macOS High Sierra 10.13 で SMB ブラウジングの動作を調整する

macOS High Sierra 10.13 では、Server Message Block (SMB) 共有などのブラウジングネットワークフォルダについては、デフォルト設定を使っていれば大半の組織やユーザにとって理想的です。しかし、企業環境に合わせて SMB ブラウジングを最適化できるように調整できます。

この記事は、企業や教育機関のシステム管理者を読者として想定しています。

Mac では、ラベル、タグ、その他の形式のメタデータなど、ファイルの情報を収集して、各ウインドウやそのコンテンツの表示方法が決められます。

macOS Sierra 10.12 以前では、Mac はフォルダの中のファイルについてメタデータをすべて収集し、そのフォルダの「.DS_Store」ファイルと比較してから、フォルダの内容を表示していました。macOS High Sierra 10.13 では、この動作が若干変更されました。フォルダはアルファベット順に並べ替えられ、その中身がすぐに表示されます。その後、Finder が残りのフォルダのメタデータを収集し、比較します。

macOS High Sierra 10.13 を調整し、ネットワーク共有でのブラウジングを高速化したり、Finder でフォルダの中身を表示する前に利用可能なメタデータをすべて収集させたりすることができます。

ネットワーク共有でのブラウジングを高速化する

SMB のファイルブラウジングを高速化するには、macOS が SMB 共有上の「.DS_Store」ファイルを読み取らないように阻止できます。そうすれば、Finder で基本情報だけを使って、各フォルダの中身がすぐにアルファベット順で表示されるようになります。以下のターミナルコマンドを使います。

defaults write com.apple.desktopservices DSDontWriteNetworkStores -bool TRUE

その後、macOS アカウントからログアウトし、ログインし直してください。

Finder で先にメタデータをすべて収集させる

また別の方法として、macOS 10.13 High Sierra の Finder で、常に完全なメタデータを収集してからフォルダの内容を表示するように強制し、ファイルのブラウジング動作を macOS 10.12 Sierra 以前と同じになるように変更できます。以下のターミナルコマンドを使います。

defaults write com.apple.desktopservices UseBareEnumeration -bool FALSE

その後、macOS アカウントからログアウトし、ログインし直してください。

ディレクトリキャッシュを無効にする

Mac はファイルやフォルダのメタデータをローカルメモリに一時的にキャッシュします。そのおかげで、特に高レイテンシネットワークでブラウジングの速度が上がります。取り付けられているメモリ容量が多いシステムほど、たくさんのファイル情報をキャッシュできます。

ディレクトリキャッシュを無効にして、macOS で SMB 共有をブラウズするたびに毎回フォルダの完全な中身とメタデータを再ダウンロードさせるには、「/etc/nsmb.conf」を作成または編集できます。このファイルの編集方法については、nsmb.conf の man ページを参照してください。

システムに「/etc/nsmb.conf」ファイルがない場合は、以下のターミナルコマンドを使います。このファイルを設定する sudoer 権限を持つ管理者としてログインしておく必要があります。

echo "[default]" | sudo tee -a /etc/nsmb.conf
echo "dir_cache_off=yes" | sudo tee -a /etc/nsmb.conf

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