AirMac ベースステーションが普段通りに反応しなくなった場合や、そのパスワードをなくした場合は、本体をリセットすれば、再びコントロール可能な状態に復元できます。ベースステーションのモデルに応じて、以下のいずれかの方法でリセットできます。
- ソフトリセット:ベースステーションのパスワードをリセットし、セキュリティ設定 (アクセス制御や RADIUS の設定) を 5 分間無効にした状態で、ネットワークに接続して変更を行います。5 分以内に何も変更しなかった場合、ベースステーションは以前の設定状態に戻ります。パスワードを忘れたせいでベースステーションを管理できなくなった場合は、この方法でリセットします。
- ハードリセット:ベースステーションを何も設定していない状態にリセットしますが、最後に保存した設定やプロファイルは維持されるので、以前の設定からベースステーションを復元することができます。ベースステーションが反応しなくなった場合や、ほかの方法では解決できなかったネットワーク関連の問題のトラブルシューティングを行う場合に、この方法でリセットします。
- 工場出荷時のデフォルトリセット:ハードリセットと同様ですが、保存済みの設定やプロファイルも消去されます。ベースステーションを売却または譲渡する場合は、この方法でリセットしておきます (Time Capsule の内蔵ハードドライブや、ベースステーションに接続されている外付けのハードドライブに保存されているデータは消去されません)。
ハードリセットまたは工場出荷時のデフォルトリセットを実行した場合は、以下のようになります。
- ベースステーションは、DHCP で割り振られる IP アドレスを要求するように設定されます。
- ベースステーションのパスワードは「public」に設定されます。
- ベースステーション名は、「base station」の後に、ベースステーションの MAC (Media Access Control) アドレスの下 6 桁が続く形になります。
- ベースステーションのネットワーク名は、「Apple Network」の後に、ベースステーションの Mac アドレスの下 6 桁が続く形に設定されます。
- ベースステーションは、1 分ほど、Wi-Fi のステータスメニュー
や AirMac ユーティリティに表示されなくなります。しばらくすると、デバイスがデフォルトの状態で使えるようになり、AirMac ユーティリティで再設定できるようになります。
ベースステーションをリセットする前に、できるだけ、最新のファームウェアが適用されているか確認しておいた方が確実です。
802.11ac/802.11n モデルの AirMac ベースステーションをリセットする
ベースステーションのリセットボタンを探します。ポートの横にあります。案内に従って、このボタンをペン先や真っ直ぐに伸ばした紙クリップで押します。
ソフトリセット
- ベースステーションが電源に接続されていることを確かめます。
- リセットボタンを 1 秒間押し続けてから放します。ベースステーションのステータスランプがオレンジ色で点滅します。
- メニューバーの Wi-Fi ステータスメニュー
から、ベースステーションが形成している Wi-Fi ネットワークを選択します。
- AirMac ユーティリティを開きます (「アプリケーション」フォルダの「ユーティリティ」フォルダにあります)。
- AirMac ユーティリティでベースステーションのアイコンをクリックし、ポップアップメニューから「編集」をクリックします。ここで、パスワードを変更し、ベースステーションを適宜再設定できます。終わったら、「アップデート」をクリックします。
ハードリセット
- ベースステーションが電源に接続されていることを確かめます。
- リセットボタンを 5 秒ほど、ベースステーションのステータスランプがオレンジ色ですばやく点滅し始めるまで押し続けてから、放します。
- ベースステーションが再起動し終わるまで、1 分ほど待ちます。
- AirMac ユーティリティを開きます (「アプリケーション」フォルダの「ユーティリティ」フォルダにあります)。
- 「その他の Wi-Fi デバイス」ボタンをクリックし、リストからベースステーションを選択します。「編集」をクリックします。
- 「その他のオプション」ボタンを選択します。
- 「以前の設定に復元」をクリックし、「次へ」をクリックし続けて、最後のウインドウを表示します。
- AirMac ユーティリティで設定終了の画面が表示されたら、「完了」をクリックします。
工場出荷時のデフォルトリセット (ファームウェアバージョン 7.9.1 を適用した AirMac Time Capsule 802.11ac および AirMac Extreme 802.11ac のみ)
- ベースステーションを電源から取り外します。
- リセットボタンを押し続けながら、ベースステーションを電源に接続します。リセットボタンは、ベースステーションのステータスランプがオレンジ色ですばやく点滅し始めるまで、6 秒ほど押し続けてください。
- ベースステーションが再起動し終わるまで、1 分ほど待ちます。AirMac ユーティリティを使って、ベースステーションを再設定できるようになります。
802.11b/g モデルの AirMac Extreme ベースステーションをリセットする
ベースステーションのリセットボタンを探します。ポートの横にあります。案内に従って、このボタンをペン先や真っ直ぐに伸ばした紙クリップで押します。
ソフトリセット
- ベースステーションが電源に接続されていることを確かめます。
- リセットボタンを 10 秒間押し続けてから、放します。
工場出荷時のデフォルトリセット
- ベースステーションを電源から取り外します。
- リセットボタンを押し続けながら、ベースステーションを電源に接続します。3 つのステータスランプが点灯するまでリセットボタンを 5 秒ほど押し続けてから、放します。
802.11b モデルの Graphite または Snow (Dual Ethernet) AirMac ベースステーションをリセットする
ベースステーションのリセットボタンを探します。ポートの横にあります。案内に従って、このボタンをペン先や真っ直ぐに伸ばした紙クリップで押します。AirMac Graphite または AirMac Snow (Dual Ethernet) ベースステーションをお使いの場合は、コンピュータを直接 Ethernet ケーブルでベースステーションに接続してください。
ソフトリセット (Mac OS X v10.6 以前)
- ベースステーションが電源に接続されていることを確かめます。
- リセットボタンを 1 秒間押し続けます。デバイスがソフトリセットモードに切り替わると、中央の LED ランプが 1 秒間隔で点滅します。ベースステーションのパスワードが「public」に設定され、IP アドレスがリセットされます。
- コンピュータで次のようにネットワークを設定し、リセット対象のベースステーションに接続することができます。
- IP アドレス:192.42.249.15
- サブネット:255.255.255.0
- ルーター:192.42.249.13
- Wi-Fi ステータスメニュー
から、ベースステーションが形成しているネットワークを選択します。
- AirMac 管理ユーティリティ (Graphite、Snow 用) を開いて、ベースステーションを再設定します。
- IP アドレス:インターネットサービスプロバイダまたはシステム管理者から特定の IP アドレスを支給されている場合以外は、IP アドレスは変更しないでください。
- ベースステーションのパスワードをリセットします。
- 暗号化を有効にして、ネットワークのパスワード保護を有効にします。暗号化を有効にした場合は、ネットワークの新しいパスワードを入力します。
- パスワードやその他の変更を適宜行い、「アップデート」をクリックします。ベースステーションを再起動すると、新しい設定が適用されます。
工場出荷時のデフォルトリセット (Mac OS X v10.5 以前)
- コンピュータの TCP 設定を行い、Ethernet を使って以下の通りに接続します。
- IP アドレス:192.42.249.15
- サブネット:255.255.255.0
- ルーター:192.42.249.13
- ベースステーションを電源から取り外し、接続し直します。
- ステータスランプが 3 つすべて点灯したら、リセットボタンを 30 秒間、AirMac ベースステーションの中央のステータスランプが点灯するまで押し続けます。Graphite ベースステーションをお使いの場合は、中央のランプが緑色に点灯したら、リセットボタンを押したタイミングが遅すぎます。電源から取り外して、やり直してください。
- AirMac 管理ユーティリティ (Graphite、Snow 用) 4.2.5 を開いて、ベースステーションを再設定し、ベースステーション用のソフトウェアを再インストールします。ベースステーション名は、ベースステーションの Ethernet ID (00-50-E4-5B-8F-EA など) に設定されます。