光学式ドライブが内蔵されていない Apple コンピュータには、外付けの Apple USB SuperDrive または MacBook Air SuperDrive を接続して、CD や DVD などの光学式メディアを読み取ることができます。Apple USB SuperDrive には MacBook Air SuperDrive のケーブル (250 mm) と比べて若干長いケーブル (340 mm) が付いています。どちらの SuperDrive も機能は同じです。
古いモデルの MacBook、MacBook Pro、iMac、Mac Pro、および Mac mini コンピュータには SuperDrive が内蔵されています。SuperDrive はスロットローディング方式です。これは、ディスクを読み取りトレイに置いてから挿入するのではなく、ディスクを直接引き込む方式です。古いモデルの Mac Pro には読み取りトレイが搭載されています。
最初に行う手順
- Apple USB SuperDrive が、銀色の上部が上になるように平らな場所に置かれていることを確認します (下図参照)。SuperDrive の上下が逆になっている場合、ディスクが読み取られません。
正しい:筐体のアルミニウム部分が上になっています。
間違い:Apple ロゴを下向きに置く必要があります。
起動時は外部ディスプレイの USB ポートの電源が入っていないことがあるため、SuperDrive を起動デバイスとして使うときは、Apple コンピュータの USB ポートに直接接続します。コンピュータを SuperDrive から起動する必要がなくなったら、SuperDrive をディスプレイに直接再接続します。
- Apple USB SuperDrive および MacBook Air SuperDrive は、光学式ドライブが内蔵されていない Mac コンピュータ専用です。SuperDrive はコンピュータの USB ポートに直接接続します。USB ハブは使わないでください。
- SuperDrive は、Apple LED Cinema Display (24-inch, Late 2008)、Apple LED Cinema Display (27-inch)、または Apple Thunderbolt Display の背面の USB ポートに接続して使うこともできます。
- ドライブは、重いものの下、コンピュータの下、またはコンピュータの上には置かないでください。
- Microsoft Windows で SuperDrive を使用中に問題が発生する場合は、SuperDrive を接続した状態でコンピュータを起動してみてください。
ディスクを確認する
トラブルシューティングを実施する前に、ディスクがお使いのコンピュータに対応していることを確認します。警告:サイズや形状が標準外のディスクを、そのディスクを収容できるようには設計されていないドライブに挿入すると、ドライブが故障する恐れがあります。このようなディスクの使用はサポートされていないので、そのせいで損傷した場合は Apple の保証または延長サービス契約の対象外となります。Apple のコンピュータに搭載されているスロットローディング方式のドライブが対応しているのは、標準の 120 mm 円形ディスクのみです。
標準の 120 mm 円形ディスク
サポートされていない非標準のサイズ/形のディスクの例
問題ごとのトラブルシューティング
ドライブに起こりうる現象を以下にいくつか示します。該当する症状の手順にそって、問題の原因がドライブとメディアのどちらにあるか判断してください。必ず使う前にディスクを検査して、割れ、傷、またはその他の損傷がないことを確認します。ディスクの内側の輪が滑らかで、まくれがないことも検査する必要があります。物理的に欠陥のあるディスクは取り出せなくなる、またはドライブが故障する原因となります。
ディスクが収納されない
- 必ずディスクに歪みがないことを確認してください。ディスクに歪みがないことを確かめるには、ディスクをひっくり返して平坦な表面に置いてみます。ディスクがどちらかの側が反っている、または内側に向かって反っている場合、そのディスクは使わないでください。ドライブから取り出せなくなる可能性があります。表面に何かが付着しているまたは装着されているディスク (クリーニングディスクなど) は使わないでください。
- ドライブにディスクを挿入するのが困難な場合、またはディスクが途中まで挿入されて止まる場合は、ディスクのラベルが邪魔していないか注意深く確認します。浮いているラベルがない場合は、ディスクをあと何回か挿入してみます。
- 別のディスクを挿入してみて、問題の原因が特定のディスクにあるのか確認します。
- ドライブの機構が反応するまで、ディスクを深く挿入します。ドライブが反応してディスクが引き込まれるには、ディスクのほとんどの部分を挿入する必要があります。ディスクを完全に中まで挿入しないと、ドライブからディスクが押し出されます。
- ディスクを完全に挿入した状態でディスクがドライブに収納されるまで 1 ~ 2 秒待ちます。
- SMC (システム管理コントローラ) をリセットします。
- 何度試してもディスクが収納されない場合は、Apple のサポート、Apple 正規サービスプロバイダに問い合わせるか、Apple Store 直営店に予約を入れてください。
ディスクが収納されるがマウントされない、または自動的にイジェクトされる
- ドライブの上下が逆になっていないことを確認します。セクション 1 の図のように筐体のアルミニウム部分が上になっている必要があります。
- ディスク表面に傷や汚れがないかを点検します。傷や汚れがあると、ディスクがデスクトップに表示されないことがあります。
- MacBook Air SuperDrive を USB ハブではなくコンピュータの USB ポートに直接接続します。
- SMC (システム管理コントローラ) をリセットします。
- ドライブで、使っているタイプのディスクの読み取りが可能であるかどうかを確認します。システムプロファイラまたはシステム情報には、お使いのコンピュータでサポートされているメディアについての追加情報があります。
- OS X Snow Leopard v10.6 以前:Apple () メニューの「この Mac について」を選択して、Apple システムプロファイラを開きます。次に「詳しい情報」をクリックします。
- OS X Lion v10.7 以降:「option」キーを押しながら Apple () メニューをクリックします。メニューから「システム情報」を選択します。
- 上記の手順を実行してもディスクが認識されない場合は、Apple のサポート、Apple 正規サービスプロバイダに問い合わせるか、Apple Store 直営店に予約を入れてください。
ディスクがイジェクトされない、またはイジェクトが遅い
- ドライブがディスクをイジェクトするのが遅い、またはイジェクトが困難な場合は、同じディスクの挿入とイジェクトを何回か繰り返します。ラベルなどが付いているためにディスクの厚さが増していないか確認してください。可能な場合はラベルをはがします。
- ディスクがイジェクトされない場合は、キーボードのイジェクトキーを押してみます。一部の古いキーボードでは、ディスクのイジェクトに「F12」キーを使います。
- ディスクがイジェクトされない場合は、ディスクアイコンをゴミ箱にドラッグしてみます。
- 上記の手順を実行してもイジェクトされない場合は、コンピュータの再起動後にトラックパッドまたはマウスボタンを押したままにします。SuperDrive からディスクがイジェクトされます。
- まだディスクがイジェクトされない場合、SMC (システム管理コントローラ) をリセットして、もう一度手順 1 ~ 4 を試します。
- 上記の手順を実行してもディスクがイジェクトされない場合は、Apple のサポート、Apple 正規サービスプロバイダに問い合わせるか、Apple Store 直営店に予約を入れて、さらなるサポートを受けてください。
ドライブがうるさいまたは振動する
- 光学式ドライブではディスクが高速で回転するため、一定のノイズおよび振動は予測の範囲内です。
- ディスクを挿入またはイジェクトすると、ドライブが想定外に大きなノイズを発する場合は、同じディスクの挿入とイジェクトを何回か繰り返して、問題の解決を試みます。
- ほかのディスクを試して、ドライブそのものではなく、特定のディスクや特定の種類のディスクが問題の原因ではないか確認します。ラベルやステッカーが貼られているなど、ディスクの重さが均一でない場合は、ドライブ内で回転する際にノイズと振動が大きくなる原因となることがあります。
- SMC (システム管理コントローラ) をリセットします。
- システムを固くも水平でもない面で使うと、光学式ドライブを使用中の振動が悪化する場合があります。ノートブックコンピュータのプラスチック製の足がすべて揃っていることを確認してください。揃っていないと、システムが水平に保たれない原因となります。
- ドライブは水平な状態で使用してください。傾いた状態で使うとノイズが大きくなる場合があります。ディスクの読み取り中にコンピュータを持ち上げたり、動かしたりすると、ディスクのバランスが崩れる原因となります。このような方法での操作が原因でドライブやディスクが故障した場合、製品保証ではカバーされません。
- ある程度のノイズや振動は想定されていますが、ノイズや振動がドライブの異常動作によるものだと思われる場合は、Apple のサポート、Apple 正規サービスプロバイダに問い合わせるか、Apple Store 直営店に予約して、さらなるトラブルシューティング、評価、修理を受けてください。
ディスクに傷が付く
メディアをドライブ内で使った後、メディアに傷が付く場合は、Apple のサポート、Apple 正規サービスプロバイダに問い合わせるか、または Apple Store 直営店に予約を入れて、詳しいトラブルシューティング、評価、修理を受けてください。
関連情報
- SuperDrive は、Mac mini (late 2009) 以降、MacBook Pro Retina ディスプレイモデル、MacBook Air、iMac (Late 2012) 以降、Mac Pro (Late 2013) コンピュータで使えます。これらのモデルにディスクのイジェクトボタンは装備されていません。イジェクトするには、対象のディスクアイコンを「control」を押しながらクリックするか、右クリックして、表示されるメニューで「取り出す」を選択します。ディスクアイコンをゴミ箱にドラッグすることもできます。
- 光学式ドライブが搭載されていないコンピュータをお使いで、Apple USB SuperDrive がない場合は、CD または DVD 共有 を利用して別のコンピュータの光学式ドライブに入れた CD または DVD にアクセスすることができます。
Mac コンピュータと Apple USB SuperDrive や MacBook Air SuperDrive の互換性については、こちらのリスト を参照してください。