Final Cut Proをバックアップする

MacでFinal Cut Proをアップデートする前に、Final Cut Proアプリケーションの最新のコピーと既存のライブラリをバックアップしておいてください。

Final Cut Proのバックアップライブラリのバックアップをしておけば、Final Cut Proのアップデートによって作業の流れに影響があった場合でも、ファイルを別のMacに移動して、以前のバージョンのFinal Cut Proでプロジェクトの作業を続けることができます。また、安全対策として、Final Cut Proのファイルは定期的にバックアップしてください。バックアップする際に、古いFinal Cut Proプロジェクトをアーカイブするのもよいでしょう。

Final Cut Proアプリケーションをバックアップする

  1. 「アプリケーション」フォルダに新規フォルダを作成します。アプリケーションの名前とバージョンをフォルダの名前にします(例:「Final Cut Pro 11」)。お使いのFinal Cut Proのバージョンを確認するには、アプリケーションを開いて、「Final Cut Pro」メニューから「Final Cut Proについて」を選択します。

  2. 「アプリケーション」フォルダでFinal Cut Proアプリケーションを選択します。「ファイル」>「“Final Cut Pro” を圧縮」の順に選択します。圧縮が完了するまでに、数分かかります。

  3. 圧縮された「Final Cut Pro.zip」ファイルを手順1で作成したフォルダに移動します。

  4. zipファイルが入っているフォルダをバックアップドライブに移動します。

Final Cut Proのバックアップコピーを再インストールする

  1. 現在インストールされているバージョンのFinal Cut Proを必ずバックアップしておいてください。

  2. 現在インストールされているバージョンのFinal Cut Proを「アプリケーション」フォルダからゴミ箱にドラッグし、ゴミ箱を空にします。

  3. Final Cut Proのバックアップコピーを探し、ZIPファイルをダブルクリックして圧縮解除します。

  4. 必要に応じて、圧縮解除したFinal Cut Proファイルを「アプリケーション」フォルダにドラッグします。

ライブラリをバックアップする

Final Cut Proのライブラリをバックアップする際は、以下の点に注意してください。

  • Time Machineなどのシステム全体のバックアップソリューションを使います。

  • または、単純にライブラリを専用のバックアップドライブにコピーすることもできます。後者は、オリジナルのメディア素材を、関連付けられたイベントやプロジェクトと一緒にライブラリ内に保管している場合(管理対象メディア)に適しています。「ファイルを統合」コマンドを使って、外部メディアを管理対象のメディアとして同じライブラリ内にまとめておけば、簡単に移動またはアーカイブできるようになります。

メディアを保護するため、Final Cut Proで使っているメディアファイルの保存先のストレージデバイスやパーティションとは別の場所にバックアップする必要があります。

プロジェクトをアーカイブする

短期的なソリューションとしてプロジェクトをアーカイブして、ストレージの空き容量を増やしたり、または長期的な保管の目的でアーカイブしておき、アップデートや用途変更が必要なときに戻すことができます。

  1. アーカイブするライブラリで、1つまたは複数のイベントまたは最終プロジェクトなどの項目を選択します。アーカイブに含まれるメディアは、ここで選択した項目によって違ってきます。

    • イベントを選択した場合は、プロジェクトに使われているかどうかにかかわらず、イベント内のすべてのメディアがアーカイブされます。

    • プロジェクトを選択した場合は、プロジェクトとそのプロジェクトに必要なメディアがアーカイブされます。この方が、アーカイブのサイズが小さくなります。

  2. 「ファイル」>「[項目]をライブラリにコピー」>「新規ライブラリ」の順に選択します。新しいライブラリの名前を入力し、新しいライブラリの保存先に移動して「保存」をクリックします。

  3. 表示されたウインドウで、下記のいずれかの操作を行います。

    • アーカイブをできるだけ小さくする場合は、「最適化されたメディア」と「プロキシメディア」のチェックボックスが選択されていないことを確認します。

    • 最適化されたメディアやプロキシメディアを含める場合(かつ、コピーの所要時間と保存容量が問題にならない場合)は、「最適化されたメディア」チェックボックス、「プロキシメディア」チェックボックス、またはその両方を選択します。

  4. 「OK」をクリックします。新しいライブラリが(元のライブラリからストレージ設定を継承した状態で)ライブラリリストに表示されます。

  5. 新しいアーカイブライブラリの保存先を変更する場合は、ライブラリを選択し、「ファイル」>「ライブラリのプロパティ」の順に選択して(または「control + command + J」キーを押して)、「ライブラリのプロパティ」インスペクタを開きます。必要に応じて、適宜変更を加えます。

  6. 「統合」をクリックするか、または「ファイル」>「ライブラリファイルを統合」を選択してから「OK」をクリックします。

    • ライブラリ内で管理対象のメディアを統合すると、後で必要になるものがすべて入ったライブラリファイルが1つ作成されます。

    • 外部の場所に統合する場合は、ライブラリと「Media」フォルダの2つの項目を移動することになりますが、後でこのメディアをより簡単に複数のエディタと共有できます(たとえば、ストレージエリアネットワーク上など)。

レンダリングファイルは、ライブラリ間でコピーされません。ライブラリを再び開いたときに再生成できます。

追加のファイルをアーカイブする

ライブラリのほかに、アーカイブが必要な項目がいくつかあります。これらは、新しいシステムを構成し、アーカイブしておいたライブラリを編集する場合に必要となるプロジェクトの要素です。

  • Motionテンプレート:「~/ムービー/Motion Templates/」に作成されるカスタムのモーションテンプレート

  • フォント:システムに含まれないカスタムのフォント

  • プラグイン:FxPlugエフェクト、Audio Unitsプラグイン、または特定のカメラ形式(RED、Sony XAVC、Canon XFなど)の再生を可能にするカメラメーカーのプラグインなど、プロジェクト内で使用されている他社製のプラグイン

最終プロジェクトのマスターメディアファイルと併せて、Final Cut Proから書き出した最終プロジェクトのXMLもアーカイブしておくことをお勧めします。このXMLファイルには、タイムラインで編集されたシーケンスについて、編集のタイミング、素材の参照、エフェクト、メタデータ、利用可能なその他の情報をすべて併せて記述した読み取り可能なテキストが含まれています。アーカイブの選択肢としては、EDLよりも情報が豊富で、後日プロジェクトをより正確に、完全に再作成することができます。XMLファイルの書き出し方法について詳しくは、「Mac用Final Cut ProでXMLを使ってプロジェクトを転送する」を参照してください。

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