「どこでも My Mac」は iCloud の一機能で、複数の Mac コンピュータのネットワークを設定して離れた場所からアクセスできるようにする機能です。「どこでも My Mac」を使うと次のようなことができるようになります。
- ファイル共有:リモートの Mac にあるファイルやフォルダをローカルの Mac にドラッグできます。
- 画面共有:リモートの Mac を遠隔操作できます。目の前のマウスとキーボードを使って、リモートの Mac にあるアプリケーションを開いたり書類を編集したりできます。
必要なもの
「どこでも My Mac」を設定して使うには以下のものが必要です。
- OS X Lion v10.7.5 以降を搭載した 2 台以上の Mac で、同じ iCloud アカウントを使っていること。
- AirMac ベースステーション (AirMac Extreme、AirMac Express、AirMac Time Capsule) か、UPnP または NAT-PMP 対応の他社製インターネットルータ (最新のファームウェアがインストールされていること)。AirMac ベースステーションで「どこでも My Mac」を使うには、ファームウェアバージョン 7.6.1 以降がインストールされている必要があります。
- AirMac ユーティリティ 6.3 以降。
- 画面共有を使うにはコンピュータ間で 300 Kbps 以上の双方向 (アップ/ダウン) インターネット接続が必要です。ファイル共有はこれより遅い接続でも使えることがあります。ファイル共有が正常に機能しない場合は、こちらの記事を参照してください。
- ファイアウォールでリモート接続が許可されていること。ファイアウォールによっては「どこでも My Mac」の一部の接続を許可していないものがあります。たとえば、自宅から職場の Mac にはアクセスできないが、職場から自宅の Mac にはアクセスできる場合があります。ファイアウォールで「どこでも My Mac」の接続が許可されているかどうかわからない場合はネットワーク管理者に問い合わせてください。
AirMac Extreme か AirMac Time Capsule を使って外付けハードドライブのファイルにアクセスするには、Mac OS 拡張 (ジャーナリング) でフォーマットされている USB ハードドライブが必要です。この USB ハードドライブは、「どこでも My Mac」使用時には Finder のサイドバーの「共有」セクションに表示されます。
「どこでも My Mac」を設定する
まず、対象となる各 Mac 上で「どこでも My Mac」を設定する必要があります。
- Apple () メニューから「システム環境設定」を選択して、「iCloud」をクリックします。
- iCloud にサインインしていない場合は、iCloud 用に使っている Apple ID を入力して「サインイン」をクリックします。
- 「どこでも My Mac」にチェックマークを入れてオンにします。
- 「どこでも My Mac」のすぐ下に表示される指示に従って操作します。必要な場合は「詳細」ボタンをクリックします。
- セキュリティオプションを設定します。
AirMac Extreme や AirMac Time Capsule に接続しているハードドライブのファイルにアクセスしたい場合は、以下の手順に従ってベースステーション上で「どこでも My Mac」を設定します。
- 設定する AirMac ベースステーションが Mac と同じローカルエリアネットワーク (LAN) に接続されていることを確認します。
- Finder のメニューバーから「移動」>「ユーティリティ」の順に選択し、AirMac ユーティリティをダブルクリックします。
- 「どこでも My Mac」を設定する AirMac ベースステーションを選択し、「編集」をクリックします。目的のベースステーションが表示されない場合は、「その他の Wi-Fi デバイス」をクリックしてベースステーションのリストを表示します。ポップアップメニューから別のネットワークインターフェイスを選択しなければならない場合もあります。
- ベースステーションのパスワードを入力します。このパスワードは iCloud パスワードとは違います。
- 「ベースステーション」タブを選択します。
- 「どこでも My Mac」セクションの「+」ボタンをクリックし、「どこでも My Mac」用に使う Apple ID とパスワードを入力します。「どこでも My Mac」がオンになると緑色の状態インジケータが表示されます。
- 「アップデート」をクリックして変更内容を保存します。
リモートの Mac や AirMac ベースステーションを「どこでも My Mac」ネットワークに接続する
各 Mac や AirMac ベースステーションの設定が完了したら、以下の手順に従ってリモートで接続します。
- Finder メニューの「環境設定」を選択し、「サイドバー」タブをクリックします。
- 「共有」セクションにある「どこでも My Mac」を選択します。
- Finder ウインドウを開いてサイドバーの「共有」セクションを確認します。共有しているコンピュータやベースステーションが表示されていない場合は、「共有」の文字にマウスのポインタを合わせ、右横に表示される「表示」をクリックします。
- 接続したいリモートコンピュータやベースステーションを選択し、「別名で接続」をクリックします (リモートの Mac と画面共有する場合は、その Mac を選択して「画面を共有」をクリックします)。目的の Mac やベースステーションが見つからない場合は、「すべて」をクリックして Mac コンピュータとベースステーションのリストを表示します。
Mac や AirMac ベースステーションを「どこでも My Mac」ネットワークから削除する
「どこでも My Mac」はいつでもオフにできます。「どこでも My Mac」をオフにするには、「どこでも My Mac」ネットワークから Mac や AirMac ベースステーションを削除します。
削除対象の Mac 上で次のように操作します。
- Apple () メニューから「システム環境設定」を選択して、「iCloud」をクリックします。
- iCloud の環境設定で、「どこでも My Mac」のチェックマークを外してオフにします。iCloud から完全にログアウトするには「サインアウト」をクリックします。
ベースステーションを削除するには次のように操作します。
- Finder のメニューバーから「移動」>「ユーティリティ」の順に選択し、AirMac ユーティリティをダブルクリックします。
- 削除する AirMac ベースステーションを選択し、「編集」をクリックします。ベースステーションが表示されない場合は、「その他の Wi-Fi デバイス」をクリックしてベースステーションのリストを表示します。ポップアップメニューから別のネットワークインターフェイスを選択しなければならない場合もあります。
- ベースステーションのパスワードを入力します。このパスワードは iCloud パスワードとは違います。
- 「ベースステーション」タブを選択します。
- 「どこでも My Mac」セクションの「-」ボタンをクリックし、「どこでも My Mac」用に使う Apple ID を入力します。「どこでも My Mac」がオフになると緑色の状態インジケータが消えます。
- 「アップデート」をクリックして変更内容を保存します。
わからないことや問題があるときは...
「どこでも My Mac」の設定や使用に問題がある場合はこちらの記事を参照してください。