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Xsan 4 または 4.1 ボリュームで表示される空き領域が予想よりも少ない場合

空き領域が断片化されている場合は、ABMFreeLimit 変数を変更して、空き領域の表示方法を変更できます。

Xsan ボリュームの空き領域の断片化が進んでいる場合、ボリュームがアクティブになると、cvlog に以下のようなエントリが記録されます。

[0919 21:17:51] 0xb8eb1000 (Warning) FSM Alloc: Stripe Group "Video-1" 140158 free blocks in 20272 fragments ignored. [0919 21:17:53] 0xb8f33000 (Warning) FSM Alloc: Stripe Group "Video-2" 551704 free blocks in 77104 fragments ignored. [0919 21:17:53] 0xb8fb5000 (Warning) FSM Alloc: Stripe Group "Video-3" 561540 free blocks in 78636 fragments ignored. [0919 21:17:53] 0xb9037000 (Warning) FSM Alloc: Stripe Group "Video-4" 586677 free blocks in 80952 fragments ignored. [0919 21:17:53] 0xb8e2f000 (Warning) FSM Alloc: Stripe Group "Video-5" 525412 free blocks in 73209 fragments ignored. [0919 21:17:53] 0xb90b9000 (Warning) FSM Alloc: Stripe Group "Video-6" 280006 free blocks in 36786 fragments ignored.

無視された (ignored) 空きブロックの総数にファイルシステムのブロックサイズを掛け合わせると、不足分の総容量と等しくなります。

ABMFreeLimit 変数を変更する

Xsan ボリュームの ABMFreeLimit 変数を「yes」に設定して、不足分の容量を回収できます。この設定変更を受けて、ファイルシステムマネージャ (FSM) が以前の方法で Allocation Bit Map を処理するようになります。また、ボリュームの起動に時間がかかるようになり、ボリュームの FSM プロセスで使われるメモリの量も増加します。ABMFreeLimit 変数を変更する場合は、以下の手順を実行してください。VolumeName の部分は、実際の Xsan ボリュームの名前に置き換えてください。

1. プライマリメタデータコントローラ (MDC) のボリューム構成で、abmFreeLimit キーの値を「true」に設定します。

sudo /usr/libexec/PlistBuddy -c 'add :config:globals:abmFreeLimit string true' /Library/Preferences/Xsan/VolumeName.cfgp

2. LDAP に保存されている Xsan の構成をアップデートします。

sudo xsanctl pushConfigUpdate

3. Xsan ボリュームを再起動します。

sudo cvadmin -e 'stop VolumeName'

sudo cvadmin -e 'start VolumeName'

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