Workgroup Manager:ネットワークユーザに対してペアレンタルコントロールの Web サイトのログを有効にする

「ワークグループマネージャ」を使ってネットワークユーザにペアレンタルコントロールを適用した場合、デフォルトではネットワークユーザがアクセスした Web サイトのログは記録されません。ログを有効にするには、設定済みの設定ファイルを「ワークグループマネージャ」で読み込みます。

各クライアントコンピュータで、データは「/ライブラリ/Application Support/Apple/ParentalControls/Users//events.data」に保存されます。

以下の手順をクライアントコンピュータの 1 台で実行して必要な設定ファイルを生成します。

  1. クライアントコンピュータに管理者アカウントでログインします。

  2. システム環境設定の「アカウント」パネルで、名前が「Web Log」、ユーザ名が「weblog」のローカルアカウントを作成します。

  3. 「Web Log」アカウントのペアレンタルコントロールを有効にします。

  4. 管理者アカウントからログアウトします。

  5. 「Web Log」アカウントでログインします。これで必要なプロパティリストが作成されます。

  6. 「Web Log」アカウントからログアウトします。

  7. 管理者としてログインします。

  8. 「/ライブラリ/Managed Preferences/weblog/com.apple.familycontrols.logging.plist」ファイルを Open Directory サーバにコピーします。

  9. 「Web Log」アカウントを削除するか無効にします。

  10. クライアントコンピュータからログアウトします。

以下の手順を Open Directory サーバで実行します。

  1. 「ワークグループマネージャ」を起動し、Web サイトのログを有効にする対象のグループまたはコンピュータグループを選択してから、ツールバーの「環境設定」アイコンをクリックします。

  2. 「詳細な情報」タブをクリックします。

  3. 管理された環境設定リストの下にある「追加 (+)」ボタンをクリックします。

  4. 「com.apple.familycontrols.logging.plist」ファイルをコピーした場所に移動し、この環境設定ファイルを選択します。

  5. ファイルナビゲーションパネルの「読み込んだ環境設定を管理」オプションから「常に確認」を選択します。

  6. 「追加」をクリックします。

  7. 管理された環境設定リストで「com.apple.familycontrols.logging」エントリをダブルクリックします。

  8. 詳細表示三角形をクリックし、「常に確認」環境設定ドメインのコンテンツを表示します。Web サイトを記録するかどうかは、「web」というプロパティによって制御されています。これを「真」に設定します。

Web サイトのログを有効にする対象のすべてのグループとコンピュータグループに対して、ワークグループマネージャでこの手順を繰り返します。

管理された環境設定はキャッシュされるため、Web サイトのログの設定を読み込んで有効にした後に、ワークステーションを再起動する必要があります。ユーザが、ログを有効にしたグループにログインした場合、またはログを有効にしたコンピュータグループに属するコンピュータにログインした場合、Web サイトへのアクセス履歴が記録されるようになります。ブロックする Web サイトを管理者が指定した場合は、そのサイトに対して試みたアクセスも「events.data」ファイルに記録されます。

関連情報

「events.data」ファイルを確認する際の重要な注意事項を以下で説明します。

  • この「events.data」ファイルは、ワークステーションやポータブルコンピュータのローカルに保存されるだけで、サーバに保存されたりサーバに自動でコピーされたりはしません。ユーザがアクセスした Web サイトを調べるには、ローカルワークステーションから「events.data」ファイルをコピーするか、ワークステーション上で直接このファイルにアクセスする必要があります。

  • 「events.data」ファイルは SQLite3 のデータベースであり、通常はテキストエディタなどのアプリケーションで読むことができません。このファイルに格納されたデータを表示するには、SQLite3 データベースのフォーマットを読み込み可能なアプリケーションが必要です。Mac OS X には、このファイルを読み込み可能なオープンソースのコマンドラインユーティリティである sqlite3 が付属していますが、AppleCare では、sqlite3 コマンドについてはサポートを行っていません。sqlite3 コマンドの使用方法に関する詳細な説明は、内蔵のコマンドラインのドキュメンテーションで参照可能です。ターミナルで「man sqlite3」というコマンドを使ってドキュメンテーションにアクセスしてください。

  • SQLite の詳細については、<http://www.sqlite.org/> および <http://www.sqlite.org/docs.html> を参照してください。

注意:「events.data」のファイルフォーマットは変更されることがあります。

Apple が製造していない製品に関する情報や、Apple が管理または検証していない個々の Web サイトについては、推奨や承認なしで提供されています。Apple は他社の Web サイトや製品の選択、性能、使用に関しては一切責任を負いません。Apple は他社の Web サイトの正確性や信頼性についてはいかなる表明もいたしません。詳しくは各メーカーや開発元にお問い合わせください。

公開日: