Logic Pro/Express 8 and 9:「バウンス」ダイアログのノーマライズ機能に関するディスカッション

Logic 8 以降では、「バウンス」ダイアログウインドウに、新たに「ノーマライズ」チェックボックスが追加されました。このチェックボックスを選択すると、Logic によって、バウンスのために可能な限りの音量が 0 dBFS を超えない範囲で計算され、バウンスするフォーマットの種類に関係なく、最適なレベルでオーディオファイルが作成されます。この機能には、留意すべきいくつかのポイントがあります。

  • 常にフルダイナミックレンジが維持されます。コンプレッション、リミッティング、ディストーションは使用されません。
  • ノーマライズされたバウンスファイルは、32 ビットの浮動小数点演算で計算された後、ユーザが選択した最終的なファイルフォーマット (24 ビット WAVE、16 ビット AIFF、AACなど) にマップされます。これによって、固定小数点演算によって計算される、ほかの多くのノーマライズアルゴリズムとは違い、最大の精度と分解能が確保されます。固定小数点演算で計算されると、ディストーションが発生したり、オーディオ品質が低下したりする可能性があります。
  • ピークレベルが正確に 0 dBFS である場合は、ノーマライズ機能による効果はありません。ピーク出力レベルが 0 dBFS を超えている場合には、0 dBFS まで下げられます。これは、ピーク出力レベルをうっかり高いままにしていたミックスで、クリッピングを回避できる優れた安全機能の役割を果たします。ただし、ミックスの最中にモニタ対象の信号からクリッピングが聞こえてくる可能性があるため、出力が 0 dB を超えるレベルには設定しないことを推奨します。
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