Pages、Numbers、Keynote で書類を共同制作する

共同制作の機能が組み込まれているので、ほかの人と一緒にリアルタイムで書類、スプレッドシート、プレゼンテーションを制作できます。

iPhone、iPad、Mac、Apple Vision Pro で Pages、Numbers、Keynote の共同制作機能を使えば、ほかの人を誘って同じ書類を一緒に制作できます。共同制作の書類にはアクセス権を設定でき、誰が書類の作業をしたのかも、それぞれが加えた変更の概要もわかり、アプリの中で参加者同士でコミュニケーションを図ることもできます。

オンラインの iCloud.com でも、Pages、Numbers、Keynote を使って共同制作できます。

ほかの人を共同制作に招待する

ほかの人を誘って書類、スプレッドシート、プレゼンテーションを共同制作する場合、リンクを共同制作者に送ります。共有している書類は、最大 100 人で同時に表示および編集できます。

共同制作を始めるには、以下の手順を実行してください。

  1. デバイスで iCloud にサインインし、Pages、Numbers、Keynote に対して iCloud Drive を有効にします。

  2. 書類を開いている状態で、ツールバーの共有ボタン No alt supplied for Image をタップし、ポップアップメニューから「共同制作」を選択して、ほかの人を招待する方法を選びます。

招待された相手は、サイズを問わず、共有された書類を開いて閲覧できます。書類のサイズが 2 GB を上回る場合、招待された相手が編集もできるようにしたいときは、Pages、Numbers、Keynote で書類のサイズを 2 GB 未満に縮小してから、メンバーを招待してください。

管理対象 Apple ID をお使いの場合、組織の外部の人と共同制作できます。管理者に連絡して、該当する設定を有効にしてください。

アクセス権を設定する

書類のアクセス権を設定して、誰が閲覧、編集、共同制作メンバーの招待をできるのか決めておくには、「共同制作」ポップアップメニューの下にあるポップアップメニューをクリックまたはタップします。

以下のオプションを設定できます。

  • 特定の参加者だけが書類にアクセスできるようにする場合は、「参加依頼された人のみ」を選択します。該当する参加者は、共有文書を開けるように、iCloud または iCloud.com に Apple ID でサインインしておく必要があります。Apple ID を持っていない人でも、書類を共有してもらった後で、Apple ID を作成することができます。

  • 共有書類へのリンクを知っている人なら誰でも書類を開けるようにするには、「リンクを知っている人は誰でも」を選択します。

  • 書類にアクセスできる人なら誰でも書類を編集し、プリントできるようにするには「変更可能」を選択します。

  • 書類にアクセスできる人が書類の閲覧とプリントはできても、編集はできないようにするには「閲覧のみ」を選択します。

  • 参加者がほかの人を共同制作に誘えないようにしておく場合は、「だれでも人を追加可能」の選択を解除しておきます。

共有した書類を共同制作する

書類を開くと、ほかの人が編集した内容がリアルタイムでわかり、最近の作業内容も確認できます。デバイスによっては、書類を編集または閲覧している人数がツールバーの共同制作ボタン No alt supplied for Image に表示されます。共同制作のボタンは、ほかの人を共同制作に誘うと表示されるようになります。共同制作のボタンをクリックまたはタップして、参加者のリストを表示することもできます。

共有されている書類を編集するときも、Pages、Numbers、Keynote の機能をすべて使えますが、一部例外があります

最近のアクティビティを確認する

iPhone、iPad、Mac の Pages、Numbers、Keynote で、ツールバーの共同制作ボタン No alt supplied for Image をタップまたはクリックして、書類を前回見たとき以降に何が起きたかを確認できます。アプリの中から参加者と会話し始めることや、アクティビティの設定を変更することもできます。

  • 「すべてのアクティビティを表示」をクリックまたはタップして、誰が書類の作業をしたのか、その人がおおむねどのような変更を加えたのかを確認できます。詳細表示の矢印をクリックまたはタップすると、たとえば、1 人の参加者が複数の箇所で編集した内容など、もっと詳しい変更内容が表示されます。また、アクティビティをタップすると、実際に変更された箇所を確認できます。未読のアクティビティはハイライトされます。ハイライトされたアクティビティをタップすると、未読のアクティビティがすべて既読になります。

  • 参加者リストで名前をクリックまたはタップすると、その人が現在作業中の書類内の場所にジャンプします。

  • 「アクティビティ設定」をクリックまたはタップして、誰かが参加したとき、編集したとき、コメントを残したときに通知を受けるかどうかを指定します。

  • メッセージボタンをクリックまたはタップしてメッセージアプリで参加者とのチャットを開始するか、オーディオボタンまたはビデオボタンをタップまたはクリックして FaceTime 通話を始めます。

Apple Vision Pro で Keynote を使えば、ほかの人とプレゼンテーションを共同制作でき、参加者は招待者のアクティビティを確認できますが、招待者はほかの人のアクティビティを確認できません。

共有書類の設定を変更する

書類の共有を始めた後でアクセス権を変更するには、ツールバーの共同制作ボタン No alt supplied for Image をクリックまたはタップして、お使いの iWork アプリに応じて「共同書類を管理」「共有プレゼンテーションを管理」または「共有スプレッドシートを管理」をクリックまたはタップします。対象者やアクセス権を変更したり、共有を停止したりできます。

共同制作ではサポートされていない機能

以下のいずれかの機能を使う必要がある場合は、書類の共有をいったん停止してから適宜変更し、あらためて書類を共有してください。共有をやめると、書類が参加者全員の iCloud Drive から削除されます。書類を「参加依頼した人のみ」に限定している場合は、後から全員をあらためて招待する必要があります。

現時点では、ほかの参加者と共同制作している間は、以下の機能はご利用いただけません。

Pages、Numbers、Keynote

  • ファイルサイズを減らす (「ファイル」>「ファイルサイズを減らす」)。

  • 表の本体と見出しの間に行と列をドラッグする。

  • スタイルを作成、削除、並べ替える。

  • Ruby でアジア言語で編集する。

  • カスタムのセルフォーマットを作成/編集する。

  • 書類内でフォント (そのフォントが使われている箇所を全部) を置き換える。

* 共有している書類のサイズを減らすことはできませんが、コピーのサイズは減らせます。

Pages

  • 脚注設定を調整する。

  • セクションを挿入、コピー、ペースト、削除、複製、並べ替え、編集する。

  • EndNote の設定を調整する。

  • セクションレイアウトオブジェクトを追加および編集する。

  • 日付と時刻のスマートフィールドを挿入する。

  • 文書作成書類をページレイアウト書類に変換する/その逆方向に変換する。

  • ページ番号の設定を編集する。

  • ページテンプレートを追加または編集する。

  • ページテンプレートをページに再適用する。

Numbers

  • スマートフィールドを挿入する。

  • 表のスタイルをコピーまたはペーストする。

  • 表を転置する。

Keynote

  • スライドのサイズを変更する。

  • テーマを変更する。

  • スライドショーを記録する/以前記録したスライドショーを再生する。

  • サウンドトラックを追加または編集する。

  • サウンドトラックを消去する/トラックを削除する。

  • スライドショーの既存の記録を消去する。

iCloud 用の Pages、Numbers、Keynote

オンラインの iCloud.com で Pages、Numbers、Keynote を使って、ほかの人を書類の共同制作に誘い、参加者のアクセス権を設定して、共同制作することができます。ただし、iCloud.com で共同制作する場合、現時点では一部の機能を利用できません。

  • Pages 書類で変更をトラッキングしている場合、この書類を開くことはできますが、編集することはできません。

  • Pages、Numbers、Keynote の書類で縦書きテキストを使っている場合、iCloud.com でその書類の画像を見ることはできますが、編集することはできません。

  • グループの中のオブジェクトの編集。

  • 共同制作の書類内で別の参加者のカーソルにジャンプすることはできますが、アクティビティのフィードやコミュニケーションを始めるツールなど、その他の共同制作機能は iCloud 用の Pages、Numbers、Keynote では利用できません。iCloud.com から共同制作の書類に加えた変更は、iPhone、iPad、Mac で Pages、Numbers、Keynote を使用している参加者のアクティビティフィードに依然として表示されます。

変更をトラッキングしている書類や縦書きの書類は、iPhone、iPad、Mac の Pages、Numbers、Keynote で引き続き編集できます。

共同制作機能を使えない場合

Pages、Numbers、Keynote で共同制作機能を利用できない場合、アプリをアップデートする必要があると考えられます。自動ダウンロードを有効にしておき、常に最新の状態でアプリを利用できるようにしてください。デバイスが古すぎてアプリをアップデートできない場合でも、Mac や Windows パソコンで iCloud.com を使い、オンラインで共同制作することができます。

書類のコピーを送りたい場合は、共同制作しなくても送信できます。共有ボタンをクリックまたはタップして、ポップアップメニューから「コピーを送信」を選択し、書類の送信方法を選びます。

共同制作するための最小システム条件と iCloud の条件

共有の書類を閲覧または編集したり、ほかの人を招待してプレゼンテーションを共同制作したりするには、自分と招待した相手の双方が以下の環境を用意する必要があります。

  • macOS Ventura を搭載し、Pages、Numbers、Keynote 14.0 以降がインストールされた Mac。

  • iOS または iPadOS 16 を搭載し、Pages、Numbers、Keynote 14.0 以降がインストールされた iPhone または iPad。

  • Pages、Numbers、Keynote 14.0 以降がインストールされた Apple Vision Pro。

Pages、Numbers、Keynote for iCloud は、Mac や Windows パソコンの Safari 11.1.2 以降、Google Chrome、Microsoft Edge で利用できます。

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