最適です。

4. macOS High Sierra 10.13.4 以降は、Boot Camp を使った Windows 環境では eGPU に対応しません。Mac が macOS 復元で起動中やシステムアップデートのインストール中も eGPU 非対応です。

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