評価モードでは、安全なテスト環境の整備に必要な条件を満たすため、また、受験者がほかの App を使ったり試験結果を損なったりしないように、App で特定のハードウェア/ソフトウェア機能を無効にすることができます。
評価モードが組み込まれた App を使う
評価モードに対応した App で試験実施に向けて iPad や Mac を保護する場合、モバイルデバイス管理 (MDM) など、追加の設定や管理は不要です。評価モードに対応した App は、iPad や Mac を 1 つの App しか使えないように自動的にロックするため、評価モードが有効な間は、ユーザが別の App に切り替えることはできません。
評価代行のプロバイダに問い合わせて、そのプロバイダの App が自動評価設定フレームワークを採用しているか確認してください。
iOS の評価モード
iOS 9.3.2 以降が評価モードに対応しています。iOS で評価モードが有効になっている場合、以下の機能はデフォルトで無効になります。
- 自動補完やスペルチェック*
- 予測変換キーボード*
- 辞書定義の検索
- キーボードショートカット*
- 共有
- ユニバーサルクリップボード
- 音声入力*
- クラスルーム App を使ったリモートオブザベーション
- 画面収録
- 選択したテキストを読み上げる*
- 自動大文字入力
- Siri
- パスワードの自動補完*
iOS 14 以降では、アスタリスクの付いた上記の機能をデベロッパが有効にすることができます。
iOS でシングル App モードやアクセスガイドを有効にした場合は、その機能の方が、評価モードの制限に代わって適用されます。
macOS の評価モード
macOS Catalina 10.15.4 以降が評価モードに対応しています。macOS で評価モードが有効になっている場合、以下の機能は無効になります。
- Dock
- メニューバー
- Exposé と Spaces
- Mission Control
- ファンクションキーから起動するアプリケーション
- 通知センターと通知
- ミュージック App (旧称 iTunes)
- Handoff
- ユニバーサルクリップボード
- 連係カメラ
- 画面共有とミラーリング
- 画面収録とスクリーンショット
- リモートログイン
- Siri
- 音声入力
- 絵文字キーボード
- トラックパッドの「調べる」ジェスチャ
自動補完とスペルチェックは、macOS では自動的には制限されません。これらは、Web コンテンツでは制限属性を使って制御できます。
シングル App モードで 1 つの試験用 App しか使えないように iPad をロックする
お使いの App が評価モードに対応していない場合や、診断、教室での授業、形成的評価の目的で App を使う場合は、MDM ソフトウェアを使って、シングル App モードで使えるように iPad を設定できます。この場合、指定された App を識別し、デバイス上で強制的に開くプロファイルを MDM ソフトウェアがインストールするので、生徒はほかの App を使えなくなります。このプロファイルで、生徒に使わせたくないその他の機能について指定できます。
キーボードや辞書の機能を制限するには、それらの機能を個別に制限する必要があります。キーボードや辞書の機能を制限する方法については、こちらを参照してください。