SMB 2 や SMB 3 接続でパケット署名を無効にする
Mac でパケット署名を無効にする方法をご案内します。
macOS 10.13.4 以降では、パケット署名はデフォルトで無効になっています。SMB 2 または SMB 3 接続のパケット署名は、サーバが対応していれば、必要時に自動的に有効になります。この記事の手順は、macOS 10.13.3 以前に適用されます。
SMB 2 や SMB 3 接続を使う時は、パケット署名はデフォルトで有効になります。以下に該当する場合は、パケット署名を無効にすることを検討してください。
他社サーバに接続するとパフォーマンスが低下する。
パケット署名に対応していないサーバに接続できない。
他社デバイスを macOS SMB サーバに接続できない。
パケット署名を無効にすると、SMB 接続のセキュリティが低下します。クライアントとサーバが両方とも安全なネットワーク上にある場合に限り、パケット署名を無効にしてください。
macOS クライアントでパケット署名を無効にする
macOS コンピュータに「/etc/nsmb.conf」ファイルがあるか確認してください。
macOS コンピュータに「/etc/nsmb.conf」ファイルがある場合
「/etc/nsmb.conf」ファイルを開きます。
signing_required の値を以下のように「no」に設定します。
[default]
signing_required=no
「/etc/nsmb.conf」ファイルを保存します。
マウントされている SMB 共有をすべて切断してから再接続し、変更を適用します。
macOS コンピュータに「/etc/nsmb.conf」ファイルがない場合
ターミナルを開きます。
以下のコマンドを使って、signing_required の値が「no」に設定された「/etc/nsmb.conf」ファイルを作成します。
sudo -s
echo "[default]" >> /etc/nsmb.conf
echo "signing_required=no" >> /etc/nsmb.conf
exit
マウントされている SMB 共有をすべて切断してから再接続し、変更を適用します。
SMB 共有をホストする macOS コンピュータでパケット署名を無効にする
macOS または macOS Server で以下の手順を実行してください。
mac OS の場合
Apple メニュー >「システム環境設定」の順に選択し、「共有」をクリックします。
「ファイル共有」チェックボックスの選択を解除し、「共有」パネルを閉じます。
ターミナルで以下のコマンドを実行します。
Sudo defaults write /Library/Preferences/SystemConfiguration/com.apple.smb.server
SigningRequired-bool FALSE
Apple メニュー >「システム環境設定」の順に選択し、「共有」をクリックします。
「ファイル共有」チェックボックスを選択し、「共有」パネルを閉じます。
macOS Server の場合
ターミナルを開きます。
ターミナルで、以下のコマンドを使って、パケット署名をクライアントに対してオプションにします。
sudo defaults write /Library/Preferences/SystemConfiguration/com.apple.smb.server
SigningRequired -bool FALSE
sudo /usr/libexec/smb-sync-preferences