Logic Pro/Express 9:カスタムバンクメッセージの定義

Logic Pro および Express 9 のカスタムバンクメッセージの定義について説明します。

Logic は、プリセットのバンク選択メッセージフォーマットを複数用意していますが、特定のシンセサイザでバンクを変更するために、カスタムメッセージフォーマットを定義しなければならないことがあります。ほとんどのシンセサイザは、バンクの変更をトリガするために、コントロール 0 (Bank MSB) イベントとコントロール 32 (Bank LSB) イベントを組み合わせて使用します。MSB と LSB は、それぞれ「最上位バイト」と「最下位バイト」を表します。バンクの変更に必要な特定の組み合わせを判別するには、お使いのシンセサイザの MIDI インプリメンテーションチャートを参照してください。

カスタムバンクメッセージを送信するよう Logic を構成するには、以下の手順を実行します。

  1. 「エンバイロメント」で、カスタムバンクメッセージを定義するシンセサイザに対して「マルチインストゥルメント」を選択します。
  2. ローカルの「オプション」メニューで、「カスタム・バンク・メッセージを定義」を選択します。
  3. バンク選択のイベントリストが開きます。16 バンクの MSB メッセージがすでに定義されています。このイベントリストは、通常の MIDI 編集イベントリストと似ていますが、1 つ違いがあります。「位置」列の下は、通常のタイムラインの位置の代わりに、バンク番号になっています。
  4. 「作成」をクリックしてから、「コントローラ」をクリックして、コントローライベントを追加します。新しい CC7 メッセージがリストの先頭に追加されます。
  5. CC7 メッセージを CC32 メッセージに変更するには、「番号」列の「7」をクリックして、表示されるポップアップメニューから 32 (Bank LSB) を選択します。お使いのシンセサイザが指定されたバンクを呼び出すのに必要な値に変更します。必要に応じて、コントロール 0 Bank MSB イベントの値を調整します。
  6. お使いのシンセサイザでコントロール 0 メッセージとコントロール 32 メッセージを特定の順序で受け取る必要がある場合は、バンク番号の右のかっこ内の文字を変更して、順序を指定できます。若い文字が後の文字より早く送信されます。
  7. シンセサイザで各バンクを呼び出すのに必要なメッセージを定義し終えるまで、イベントの追加と編集を続行します。

    注意:お使いのシンセサイザのバンクが 16 より多い場合、それぞれ最大 16 バンクを持つグループに対して複数のマルチインストゥルメントを作成します。

  8. 「マルチインストゥルメント」をダブルクリックして、「マルチインストゥルメント」ウインドウを開き、「バンクメッセージ」を「*カスタムバンクメッセージ*」に設定します。

 

 

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