Logic Pro X 10.2 に統合されたバージョンの Alchemy の新機能と改善点

Logic Pro X 10.2 および MainStage 3.2 にはソフトウェアシンセサイザー Alchemy が統合されていますが、こちらは、これまで Camel Audio 社が配布していた Alchemy 1.5 バージョンを大幅にアップデートしたバージョンとなっています。主な変更点を以下にリスト形式で紹介します。

モーフィング

  • アディティブ、スペクトル、フォルマント、ピッチ、およびエンベロープの要素を合成する先進のクロスシンセシスを用い、オーディオモーフィングを大幅に改良
  • リニアおよび XY モーフィングのオプション、直感的なディスプレイで個々の要素をコントロール

アディティブ

  • 新しい Partial Tracker を使い、アディティブリシンセシス (加算再合成) の精度が向上
  • 8 個の新しいアディティブエフェクト – Pulse/Saw、Harmonic、Beating、Stretch、Shift、Magnet、Spread、Auto Pan
  • アディティブエディタの機能向上
  • リアルタイムのスペクトログラム表示

スペクトル

  • 高度なリシンセシス機能で、トランジェントとピッチシフトがより明瞭に
  • ステレオリシンセシスをサポート
  • マスキングによりスペクトルエディタを強化
  • リアルタイムのスペクトログラム表示

ピッチ

  • 量と速度を調整してピッチを補正
  • 補正方法:One Note、Octaves、Fifths、Octave & Fifths、Chromatic

フォルマント

  • Shift、Keyboard Tracking、Size、Center、および Smooth のコントロール群を使った、これまでになく柔軟なフォルマントリシンセシス
  • vowel (母音)、comb (コーム)、hi/low pass (ハイローパス)、notch (ノッチ) など、幅広いフィルター形状の間のトランスフォームとモーフィングのフォルマントシンセシス

グラニュラー

  • 最大 8 タップ、タップ 1 回あたり最大 10 グレイン
  • タップ間隔のコントロール
  • ステレオフィールド全体にタップを拡散するコントロール

サンプラー

  • EXS24 サンプラー音源の読み込み
  • キーマップエディタのデザインを刷新
  • リリースサンプルのサポート
  • 逆再生ボタン
  • Drum または Pitch 自動キーマップモードを使ってオーディオを読み込み
  • ラウンドロビン、キースイッチ、コントローラを備えたグループエディタ

バーチャルアナログ

  • 同期およびエイリアスフリーの PWM による専用バーチャルアナログエンジン
  • 13 種類のノイズを持つノイズセクション
  • 波形ディスプレイ

フィルター

  • 刷新されたフィルターで、クラシックシンセサイザーのアナログフィルタを忠実に再現
  • 新しいダーティ 'Bee' フィルター、FM、コンプレッサー、ウルトラスティープ LP10 および HP10 フィルター
  • comb (コーム) フィルターを改良

音源コントロール

  • 音源ごとの音声管理とポルタメントコントロール
  • 各音源をそれぞれ独自のエフェクトラックに送信
  • 新しい種類の音源フィルターとドライブコントロール
  • キースイッチがモジュレート可能に
  • タブ付きのシンセシスエリアでより直感的なレイアウト
  • 各音源を個別にアルペジエート

アルペジエータ

  • 4 つの個別のアルペジエータ、音源ごとに 1 個
  • 最大 16 個のパターンをモジュレーションを使って切り替え
  • マルチビューでパターンとステップごとのタイ、チューン、およびパンの編集を統合
  • レートノブとモジュレーションサポート

エフェクト

  • 1000 個以上のインパルスレスポンス (アリーナ、大聖堂、ホール、バスルーム、車など) にアクセス可能なコンボリューションリバーブ
  • 5 つの個別のエフェクトラック、音源ごとに 1 個とマスター出力
  • 最大 32 pole (極) のフェイザー
  • インタラクティブなブレークポイントグラフを用いたウェイブシェイパーで複数のノードと曲線を使い、tube、rectifier、その他のディストーションのサウンドをエミュレート
  • ビンテージコンプレッサー
  • あらゆるエフェクトの複数のインスタンスを使用
  • エフェクトチェーン内でドラッグアンドドロップによる並べ替え
  • 各ラックに最大 16 個のエフェクトを収容

モジュレーション

  • リアルタイムのポストモジュレーションビジュアルフィードバック
  • グラフィカル AHDSR コントロール
  • AHDSR のテンポ同期
  • パフォーマンスコントロールをロックし、その位置をトランスフォームパッドの移動中も維持可能
  • トランスフォームパッドのスナップショットに名前を指定可能
  • スクロール可能なラックに、送信先ごとに 16 個のモジュレーションスロット
  • Modmap キーモード – キーボードの各ノートに値を指定
  • 信号チェーンの 8 個所にエンベロープフォロワー
  • MSEG エディタの機能向上
  • モジュレーションのエクストラレイヤー

インポートブラウザ

  • ブラウザウインドウのデザインを刷新
  • フォルダーをお気に入りとして指定
  • 複数のファイルを読み込むためのドロップゾーン
  • インポートブラウザまたは音源にサンプルをドラッグアンドドロップして読み込み

サンプルライブラリ

  • 3100 個の Alchemy プリセット
  • Alchemy を利用した 300 個の Logic パッチ
  • 14 GB のサンプル
  • 各プリセットに 8 個の特別にデザインされたトランスフォームパッドがあり、個別に名前を指定可能

その他の改善点

  • ユーザインターフェイスのデザインを一新し、より直感的に
  • 音質コントロールにより CPU 使用量を節減
  • Alchemy 1.5 のプリセットをブラウズして読み込み可能 (一部のプリセットは 1.5 とはサウンドが異なる場合があります)
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