インスペクタの「メディア」パネルで、「アルファの種類」ポップアップメニューから適切なオプション (以下に詳述) を選択し、選択しているメディアにアルファの種類を手動で設定します。
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- なし/無視:アルファチャンネルのないオブジェクトのデフォルト設定。このオプションではオブジェクトの既存のアルファチャンネルも無視できるため、オブジェクト全体が不透明になります。 

- ストレート:ストレートアルファチャンネルを画像の赤、緑、青の各チャンネルから完全に分離したままにします。ストレートアルファチャンネルを使ったメディアファイルは、合成で使われているときはまったく問題なく表示されますが、別の用途で表示するとおかしく見えることがあります。コンピュータで作成したイメージのボリュームライトやレンズフレアなどの半透明なエフェクトは、合成でそのクリップを使っていない状態では歪んで見えることがあります。「ストレート」を選択して、黒、白、カラーのフリンジがオブジェクトの周囲に見える場合、このパラメータは正しい設定ではないため、フリンジの色に合わせてプリマルチプライオプションのいずれかに変更する必要があります。 

- 黒 (プリマルチプライ):このタイプのアルファチャンネルはクリップの赤、緑、青のチャンネルと乗算されます。このため、プリマルチプライされたアルファチャンネルを持つオブジェクトは、イメージ全体が無地の色を背景にあらかじめ合成されるため、透明のライトエフェクトがある場合でも常に正しく見えます。このオプションはアルファチャンネルをあらかじめ黒を背景に合成されているものとして解釈します。 

- 白 (プリマルチプライ):このオプションはアルファチャンネルをあらかじめ白を背景に合成されているものとして解釈します。 

アルファチャンネルの詳細
通常のビデオクリップやイメージファイルには情報チャンネルが 3 つあります。それぞれ赤、緑、青のチャンネルです。ビデオやイメージファイルの多くのフォーマットでもアルファチャンネルがサポートされており、これらのチャンネルには透明の範囲を定義する追加情報が含まれています。アルファチャンネルはグレイスケールチャンネルです。白は不透明度が 100 % の領域 (無地) を表し、グレイは部分的に不透明な領域を表し、黒は不透明度が 0 % (透明) を表します。


QuickTime ムービーやイメージファイルをプロジェクトに読み込むと、アルファチャンネルは即座に Motion で認識されます。このアルファチャンネルを使って、オブジェクトをその背後にあるオブジェクトと合成します。
アルファチャンネル情報をファイルに埋め込む方法は 2 種類あります。Motion は各オブジェクトが使っているアルファチャンネルの種類を自動的に判断します。
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- ストレート:ストレートアルファチャンネルを画像の赤、緑、青の各チャンネルから完全に分離したままにします。ストレートアルファチャンネルを使ったメディアファイルは、合成で使われているときはまったく問題なく表示されますが、別の用途で表示するとおかしく見えることがあります。コンピュータで作成したイメージのボリュームライトやレンズフレアなどの半透明なエフェクトは、合成でそのクリップを使っていない状態では歪んで見えることがあります。 

- プリマルチプライ:このタイプのアルファチャンネルはクリップの赤、緑、青のチャンネルと乗算されます。このため、プリマルチプライされたアルファチャンネルを持つオブジェクトは、イメージ全体が無地の色を背景にあらかじめ合成されるため、透明のライトエフェクトがある場合でも常に正しく見えます。もっとも一般的なプリマルチプライアルファチャンネルは、黒または白に対して乗算します。 

オブジェクトのアルファチャンネルの種類が問題になるのは、Motion でその種類が正しく判断されない場合のみです。メディアリストでオブジェクトのアルファチャンネルが「ストレート」に設定されている場合に実際にはプリマルチプライが行われると、オブジェクトの周囲にプリマルチプライした色のフリンジが見えることがあります。この場合は、問題のクリップをメディアリストで選択し、インスペクタの「メディア」パネルで「アルファタイプの種類」パラメータを変更します。