Xsan:Xsan Admin で LUN のラベルを設定した後、システムが起動しない、またはボリュームがマウントされない

OS X Mountain Lion v10.8.4 以前が動作しているシステムで、CoreStorage 論理ボリューム上にある特定の HFS+ ボリュームが Xsan Admin に使用可能な LUN として表示されることがあります。

これらのボリュームが Xsan で使用できるようにラベルが設定されている場合は、次のような症状が発生する可能性があります。

  • ボリュームがマウントされない。
  • システムがボリュームから起動せずに、全体がグレイの画面に禁止サインが表示される。
  • ディスクユーティリティでボリュームを修復できない。

これらの症状が Xsan を使用していないコンピュータで起きている場合は、起動中にグレイの画面が表示される場合のトラブルシューティング手順を実行してください。

ディスクユーティリティを使って、ディスクを修復してみます。ディスクユーティリティを使っても問題を解決できない場合は、ディスクを消去してバックアップから復元するか、データリカバリサービスを利用してみてください。または、問題が起きている Mac が次の条件に該当しているかどうかをご確認ください。 条件をすべて満たしている場合以外は、この後の作業を実施しないでください。

  • Mac が Xsan の一部である。
  • Mac で OS X Lion または Mountain Lion を使用している。
  • 使用できない HFS+ ボリュームが、CoreStorage 論理ボリュームの全体を占めていて、パーティションが作成されていない。そのようなパーティションなしのボリュームが、Fusion Drive、FileVault 2、または 2 TB を超える内蔵ドライブを使用している Mac に存在している。

1. 復元システムから Mac を起動するか、または同じバージョンかそれ以降のバージョンの OS X を搭載している別の Mac に接続してターゲット・ディスク・モードで起動します。

2. 問題のボリュームが FileVault 2 で暗号化されている場合は、ディスクユーティリティを使ってボリュームのロックを解除します。ボリュームのロックを解除すると、ディスクが読み込めないというメッセージが表示されることがあります。「無視」をクリックしてメッセージを終了します。

3. ターミナルを起動して、 diskutil cs list コマンドを使って、問題のある CoreStorage 論理ボリュームのデバイスノードを特定します。出力例は次の通りです。論理ボリュームのディスクデバイスが「disk5」となっています。お使いのデバイス名は異なる場合があります。

$ diskutil cs list
CoreStorage logical volume groups (1 found)
|
+-- Logical Volume Group CE63F9AE-1241-4372-BE28-0543EAAC5967
    =========================================================
    Name:         HFSOnCoreStorage
    Status:       Online
    Size:         1099167653888 B (1.1 TB)
    Free Space:   16777216 B (16.8 MB)
    |
    +-< Physical Volume 11E37F95-37CF-4002-B3CC-60706A559B72
    |   ----------------------------------------------------
    |   Index:    0
    |   Disk:     disk4s2
    |   Status:   Online
    |   Size:     1099167653888 B (1.1 TB)
    |
    +-> Logical Volume Family 7F955B62-BCE2-44EF-BB59-168082B9C59F
        ----------------------------------------------------------
        Encryption Status:       Unlocked
        Encryption Type:         None
        Conversion Status:       NoConversion
        Conversion Direction:    -none-
        Has Encrypted Extents:   No
        Fully Secure:            No
        Passphrase Required:     No
        |
        +-> Logical Volume C55F17C9-BF52-4497-A6EC-D46819AB201B
            ---------------------------------------------------
            Disk:               disk5
            Status:             Online
            Size (Total):       1098832105472 B (1.1 TB)
            Size (Converted):   -none-
            Revertible:         Yes (no decryption required)
            LV Name:            HFSOnCoreStorage
            Volume Name:        HFSOnCoreStorage
            Content Hint:       Apple_HFS


4. diskutil list コマンドを使って、特定できたディスクデバイスについての基本情報を表示します。この問題の影響を受けていない CoreStorage 論理ボリュームには、次に示すように「Apple_HFS」タイプのパーティションが 1 つあるはずです。

$ diskutil list disk5
/dev/disk5
   #:                       TYPE NAME                    SIZE       IDENTIFIER
   0:                  Apple_HFS HFSOnCoreStorage       *1.1 TB     disk5


Xsan Admin でラベルを設定された CoreStorage 論理ボリュームには、次のような「FDisk_partition_scheme」パーティションがあります。「FDisk_partition_scheme」が見当たらない場合は、お使いのディスクにはこの問題が発生していないことになります。

$ diskutil list disk5
/dev/disk5
   #:                       TYPE NAME                    SIZE       IDENTIFIER
   0:     FDisk_partition_scheme                        *1.1 TB     disk5
   1:                       0xEE                         1.1 TB     disk5s1


5. dd コマンドラインユーティリティを使って、問題のディスクの最初の 1024 バイトを 0 で上書きします (diskN は、特定できたディスクデバイスに置き換えてください)。 どのディスクデバイスを使うかわからない場合、またはディスクがこの問題の影響を受けているかどうかわからない場合は、このコマンドを実行しないでください。

/bin/dd if=/dev/zero bs=1024 count=1 of=/dev/diskN


6. fsck_hfs コマンドラインユーティリティを使って、ボリュームを修復してみます (diskN は、特定できたディスクデバイスに置き換えてください)。

/sbin/fsck_hfs -fy /dev/diskN


7. 内部に保存されるジャーナルを再設定します (diskN は、特定できたディスクデバイスに置き換えてください)。

/usr/sbin/diskutil moveJournal internal diskN


8. 該当する次の手順のいずれかを実行して、終了します。

  • 復元システムを使って起動した場合は、通常の再起動をしてみます。
  • ターゲットディスクモードで起動した場合は、ターゲットディスクモードでマウントされていたすべての外付けディスクをマウント解除してから、再起動してみます。
  • どのように起動したかにかかわらず、ディスクユーティリティまたは次のコマンドを使って、問題のボリュームをマウントしてみます (diskN は、特定できたディスクデバイスに置き換えてください)。
/usr/sbin/diskutil mount diskN

LUN のラベル設定時にこの問題を回避する方法

すべての Xsan システム上の OS X バージョンを、最小バージョンの OS X Mountain Lion v10.8.5 にアップデートします。このバージョン以降が動作しているシステムでは、CoreStorage ボリュームが Xsan Admin に使用可能な LUN として表示されません。

以前のバージョンの OS X を使用する場合は、LUN のラベルを個々に手動で設定するオプションを選択し、SAN の設定時に LUN のラベルを設定します。

次に、ラベルを設定する LUN を選択して、「LUN の詳細」ボタンをクリックします。次の条件のいずれにも該当する場合は、LUN のラベルのみ入力します。

  • WWN が「不明」以外の値である。
  • 「情報」が既知のファイバーチャネル RAID アレイである (下の図のように Promise VTrak LUN など)。

Xsan Admin の LUN パネルを使って LUN のラベルを設定している場合は、まず LUN を調査して、ラベルを設定するのに適しているかどうか判断します。インスペクタに表示される「接続のタイプ」が「Fibre Channel Interface」の場合、ラベルのみを作成します。

関連情報

GUID パーティションテーブル、Apple パーティションマップ、またはマスター・ブート・レコードでパーティションが作成されている LUN には、この問題は発生しません。パーティションが作成されたディスクは、Xsan Admin の LUN パネルには表示されないので、Xsan Admin でラベルを設定することができません。 

Xsan 上級管理者向け

  • コマンドラインユーティリティ cvlabel を使って、Xsan Admin に表示されていないディスクにもラベルを設定することができます。
  • この記事の手順を使って、cvlabel で誤ってラベルが設定された、CoreStorage 以外のパーティションが作成されたディスク上の HFS+ ボリュームを修復することはできません。
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