テザリングキャッシュについて

特定の種類のダウンロードコンテンツを Mac にキャッシュしておき、接続先の iOS デバイスへのダウンロード所要時間を短縮する方法について説明します。

この記事は、学校や企業の管理者など、多数の iOS デバイスの設定を担当する方を対象としています。

macOS Sierra 10.12.4 以降には、特定の種類のコンテンツを iOS デバイスにダウンロードする際の所要時間を短縮する機能が組み込まれています。Mac に接続されている iPhone、iPad、iPod touch 用としてインターネットからキャッシュ可能なコンテンツをダウンロードすると、そのコンテンツのコピーが Mac に保存されます。接続されている iOS デバイスが同じコンテンツを次回ダウンロードしようとした際は、インターネットから再びダウンロードする代わりに、自動的に USB 経由で Mac から直接データを入手するようになります。

テザリングキャッシュは macOS Server が提供するキャッシュサービスとは異なります。キャッシュサービスはもっと細やかな制御を要する際に設定でき、クライアントを USB で接続しておく必要はありません。

テザリングキャッシュと macOS Server のキャッシュサービスを同時に両方とも使うことはできません。テザリングキャッシュを実行中に macOS Sierra 10.12.4 にアップデートすると、テザリングキャッシュは自動的に停止します。

テザリングキャッシュの使用条件

  • macOS Sierra 10.12.4 以降を搭載し、iTunes 12.6 以降または Xcode 8.3 がインストールされた Mac。Mac を Ethernet でネットワークに接続しておく必要があります。テザリングキャッシュを利用する場合、Mac はスリープ状態になりません。Mac がポータブルの場合は、電源アダプタに接続しておいてください。
  • iOS 10.3 以降を搭載した iPhone、iPad、iPod touch。

複数の iOS デバイスを Mac に同時に接続する場合は、USB ハブも必要です。

テザリングキャッシュを設定する

  1. Mac に管理者ユーザとしてサインインします。
  2. Ethernet ケーブルを接続し、Ethernet 接続でインターネットにアクセスしていることを確認します。
  3. ターミナルを開いて、以下のコマンドを入力すると、テザリングキャッシュサービスが開始します。
    sudo tethered-caching
  4. iOS デバイスを USB で Mac に接続します。
  5. デバイスで、ソフトウェアアップデートなどのキャッシュ可能なコンテンツのダウンロードを開始します。コンテンツのダウンロードが終わったら、デバイスの接続を安全に取り外すことができます。 
  6. すべてのデバイスに対し、手順 5 を繰り返します。USB ハブをお使いの場合は、上記の変更操作を同時に進行できます。ダウンロードを開始すると、デバイスは Mac から直接 USB 経由でデータを入手します。

関連情報

tethered-caching(8) コマンドの詳細を調べるには、macOS Sierra 10.12.4 以降を搭載した Mac でターミナルを開き、以下のコマンドを実行してください。

man tethered-caching

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