ディスクユーティリティおよび fsck を使用して、起動時の問題を解決する、あるいはディスクをメインテナンスする

コンピュータが正常に起動しない場合は、状況に応じてディスク修復ユーティリティを使い、問題を解決する必要があります。 

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OS X には、ディスクの検証と修復用のユーティリティとして、ディスクユーティリティと fsck (コマンドラインユーティリティ) の 2 つが付属しています。お使いのコンピュータが問題なく起動する場合でも、ディスクのファイルシステムに問題がないか調べる目的でこれらのユーティリティを利用できます。Mac OS X 10.4.3 以降の場合は、後述の「Mac OS X 10.4.3 以降のライブ検証について」を参照してください。

重要:Mac OS X 10.4 以降をお使いの場合は、できるだけ fsck ではなくディスクユーティリティをお使いください。

状況によっては、ファイルシステムのエラーが原因でコンピュータが起動しなくなることがあります。適切にシステム終了しなかった場合、強制的に再起動した場合、電源が中断した場合に、そうした事態になる場合があります。コンピュータの起動時に以下の症状が現れる場合は、ディスク修復ユーティリティをお使いください。

  • コンピュータが部分的にしか起動せず、コマンドライン (テキスト専用) 環境で停止してしまう。「file system dirty, run fsck」というメッセージと、その下にコマンドラインプロンプトが表示されます。コマンドプロンプトはシャープ記号 (#) で表され、コマンドを入力できます。この場合は、コマンドラインから fsck を実行する必要があります (後述の「必要に応じて fsck を使う」を参照)。
  • コンピュータは起動するが、ログイン画面が表示されない。
  • コンピュータが起動してログイン画面が表示されるが、ログイン後にデスクトップが読み込まれない。 

 

コンピュータに上記の症状が現れた場合は、コンピュータを再び正常に起動できるように、以下の対処法をお試しください。OS X Lion 以降の復元システムまたはインターネット復元から起動できない場合は、後述の「必要に応じて fsck を使う」を参照してください。

セーフモードを試す

Mac OS X 10.2 以降をお使いの場合は、コンピュータをセーフモードで起動できます。セーフモードでは、ディスクのチェックと修復が自動的に行われます。Mac OS X 10.1.5 以前をお使いの場合は、次のセクションに進んでください。セーフブート (セーフモードでコンピュータを起動) すると、コンピュータが問題なく起動する場合があります。 これを行うには、下記の手順を実行します。

  1. セーフモードで起動します。
  2. システムが完全に起動したら、通常通りにコンピュータを再起動します。

 

これで Mac が正常に起動した場合、問題は解決されています。問題が解消しない場合は、ディスクユーティリティを使ってみてください。

ディスクユーティリティを試す

以下の手順でディスクユーティリティを使い、ディスクを検証または修復します。

  1. OS X Lion 以降をお使いの場合は、復元システムまたはインターネット復元からコンピュータを起動します。 それ以前のバージョンの OS X をお使いで、コンピュータに Mac OS X インストールディスクが付属していた場合は、そのディスクを挿入し、「C」キーを押しながらコンピュータを再起動します。
  2. コンピュータが起動したら、「ユーティリティ」ウィンドウまたは (インストールディスクから起動した場合は) 「インストーラ」メニューから「ディスクユーティリティ」を選択します。
  3. 「First Aid」タブをクリックします。
  4. ハードドライブアイコンの左側にある詳細表示三角形をクリックし、ハードディスクのボリュームとパーティションの名前を表示します。
  5. 起動ディスク (通常は「Macintosh HD」という名前) を選択します。
  6. 「修復」をクリックします。ディスクがチェックされ、修復されます。

ヒント:Mac OS X v10.6 以前では、ディスクユーティリティを使って起動ボリュームを検証または修復するときは、必ずインストールディスクか復元ディスクからコンピュータを起動してください。そうしないと、ディスクエラーメッセージが表示される場合があります。

必要に応じて fsck を使う

コマンドラインユーティリティ fsck もディスクの検証と修復に利用できます。セーフモードで正常に起動できる場合や、ディスクから起動してディスクユーティリティを使える場合は、fsck を使う必要はありません。以下のような場合には、必要に応じて fsck を使います。

  • Mac を復元システムやインターネット復元から起動できない場合。 
  • Mac OS X ディスクを利用できない場合。
  • 光学式ドライブを利用できない場合。
  • 「shift」キーを押しながら起動するセーフブートができない場合。

ヒント:Mac OS X 10.3 以降などで Mac OS X 拡張 (ジャーナリング) フォーマットのボリュームをお使いの場合、通常は fsck を使う必要はありません。何らかの理由でお使いになる場合は、無視しても支障のないエラーメッセージが表示される場合がある点にご注意ください。

ボリュームのフォーマットの種類がわからず、Mac OS X ボリュームから起動して調べることができない場合は、コマンドラインインターフェイスで次のコマンドを入力して「return」キーを押します。

diskutil info /

「File System: Journaled HFS+」と表示された場合は、ジャーナリングフォーマットのボリュームです。

fsck はコマンドラインから使う必要があります。マウスを使ってアプリケーションを開いて操作する場合とは異なり、プロンプト (#) にテキストコマンドを入力し、fsck に処理内容を指示する必要があります。この種のコマンドを入力できるコマンドラインインターフェイスには、ターミナルアプリケーション (「/アプリケーション/ユーティリティ」)、シングルユーザモードなどがあります。fsck は、次の手順で使います。

  1. シングルユーザモードでコンピュータを起動してコマンドラインを表示します。

    注意:コンピュータが応答しなくなった場合は、電源ボタンを数秒間押したままにして、強制的に電源を切ってください。その後、電源ボタンをもう一度押してコンピュータを起動します。

  2. コマンドラインプロンプトに次のように入力します。

    /sbin/fsck -fy

    「return」キーを押します。fsck は 5 つの段階を経て、ディスクの利用状況に関する情報を出力します。処理が終わり、何も問題がなかった場合は、次のメッセージが表示されます。

    ** The volume (<ボリューム名>) appears to be OK

    問題が見つかり、変更や修復が行われた場合は、次のメッセージが表示されます。

    ***** FILE SYSTEM WAS MODIFIED *****

    このメッセージが表示された場合は、「The volume appears to be OK」のメッセージが表示されるまで、手順 2 で入力した fsck コマンドを繰り返し実行してください (最初の修復を行った結果、さらに問題が見つかることがあるため、これが通常の対応です)。

  3. fsck でボリュームに問題がないことが報告されたら、プロンプトに「reboot 」と入力し、「return」キーを押します。

コンピュータが正常に起動し、ログインできるようになるはずです。

関連情報

Mac OS X 10.4.3 以降のライブ検証について

Mac OS X 10.4.3 以降では、Mac の起動中に起動ディスクを検証できます。これはライブ検証と呼ばれる機能で、3 通りの方法で利用できます。

方法 1:起動ディスクからの起動中にディスクユーティリティを使ってディスクを検証します。その方法については、この記事を参照してください。ライブ検証ではディスクの修復は行われないため、検証時に修復が必要なものが見つかった場合は、Mac OS X インストールディスクから起動して、「ディスクユーティリティを試す」で前述した手順でディスクユーティリティを使い、対処してください。

方法 2 (高度):コマンドラインでコマンドラインユーティリティ diskutil を使います。

  1. コンピュータを起動し、管理者としてログインします。
  2. ターミナル (「/アプリケーション/ユーティリティ」) を開きます。
  3. プロンプトに以下のコマンドを入力し、「return」キーを押します。

    diskutil verify /

 

注意:起動ボリューム以外をチェックする場合は、この方法は使わないでください。

ディスクチェックの実行中に、次のようなメッセージが表示されます。

Could not unmount disk for verification, attempting live verify

Started verify/repair on volume disk0s3 Macintosh HD

Checking HFS Plus volume.

Checking Extents Overflow file.

Checking Catalog file.

Checking multi-linked files.

Checking Catalog hierarchy.

Checking Extended Attributes file.

Checking volume bitmap.

Checking volume information.

The volume Macintosh HD appears to be OK.

Mounting Disk

Verify/repair finished on volume disk0s3 Macintosh HD

 

方法 3 (高度):コマンドラインで fsck_hfs -l コマンドを使います。

コンピュータを起動して管理者としてログインします。

ターミナル (「/アプリケーション/ユーティリティ」) を開きます。

プロンプトに以下のコマンドを入力して「return」キーを押し、ファイルシステム ID を調べます。

df -hl

次のようなテキスト行を探します。

Filesystem     Size   Used  Avail Capacity  Mounted on

/dev/disk0s3    37G    20G    17G    55%    /

/dev/disk0s5    37G    37G   641M    98%    /Volumes/Storage

「/dev/」の後に表示されるディスク名 (「disk0s3」など) を書き留めておきます。 これが、起動ボリュームのファイルシステム ID です。

プロンプトに以下のコマンドを入力し、「return」キーを押します。

df -hl

以下のコマンドを入力し、「return」キーを押します。「disk0s3」は、手順 4 で書き留めたファイルシステム ID に置き換えます。

sudo fsck_hfs -l /dev/disk0s3

プロンプトが表示されたら、管理者パスワードを入力し、「return」キーを押すと、検証が始まります。

ディスクチェックの実行中は、以下のようなメッセージが表示されます。

** /dev/rdisk0s3 (NO WRITE)

** Root file system

** Checking HFS Plus volume.

** Checking Extents Overflow file.

** Checking Catalog file.

** Checking multi-linked files.

** Checking Catalog hierarchy.

** Checking Extended Attributes file.

** Checking volume bitmap.

** Checking volume information.

** The volume Macintosh HD appears to be OK.

 

詳細情報

UNIX 形式のコマンドライン構文について興味がある方は、上記で使ったフラグが fsck にどのように作用するのかを以下でご確認ください。

-y フラグ:情報を修正、修復、または復旧するかどうかの確認にすべて「yes」と回答したものとして fsck の実行を継続します。1 回でも「no」と答えると fsck が停止するため、これが最適な方法です。必要な修復がすべて行われたかどうかは、fsck の処理が終わり、最終レポートが表示されるまでわかりません。

-f フラグ:ファイルシステムが「clean」(クリーン) な場合でも強制的に fsck によるチェックの対象とします。

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