macOS Server のパフォーマンスモードを有効にする
パフォーマンスモードでは、Mac のシステムパラメータが変更されます。この変更のおかげで、要求の高いサーバアプリケーションでハードウェアを有効利用できるようになります。
この記事は、Intel プロセッサを搭載した Mac コンピュータだけが対象となります。
macOS Server を搭載した Mac で高パフォーマンスのサービスを実行する必要がある場合、パフォーマンスモードを有効にすれば、サーバアプリケーションに追加のシステムリソースを専属的に割り当てることができます。
OS X El Capitan 10.11 以降
OS X El Capitan 10.11 以降でパフォーマンスモードを有効にするには、nvram
コマンドを使って、boot-args NVRAM 変数を調整します。NVRAM をリセットすると、この設定は解除されます。
以下のコマンドは、boot-args NVRAM 変数を表示します。serverperfmode=1 と表示される場合は、パフォーマンスモードがすでに有効になっています。
nvram boot-args
パフォーマンスモードが有効になっていない場合は、boot-args NVRAM 変数に serverperfmode=1 を設定して、有効にすることができます。
sudo nvram boot-args="serverperfmode=1 $(nvram boot-args 2>/dev/null | cut -f 2-)"
パフォーマンスモードを無効にするには、以下のコマンドを使います。
sudo nvram boot-args="$(nvram boot-args 2>/dev/null | sed -e $'s/boot-args\t//;s/serverperfmode=1//')"
以前のバージョンの macOS
OS X Mountain Lion、OS X Mavericks、または OS X Yosemite でパフォーマンスモードを有効にするには、ターミナルで serverinfo コマンドを使います。
現在のモードを取得するには、以下のコマンドを使います。
serverinfo --perfmode
パフォーマンスモードを有効にするには、以下のコマンドを使います。
serverinfo --setperfmode 1
パフォーマンスモードを無効にするには、以下のコマンドを使います。
serverinfo --setperfmode 0
パフォーマンスモードへの切り替え時、パフォーマンスモードからの切り替え時には再起動が必要です。
関連情報
パフォーマンスモードでサーバ固有のアプリケーションに対してシステムが最適化されるしくみに興味があるデベロッパの方は、sysctl(3) のマニュアルページを参照してください。