Apple ID の復旧キーを設定する
復旧キーはセキュリティ対策の機能です。利用は必須ではありませんが、Apple ID アカウントのセキュリティ強化に役立ちます。アカウントにアクセスできなくなった場合に、復旧キーを使ってパスワードをリセットし、アクセスを復旧できます。
復旧キーで Apple ID のセキュリティを強化する
復旧キーは、ランダムに生成される 28 文字のコードです。パスワードをリセットしてアカウントへのアクセスを復旧する手続きを自分で行えるので、Apple ID アカウントのセキュリティ強化になります。
復旧キーを設定すると、Apple の通常のアカウント復旧プロセスは使えなくなります。
その代わりに、アカウントにアクセスできなくなった場合、Apple ID のパスワードをリセットし、アカウントにサインインするために、信頼できるデバイスまたは復旧キーを用意しなければなりません。
この方が、アカウントの復旧を自分で進めることができる上、攻撃者によるアカウントへのアクセスや乗っ取りを阻止できます。ただし、復旧キーを紛失してしまい、信頼できるデバイスが 1 台も手元にない場合は、完全にロックアウトされてしまいます。
iOS 14 以降、iPadOS 14 以降、macOS Big Sur 以降で復旧キーを設定し、使用できます。
Apple ID の復旧キーを設定する
信頼済みのデバイスで Apple ID を使ってサインインして、復旧キーを生成できます。復旧キーを生成した後、以下の手順にそって復旧キーを更新し、新しいキーを生成することもできます。
復旧キーを生成したら、コピーをプリントしておくか、書き留めておきましょう。Apple ID にいつでもアクセスできるように、安全な場所に保管しておいてください。復旧キーのコピーを家族に渡しておいたり、複数の場所に分けてコピーを取っておいたりすると安心です。
復旧キーを設定する前に、デバイスのソフトウェアを最新バージョンにアップデートしてください。
iPhone や iPad で復旧キーを設定または更新する方法
「設定」で、自分の名前をタップし、「サインインとセキュリティ」をタップします。場合によっては、Apple ID のパスワードの入力が必要です。
「アカウントの復旧」をタップします。
「復旧キー」をタップし、「復旧キー」をオンにしてから、「復旧キーを使用する」をタップして、デバイスのパスコードを入力します。
復旧キーを書き留めて、安全な場所に保管しておきます。
確認のため、復旧キーを入力するかスキャンして、設定完了です。
Mac で復旧キーを設定または更新する方法
Apple メニュー >「システム設定」の順に選択し、自分の名前をクリックします。
「サインインとセキュリティ」をクリックします。
「アカウントの復旧」をクリックします。
「復旧キー」の横にある「管理」をクリックし、Apple ID のパスワードを入力します。
「オンにする」をクリックし、「復旧キーを使用」をクリックしてから Mac のパスワードを入力します。
復旧キーをプリントするか書き留めて、安全な場所に保管しておきます。
「続ける」をクリックします。
確認のため、復旧キーを入力して、設定完了です。
復旧キーを使う
Apple ID のパスワードを変更するには、信頼できるデバイス (パスコードまたはパスワードで保護) または復旧キーが必要です。
信頼できるデバイスが手元にない場合や、Apple ID からロックアウトされている場合は、復旧キーがないと、パスワードをリセットしてアカウントへのアクセスを復旧できません。
Apple ID に関する追加情報を変更する際 (たとえば、信頼できる電話番号を追加する際) に、復旧キーの入力を求められる場合があります。
復旧キーをオフにする
復旧キーを使わないことにした場合は、デバイスで上記の手順にそって復旧キーをオフにしてください。オフにした場合は、アカウントの復旧機能を使用して、Apple ID へのアクセスを復旧できます。
復旧キーと iCloud の高度なデータ保護
iCloud の高度なデータ保護を有効にすると、iCloud のほとんどのデータがエンドツーエンドで暗号化されます。つまり、そのデータを復旧するために必要な暗号化キーを Apple は知りません。そのため、復旧キーなり、復旧用連絡先なり、少なくとも 1 つは代替の復旧方法を設定しておく必要があります。
高度なデータ保護を使用し、復旧キーと復旧用連絡先を両方とも設定した場合、復旧キーまたは復旧用連絡先のいずれかを使用して、アカウントへのアクセスを復旧できます。
