iOS、iPadOS、visionOSでカスタムのエンタープライズアプリをインストールする

所属組織で独自開発したカスタムのアプリをインストールし、信頼を確立する方法について説明します。

この記事は、学校、企業、その他の組織のシステム管理者を読者として想定しています。

Apple Developer Enterprise Programを利用すれば、社内専用のアプリを開発し、社内利用を目的に配布できます。こうしたアプリは、信頼が確立されていないと開けません。

Appleでは、アプリの配布にはモバイルデバイス管理(MDM)ソリューションを利用することを推奨しています。この方法でインストールされたアプリは管理され、自動的に信頼が確立されます。ユーザが開発元を手動で信頼する必要はありません。

所属組織が運用する安全なWebサイトからアプリをインストールできるという利点もあります。アプリを手動でインストールする場合は、信頼も手動で確立する必要があります。

手動でインストールしたエンタープライズアプリの開発元への信頼を確立する

  1. エンタープライズアプリを手動でインストールし、はじめて開くと、アプリの開発元がデバイスで信頼されていないという通知メッセージが表示され、アプリを開くことができません。「キャンセル」をタップし、次の手順に進みます。

    iPhoneの画面に表示されている「信頼されていないエンタープライズデベロッパ」のメッセージ
  2. 「設定」>「一般」>「VPNとデバイス管理」の順にタップします。

  3. 「エンタープライズアプリ」セクションで、アプリ開発元の名前をタップします。

    iPhoneの画面に「VPNとデバイス管理」メニューが表示されているところ
  4. 「[開発元名]を信頼」をタップして続行します。iOS 18、iPadOS 18、visionOS 2以降の場合は、「許可して再起動」をタップして信頼の確立を進めます。それ以前のバージョンのソフトウェアの場合は、「信頼」をタップして信頼を確立します。

  5. デバイスの再起動後、画面の案内に従って手続きを完了すると開発元が信頼されます。

この開発元を信頼すると、同じ開発元によるほかのアプリも手動でインストールし、すぐに開けるようになります。

アプリの初回の検証が済んだ後、信頼を維持し続けるため、iPhone、iPad、Vision Proでアプリ開発元の証明書を定期的に再検証する必要があります。再検証できない場合は、状況に応じて、間もなく検証が期限切れになるというメッセージが表示されます。

アプリ開発元への信頼を取り消す

アプリ開発元への信頼を確立したら、「アプリを削除」ボタンを使ってその開発元のアプリをすべて削除するまで、アプリは信頼されたままになります。

iPhoneの画面にエンタープライズアプリを削除するかどうか確認するメッセージが表示されているところ

手動でインストールしたアプリが未検証の場合

信頼を確立する際は、アプリの開発元の証明書を検証するため、インターネットへの接続が必要です。ファイアウォールをお使いの場合は、https://ppq.apple.com への接続を許可するように設定しておいてください。アプリを信頼する際にインターネットに接続されていないと、デバイスには「未検証」と表示されます。この状態のアプリを使うには、インターネットに接続してから、「アプリを検証」ボタンをタップしてください。

iPhoneの画面に、エンタープライズアプリを信頼すべきか検証するように求めるメッセージが表示されているところ

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