Lion Server v10.7.2 アップデートについて
このソフトウェアアップデートでは、Lion Server v10.7 および v10.7.1 から v10.7.2 へのアップデートが行われます。Lion Server をお使いの場合は、このアップデートを適用することをお勧めします。
重要:インストール前にお読みください。
インストール処理を中断しないでください。停電などの理由でインストールが中断された場合は、サポートダウンロードページから単体インストーラ (下記参照) をダウンロードし、アップデートをインストールしてください。
インストール
Lion Server v10.7.2 へのアップデート方法として、以下の 3 通りの方法があります。
「ソフトウェアアップデート」を使う
単体インストーラからインストールする
「サーバ管理」または
softwareupdate
command-line utility
ソフトウェアアップデートでのインストール
Apple () メニューから「ソフトウェアアップデート」を選択します。ほかのアップデートの前提条件となっているアップデートもあるため、場合によっては「ソフトウェアアップデート」を何度か使用しないと、用意されているすべてのアップデートを入手できないことがあります。ソフトウェアアップデートで「お使いのソフトウェアは最新です」というメッセージが表示された場合は、入手可能なアップデートがすべてインストール済みです。
単体インストーラ
アップデートをダウンロードし、手動でインストールする場合は、Apple サポートのダウンロードサイトからインストーラを入手できます。複数のコンピュータをアップデートする必要があるときに、アップデートのダウンロードを 1 回で済ませたい場合は、この方法が便利です。
リモートインストール
リモートサーバにアップデートをインストールする必要がある場合は、「サーバ管理」アプリケーション、または
コマンドラインツールを使ってインストールします。
アップデートの内容
このアップデートでは、Lion Server v10.7.1 アップデートによる改善点のほかに、次のような機能が改善されます。
ディレクトリサービス
Lion クライアントが SSL を使って Lion Server Open Directory にバインドできない問題が修正されています。
Mac OS X Server v10.6 または 10.5 で作成された Open Directory アーカイブの復元に関する問題が修正されています。
ファイル共有
ユーザは、サーバにホームディレクトリを持っていなくても、WebDAV 共有ポイントにアクセスできます。
iChat サービス
IPv6 サポートの問題が修正されています。
メールサービス
IPv6 ユーザが Web メールにアクセスできます。
ポッドキャスト
ポッドキャストライブラリの信頼性が向上しています。
PostgreSQL
PostgreSQL データベースの Time Machine バックアップの信頼性が向上しています。
プロファイルマネージャ
iOS 5 のモバイルデバイス管理および構成プロファイルのサポートが新しく追加されています。
「プレースホルダを読み込む」ボタンが Safari で機能しない問題が修正されています。
環境設定ファイルをカスタム設定としてアップロードする際の問題が修正されまています。
重要:プロファイルマネージャを使って、EFI ファームウェアパスワードがすでに登録されているコンピュータをリモートでロックする際の問題を回避するために、すべての管理クライアントに OS X Lion 復旧アップデートを適用してください。
Server App
一部のサービスデータを別のボリュームに保存する機能が追加されています。
Server App の一部のサービスログを表示する機能が追加されています。
同じ IP アドレス上に異なるホスト名を持つ複数の Web サイトを設定する機能が追加されています。
SMB 共有ポイントにホームディレクトリを作成できます。
Server App の安定性が向上しています。
「統計情報」パネルのグラフの信頼性が向上しています。
Server App で、ほかのツール (「サーバ管理」または slapconfig コマンドなど) によるディレクトリ構成の変更に適切に対処できます。
複数のグループを選択して編集する際の問題が修正されています。
「VPN」パネルの構成プロファイルを保存する際の問題が修正されています。
インストール、設定、アップグレード、および移行
Lion Server v10.7.2 をインストール、または Lion Server v10.7.2 にアップグレードすると、インストール、設定、アップグレード、および移行における機能が改善されます。Lion Server v10.7.2 は、Mac App Store からインストールできます。またアップデート後の Lion 復元は Apple Software Update から利用できます。
Bluetooth キーボードを使って新しい Lion サーバを設定できます。
画面共有または Apple Remote Desktop を使って新しい Lion サーバを設定できます。手順については、こちらの記事を参照してください。
Lion Server を空のボリュームにインストールする際に、サーバソフトウェアのパッケージがデフォルトで選択されます。
複数の Web サイトをホスティングするサーバのアップグレードや移行の機能が改善されています。
Mac OS X Server v10.6 または v10.5 からアップグレードまたは移行する際に、ソフトウェアアップデートサービスの設定ファイルの転送が正常に行われます。
Mac OS X Server v10.6 または v10.5 からアップグレードまたは移行した後、Wiki カレンダーが正常に起動します。
Xsan ボリュームに保存されたメールサーバのデータベースを Mac OS X Server v10.6 から Lion Server に移行できます。詳細な移行手順については、こちらの記事を参照してください。
Mac OS X Server v10.6 からアップグレードまたは移行している間のカスタムメールサーバの設定の転送が正常に行われます。
Mac OS X Server v10.6 からアップグレードまたは移行している間のカスタム php.ini 構成の転送が正常に行われます。
Lion Server から別の Lion Server に Wiki を移行する際、添付ファイルの転送が適切に行われます。
そのほかの改善事項
Mac OS X Server のセキュリティが向上しています。Lion Server v10.7.2 のセキュリティコンテンツに関する詳細については、こちらの記事を参照してください。
Lion Server v10.7.2 には、OS X Lion v10.7.2 アップデート (クライアント) で提供されるその他の改善事項もすべて含まれています。