ステレオスコピッククリップの片方のビューにある欠点をマスクで隠すには、もう片方の不備のないビューで、対応する部分の周りにマスクを描画します。この手法で不備をうまく隠すには、ビューのいずれか片方には、同じ部分に同じ不備がないことが必須となります。
- 「Final Cut Pro」>「環境設定」>「編集」の順に選択し、「インスペクタの単位」ポップアップメニューから「ピクセル」を選択します。
- ブラウザまたはタイムラインでクリップを選択し、「ウインドウ」>「ワークスペースに表示」>「インスペクタ」の順に選択し、
をクリックします。クリップの寸法が情報インスペクタの上部に表示されます。高さを 2 で割り、計算結果を書き留めておきます。たとえば、クリップの寸法が 4096 x 2048 の場合、高さを半分にして 1024 となります。
- 「option」キーを押しながら、不備のあるクリップをタイムラインで上にドラッグします。複製されたクリップが、複製元のクリップのすぐ上に表示されます。
- 「ウインドウ」>「ワークスペースに表示」>「エフェクト」の順に選択します (または「command + 5」キーを押します)。
- エフェクトブラウザの左側の欄で、「マスク」カテゴリをクリックし、複製したクリップに「マスクを描画」エフェクトをドラッグします。
- ビューアで、不備のないビューで該当する部分を探し、その領域の周りを囲むようにコントロールポイントを追加します。たとえば、上部のビュー (左目) に不備がある場合は、下部のビュー (右目) の同じ領域の周りにコントロールポイントを追加します。
- 最初のマスクシェイプを完成させるには、起点のコントロールポイントをクリックします。
- ビデオインスペクタを表示します。「ウインドウ」>「ワークスペースに表示」>「インスペクタ」の順に選択し (または「command + 5」キーを押し)、
をクリックします。
- ビデオインスペクタ の「マスクを描画」セクションで、「変形」の横にある
をクリックします。
- 「変形」セクションで、「位置 Y」パラメータを以下の通りに調整します。
- 上部のビュー (左目) にある不備を修正する場合は、手順 2 で書き留めた値のマイナス値を入力します。たとえば、4096 x 2048 のクリップなら、「位置 Y」フィールドに「–1024」と入力します。
- 下部のビュー (右目) にある不備を修正する場合は、手順 2 で書き留めた値のプラス値を入力します。たとえば、4096 x 2048 のクリップなら、「位置 Y」フィールドに「1024」と入力します。
- マスクをプレビューするには、タイムラインでオリジナルのクリップを選択し、キーボードの「V」キーを押してクリップを無効にします。ビューアに「マスクを表示」が表示されます。「V」キーを押してクリップを再び有効にします。
ビデオインスペクタの「変形」セクションのパラメータは調整しないでください。調整すると、マスクの位置が移動してしまいます。