OS X Server:Web サイトサービスを以前のバージョンからアップグレードする

Web サイトサービスを以前のバージョンからアップグレードする方法を説明します。

OS X Server (Mavericks および Mountain Lion) の Web サイトサービスには、Lion Server および Mac OS X Server v10.6 の Web サービスとは異なる構成オプションがあります。アップグレード時にこれらの設定がどのように影響を受けるかを説明します。

SSL (Lion Server および Mac OS X Server v10.6)

Lion Server および Mac OS X Server v10.6 では、SSL はデフォルトの Web サイトでは有効になっていませんでした。ただし Lion Server では、Podcast プロデューサーなどの SSL が必要な特定の Web ベースのサービスは、「シャドー」サイトメカニズム経由でサポートされていました。シャドーサイトメカニズムは、管理者が Web 構成ファイルを手動で修正しない限り、管理者には見えませんでした。このメカニズムは、Mountain Lion Server App では削除されています。

OS X Server (Mavericks および Mountain Lion) には、「サーバ Web サイト」と「サーバ Web サイト (SSL)」の 2 つのデフォルトのサイトがあり、どちらも削除できません。Lion Server または Mac OS X Server v10.6 で SSL を使ってデフォルトのサイトを構成していた場合もしていなかった場合も、Mavericks または Mountain Lion Server App にはこの 2 つのデフォルトのサイトが表示されます。Server App では、SSL サイトの証明書を選択できますが、「なし」を選択することはできません。アップグレード/移行ツールは、Lion Server のシャドーサイトの構成ファイルを別の場所に移動して無効にし、古いサイトを新しいスキームにマッピングしようとします (デフォルトの Web サイトを削除することはできませんが、デフォルトの Web サイトでリダイレクトを使ってデフォルトの SSL Web サイトに転送することができます)。

以前に Lion Server または Mac OS X Server v10.6 で Web サイトに対して SSL を有効にしていた場合、OS X Server (Mavericks または Mountain Lion) にアップグレードすると、以前のシステムのキーチェーンの SSL 証明書のパスフレーズが維持されないことがあります。この問題が発生した場合、以前のシステムの SSL 証明書を信頼していた Web サイトが新しいシステムで機能できないため、すべての Web 関連サービスが応答しなくなることがあります。この問題を解決するには、Server App を使って、古い SSL 証明書への Web サイトリファレンスを削除してください。

保護領域 (Mac OS X Server v10.6)

Mac OS X Server v10.6 の保護領域では、アクセスを 1 人または複数の特定のユーザおよび 1 つまたは複数の特定のグループに制限でき、アクセスのレベルや認証の種類を制御できます。OS X Server (Mavericks および Mountain Lion) の保護領域は単純化されており、アクセスは特定のグループに制限できるのみで、Digest 認証が使われます。通常は、アップグレード後または移行後に Server App で Mac OS X Server v10.6 の Web 保護領域を再構成する必要がありますが、保護領域の設定の中で、新しいサーバインターフェイスに完全に対応する設定項目があるものは、そのまま維持されます。

Wiki/ブログ (Mac OS X Server v10.6)

Wiki およびブログは、Mac OS X Server v10.6 ではサイトごとに構成できますが、OS X Server (Mavericks および Mountain Lion) ではできません。こうしたサイトごとの設定内容は、アップグレード中または移行中に削除されます。

モバイルアクセス (Mac OS X Server v10.6)

モバイル・アクセス・サービスは、Lion Server で削除され、現在では OS X Server にはない機能です。モバイルアクセスの構成は、アップグレード中または移行中に削除されます。

その他のサーバ管理の Web 設定 (Mac OS X Server v10.6)

Mac OS X Server v10.6 のサーバ管理で構成可能な Web 設定には、保護領域や Wiki/ブログの設定以外にも、OS X Server (Mavericks または Mountain Lion) で表示されなくなったものや大幅に変更されたものがいくつかあります。たとえば、MIME タイプ、フォワードプロキシ、リバースプロキシなどです。アップグレード/移行ツールはこうした設定を引き継ごうとしますが、通常は、これらの設定がそのまま新しい構成スキームに対応付けられることはありません。

関連情報

OS X と OS X Server の両方では、Apache HTTP サーバが使われています。OS X Lion および Mac OS X v10.6 では、システム環境設定の「共有」パネルで「パーソナル Web 共有」をオンにすると、Apache を有効にできました。OS X Mavericks または Mountain Lion では、Apache ソフトウェアは引き続きベースには含まれてはいますが、このオプションは利用できなくなりました。詳しくは、こちらの記事 を参照してください。

公開日: