OS X Server:Lion Server または Snow Leopard Server からのアップグレードおよび移行

Lion Server または Mac OS X Server v10.6 から Mavericks または Mountain Lion の OS X Server にアップグレードおよび移行する方法を説明します。

Lion Server または Mac OS X Server v10.6 から Mavericks または Mountain Lion の OS X Server にアップグレードするには、まず OS X をインストールし、次に OS X Server App をインストールします。

Lion Server または Mac OS X Server v10.6 から Mavericks または Mountain Lion の OS X Server に移行するには、OS X の設定アシスタントアプリケーションまたは移行アシスタントアプリケーションを使って、以下のいずれかのソースからサーバデータを移行します。

  • ターゲットディスクモードで接続されたサーバ
  • Lion Server または Mac OS X Server v10.6 がインストールされたローカルのハードドライブまたはパーティション
  • Lion Server または Mac OS X Server v10.6 のローカルの Time Machine バックアップ

重要:ネットワーク接続経由での移行は、既存のサーバからの移行であっても Time Machine バックアップからの移行であっても、OS X Server では機能しません。リモートサーバをアップグレードまたは移行するには、画面共有または Apple Remote Desktop を使ってサーバを制御する必要があります。

OS X Server (Mountain Lion) から OS X Server (Mavericks) にアップグレードする場合は、こちらの記事を参照してください。

サービスデータ

多くの場合、サービスデータおよびサービス設定は、アップグレード時または移行時に保持されます。サーバをアップグレードまたは移行する前に、以下の例外および特別な手順を参照してください。

Lion Server または Snow Leopard Server のデフォルトの場所に保存されているサービスデータは、「/ライブラリ/Server/」ディレクトリ内の新しいデフォルトのサービスデータの場所に移動します。別の場所に保存したサービスデータは、その場所に残ります。

注意:Lion Server で別のデータ保存場所を選択した場合、Lion で別の場所を利用していたこれらのサービスのみが、Mountain Lion でその場所を利用します。その他のサービスは、デフォルトの場所を利用します。それらを別の場所に変更することはできません。

アップグレードまたは移行の計画を立てる

重要:アップグレードまたは移行を開始する前に、動作しているサーバおよびデータのテスト済みの完全なバックアップまたはクローンをお持ちであることを確認します。

移行先のサーバが、OS XOS X Server の両方のシステム条件を満たしていることを確認します。移行先のサーバで最新バージョンの OS X Server をインストールします。以下の手順は、Mavericks 用の OS X Server v3、および Mountain Lion 用の OS X Server v2.2.2 の時点で最新のものです。移行先のサーバが新しい Mac mini または Mac Pro の場合は、移行前に Mac App Store を使って OS X Server のコピーをアップデートする必要があることがあります。

移行元のサーバでソフトウェア・アップデートを使用し、最新バージョンの Lion Server または Mac OS X Server v10.6 Snow Leopard にアップデートします。

プロセスを開始する前に、アップグレードまたは移行の手順に関する以下のセクションをよく読んでください。アップグレードまたは移行されない設定を書き出すか、書き留めておきます。

サーバが依拠する DNS または DHCP サーバが、アップグレード中または移行中も引き続き利用可能であるようにします。

Open Directory の複製がある場合は、Open Directory のマスターを最初にアップグレードまたは移行します。複製を移行する前に、マスターが問題なく機能していることを確認します。マスターをアップグレードしている間、クライアントコンピュータは、Open Directory サービスのためにマスターに接続できません。クライアントで、Open Directory の複製サーバを探すために遅延が発生することがあります。この遅延は、一時的にクライアントを複製に対応付けることで回避できます。

Server App およびサーバ管理ツールは、アップグレード時に削除されます。Lion および Snow Leopard バージョンの Server App およびサーバ管理ツールは、Mountain Lion ではサポートされていないためです。

Lion Server または Mac OS X Server v10.6 Snow Leopard からアップグレードする

アップグレードするには、まず Mac App Store から Mountain Lion をダウンロードしてインストールします。インストーラの指示に従い、インストール後は設定アシスタントの指示に従います。Mountain Lion のインストールおよび設定が完了したら、Mac App Store から Server App をダウンロードしてインストールします。Server App を開き、画面の指示に従いアップグレードを完了します。

カレンダー

iCal サービスはカレンダーサービスと呼ばれるようになりました。

連絡先

アドレスブックサービスは連絡先サービスと呼ばれるようになりました。

DHCP

Lion Server で DHCP (のみ) を有効にしていた場合、または Mac OS X Server v10.6 で DHCP を有効にしていた場合、アップグレード後も構成は保持され、引き続きアクティブなままです。

Lion Server のサーバ管理で NAT と DHCP の両方を有効にしていた場合、アップグレード時にこの構成は保持されません。詳しくは、こちらの記事を参照してください。

ファイルサービス

アップグレード後に、AFP クライアントが Kerberos で認証できなくなることがあります。こちらの記事 で説明されている通り、AFP サービスが LKDC を参照していることがあります。

ファイアウォール

OS X Server では、ファイアウォールサービスは管理されなくなりました。アップグレード後も既存のファイアウォールルールは引き続きアクティブなままですが、これ以降のファイアウォール構成はコマンドラインから実行する必要があります。詳しくは、こちらの記事を参照してください。

FTP

Mac OS X Server v10.6 よりも新しいバージョンの Server では Snow Leopard と異なる FTP ソフトウェアが使われているため、Mac OS X Server v10.6 Snow Leopard (のみ) からのアップグレード時に、FTP 設定は保持されません。OS X Server では Server App で FTP を設定できます。

メール

OS X Server のメールサービスでは Web メールの機能はなくなりました。

サーバ側メール・ルールは、Server App で有効または無効にできません。サーバ側の既存のルールはアップグレード時に保持されます。

移行後に、ユーザごとのメールストレージ割り当て容量の再入力が必要になる場合があります。

メッセージ

iChat サービスはメッセージサービスと呼ばれるようになりました。

「サーバ間フェデレーションを有効にする」および「すべてのチャットメッセージをアーカイブ」の設定は、OS X Server (Mavericks) への移行後に無効になります。これらの設定を確認し、必要に応じて、再度有効にしてください。

NAT

NAT サービスは、Lion Server では natpmpd バイナリによって、Snow Leopard Server では natd バイナリによって提供されていました。Mountain Lion および Mavericks では、natd は廃止され、natpmpd はシステム環境設定の「共有」パネルの「インターネット共有」によって使われます。

Lion Server のサーバ管理で NAT を有効にしていた場合、アップグレード時にこの構成は保持されません。デフォルトの NAT 構成は、システム環境設定でインターネット共有を無効にして再度有効にすることで復元できます。これによって、NAT サービスはデフォルトの IP アドレス (192.168.2.2 ~ 192.168.2.254) を使って提供されるようになります。重要:OS X Server でインターネット共有と DHCP サービスの両方を使うことはできません。詳しくは、こちらの記事を参照してください。

Lion Server で pfctl を使って NAT ルールを作成した場合、アップグレード後もこれらのルールは保持され引き続きアクティブなままです。

Snow Leopard Server で NAT を有効にしていた場合、アップグレード後に natd 構成が無効になります。構成ファイルは「/ライブラリ/Server/Migrated/private/etc/nat/」に保持されます。

NetInstall

NetBoot サービスは NetInstall サービスと呼ばれるようになりました。

Open Directory

Open Directory のマスターをアップグレードするときは、こちらの記事の手順に従います。

OS X Server (Mavericks) にアップグレードした後、「既存の接続は認証されていません。パスワードの変更が拒否されました」というメッセージが表示されることがあります。詳しくは、こちらの記事を参照してください。

Podcast

Podcast サービスは OS X Server では削除されました。既存の Podcast コンテンツは、こちらの記事に記載されているように、アップグレード後も保持されます。

RADIUS

Server App では、RADIUS サービスは別個のサービスとして管理されなくなりました。アップグレード後も既存の RADIUS 構成は引き続きアクティブなままですが、Server App では (「表示」メニューから) サービスを更新するまで非アクティブに見えることがあります。詳しくは、こちらの記事を参照してください。

Web サイト

Web サービスは Web サイトサービスと呼ばれるようになりました。アップグレード後は、さまざまな構成オプションを利用できます。アップグレード中に既存の設定が受ける影響について詳しくは、こちらの記事を参照してください。

Wiki

アップグレード中は Mac OS X Server v10.6 Snow Leopard の Wiki のテーマは保持されません。アップグレード後、それぞれの Wiki に新しいテーマを選択する必要があります。

その他の Mac OS X Server v10.6 Snow Leopard のサービス

Snow Leopard Server のモバイルアクセス、MySQL、プリント、Tomcat、Axis、QuickTime Streaming Server (QTSS)、Wiki ベースのメーリングリストおよびアーカイブのサービスは、Lion Server では削除され、現在 OS X Server には含まれません。

Lion Server または Mac OS X Server v10.6 Snow Leopard から移行する

移行するには、まず新しい Mac または既存のサーバの新しいボリュームに Mountain Lion をインストールするか、Mountain Lion がプリインストールされた新しい Mac を使います。

以下の移行元を選択するには、Mountain Lion 設定アシスタントアプリケーションまたは移行アシスタントアプリケーションを使います。

  • ターゲットディスクモードで接続されたサーバ
  • Lion Server または Snow Leopard Server がインストールされたローカルのハードドライブまたはパーティション
  • Lion Server または Snow Leopard Server のローカルの Time Machine バックアップ

移行が完了したら、Mac App Store から Server App をダウンロードしてインストールします (Server App がプリインストールされていない場合)。Server App を起動し、画面の指示に従いサーバの設定を完了します。

注意:サーバデータを移行する前に Server App を開いた場合、Server App を移行前に削除し、その後に再インストールする必要があります。

警告

Snow Leopard Server からのアップグレード後に、警告通知を受け取るすべてのメールアドレスを再入力する必要があります。

カレンダー

iCal サービスはカレンダーサービスと呼ばれるようになりました。

連絡先

アドレスブックサービスは連絡先サービスと呼ばれるようになりました。

DHCP

Lion Server で DHCP (のみ) を有効にしていた場合、または Mac OS X Server v10.6 で DHCP を有効にしていた場合、移行時も構成は保持され引き続きアクティブなままです。

Lion Server のサーバ管理で NAT と DHCP の両方を有効にしていた場合、移行時にこの構成は保持されません。詳しくは、こちらの記事を参照してください。

ディレクトリサービス

Active Directory にバインドされている Snow Leopard Server から OS X (Mavericks) に移行する場合、OS X Server をインストールする前に、次のターミナルコマンドを実行する必要があります。

sudo /System/Library/Frameworks/OpenDirectory.framework/odmigrationtool -source /path/to/source -target /

「/path/to/source」は移行元のボリュームへのパスに置き換えます。

ファイルサービス

Mountain Lion (のみ) への移行時に共有ポイントは保持されません。移行前に共有ポイントの情報を記録する手順については、こちらの記事を参照してください。

ファイアウォール

OS X Server では、ファイアウォールサービスは管理されなくなりました。移行後も既存のファイアウォールルールは引き続きアクティブなままですが、これ以降のファイアウォール構成はコマンドラインで実行する必要があります。詳しくは、こちらの記事を参照してください。

FTP

Mac OS X Server v10.6 よりも新しいバージョンの Server では Snow Leopard と異なる FTP ソフトウェアが使われているため、Mac OS X Server v10.6 Snow Leopard (のみ) からの移行時に、FTP 設定は保持されません。OS X Server では Server App で FTP を設定できます。

メール

OS X Server のメールサービスでは Web メールの機能はなくなりました。

サーバ側メール・ルールは、Server App で有効または無効にできません。サーバ側の既存のルールは移行時に保持されます。

移行後に、ユーザごとのメールストレージ割り当て容量の再入力が必要になる場合があります。

メッセージ

iChat サービスはメッセージサービスと呼ばれるようになりました。

「サーバ間フェデレーションを有効にする」および「すべてのチャットメッセージをアーカイブ」の設定は、OS X Server (Mavericks) への移行時に無効になります。これらの設定を確認し、必要に応じて、再度有効にしてください。

NAT

NAT サービスは、Lion Server では natpmpd バイナリによって、Snow Leopard Server では natd バイナリによって提供されていました。Mountain Lion では、natd は廃止され、natpmpd はシステム環境設定の「共有」パネルの「インターネット共有」によって使われます。

Lion Server のサーバ管理で NAT を有効にしていた場合、移行時にこの構成は保持されません。デフォルトの NAT 構成は、システム環境設定でインターネット共有を無効にして再度有効にすることで復元できます。これによって、NAT サービスはデフォルトの IP アドレス (192.168.2.2 ~ 192.168.2.254) を使って提供されるようになります。重要:OS X Server でインターネット共有と DHCP サービスの両方を使うことはできません。詳しくは、こちらの記事を参照してください。

Lion Server で pfctl を使って NAT ルールを作成した場合、アップグレード後もこれらのルールは保持され引き続きアクティブなままです。

Snow Leopard Server で NAT を有効にしていた場合、移行時に natd 構成が無効になります。構成ファイルは /ライブラリ/Server/Migrated/private/etc/nat/ に保持されます。

NetInstall

NetBoot サービスは NetInstall サービスと呼ばれるようになりました。

Open Directory

Open Directory のマスターをアップグレードするときは、こちらの記事の手順に従います。

OS X Server (Mavericks) にアップグレードした後、「既存の接続は認証されていません。パスワードの変更が拒否されました」というメッセージが表示されることがあります。詳しくは、こちらの記事を参照してください。

Podcast

Podcast サービスは OS X Server では削除されました。既存の Podcast コンテンツは、こちらの記事 で説明されている通り、移行中も保持されます。

RADIUS

Server App では、RADIUS サービスは別個のサービスとして管理されなくなりました。移行後も既存の RADIUS 構成は引き続きアクティブなままですが、Server App では (「表示」メニューから) サービスを更新するまで非アクティブに見えることがあります。詳しくは、こちらの記事を参照してください。

Web サイト

Web サービスは Web サイトサービスと呼ばれるようになりました。移行後は、さまざまな構成オプションを利用できます。移行中に既存の設定が受ける影響について詳しくは、こちらの記事を参照してください。

Wiki

移行中は Mac OS X Server v10.6 Snow Leopard の Wiki のテーマは保持されません。移行後、それぞれの Wiki に新しいテーマを選択する必要があります。

その他の Snow Leopard のサービス

Snow Leopard Server のモバイルアクセス、MySQL、プリント、Tomcat、Axis、QuickTime Streaming Server (QTSS)、Wiki ベースのメーリングリストおよびアーカイブのサービスは、Lion Server では削除され、現在 OS X Server には含まれません。

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