Apple Watch Series 12およびApple Watch Ultra 4のオーディオインテリジェンス機能について

オーディオインテリジェンスはまったく新しいレベルのApple Intelligence機能です。Apple Watchのマイク、Appleシリコンのパワー、オンデバイスとクラウドベースのAIモデルを活用し、あらゆる段階でプライバシーを保護しながら、サウンドを検知したり、音楽を識別したり、その場に意識を向けて積極的に取り組むことができます。オーディオインテリジェンスには、サウンド認識、Shazamによる自動ミュージック認識、ライブ早戻し、Siri Recapが含まれています。

ライブ早戻しとSiri Recapは、年内にベータ版として、まずは英語版が提供される予定です。詳細については、提供開始時にお知らせします。

オーディオインテリジェンス機能でできること

Apple Watchのオーディオインテリジェンスは、ハードウェア、ソフトウェア、最新のAIモデルの緊密な連携により、4つの新機能を提供します。

サウンド認識

Apple Watchにサウンド認識が表示されているところ。

サウンド認識は、iPhoneが手元になくても、サイレンやアラーム、ドアベルなどの重要なサウンドを検知して、知らせます。聴覚に障がいのある方や難聴の方に特に役立ちます。

ミュージック認識

Apple Watchにミュージック認識が表示されているところ。

Shazamによるミュージック認識は、ウィジェットをタップしなくても、周囲で流れている曲を自動的に検知し、スマートスタックに曲名とアーティスト名を表示します。

ライブ早戻し

Apple Watchにライブ早戻しが表示されているところ。

ライブ早戻し1では、Digital Crownを2回押すと、直前の15秒間に話された内容がテキストの抜粋としてApple Watchに表示されるので、聞き逃した内容や馴染みのない内容を確認できます。抜粋した内容についてSiriにたずねたり、Siriアプリに保存したりできます。

Siri Recap

Apple WatchにSiri Recapが表示されているところ。

Siri Recap1は、1日を通じて自然な形で会話を記録し、Apple Intelligenceを活用して大まかな要約にまとめます。この要約を確認すれば記憶を呼び起こすことができるので、その場の会話に集中することができます。要約は、あなたが保存しない限り、7日後に自動的に削除されます。

利用するかどうかはあなたが選択

オーディオインテリジェンスの各機能は、利用するかどうかをあなたが選択できます。ライブ早戻しとSiri Recapについては、それぞれの機能をいつ、どこで有効にするかをあなたが決めることができます。

  • サウンド認識は、iPhoneの設定アプリから有効にできます。iPhoneで設定アプリを開き、「アクセシビリティ」>「サウンド/名前認識」>「サウンド認識」の順にタップして、「Apple Watchを使用して検出」をオンにします。iPhoneでサウンド認識がすでに有効になっている場合は、Apple Watchでも自動的に有効になります。

  • Shazamは、Apple Watchの設定アプリでオンにできます。Apple Watchで設定アプリを開き、スマートスタックをタップして「ミュージック検出」をオンにします(またはスマートスタックに「ミュージック検出をオンにする」ウィジェットが表示されたらタップします)。Apple Watchでミュージック検出がすでに有効になっている場合は、再びオンにする必要はありません。

  • ライブ早戻しは、Digital Crownを意図的に2回押した場合にのみ有効になります。直前の15秒間の話の内容がテキストの抜粋としてディスプレイに表示されるだけで、バックグラウンドで文字起こしが継続されることはなく、抜粋された内容についてSiriにたずねるか、Siriアプリに保存することを選択しない限り、テキストも保存されません。この機能はiPhoneのWatchアプリからオンにできます。Watchアプリを開き、「Siri」>「ライブ早戻し」の順にタップして、「Digital Crownをダブルクリック」をオンにします。

  • Siri Recapは、あなたが選択した場合にのみ実行されます。Siri RecapはiPhoneのWatchアプリでオンにでき、時間や場所に基づいてスケジュールを設定したり(たとえば、「only at work」(職場にいるときだけ)や「never at night」(夜間は使用しない)など)、手動でオン/オフを切り替えたりできます。これらのオプションはすべて、コントロールセンターからいつでもオン/オフを切り替えられます。

  • あなたのデータはあなた自身が管理します。保存したライブ早戻しのテキストの抜粋を含め、Siri Recapの要約は、Siriアプリでいつでも表示、編集、削除できます。要約を削除すると、同期しているすべてのデバイスからも削除されます。要約やテキストの抜粋は、「メモ」や「ジャーナル」などのほかのアプリに書き出すこともできます。

  • 要約にアクセスできるのはあなただけです。Siriアプリに保存されているSiri Recapの要約とライブ早戻しのテキストの抜粋は、iCloudを通じて同期するとエンドツーエンドで暗号化され、あなただけが信頼できるデバイス上でのみアクセスできます。

オーディオインテリジェンス機能がプライバシーを保護する仕組み

ほかのすべての製品や機能と同様に、Apple Watchのオーディオインテリジェンスは、プライバシーを保護することを念頭に、一から作り上げられています。

iPhoneとApple WatchにSiri Recapが表示されているところ。

Siri Recapは、詳細な記録や書き起こしではなく、簡単な概要レベルの要約を生成します。

  • 音声は録音も保存もされません。オーディオインテリジェンス機能によって音声が録音されることはありません。音声には、オペレーティングシステムも、アプリも、ユーザーも、Appleでさえもアクセスできません。録音そのものが存在しないため、いかなる相手から求められても、共有、転送、提出する録音はありません。

  • 生の音声データには一切アクセスできません。音声はS11チップのSecure Exclave内にある保護されたバッファに送られます。Secure ExclaveはApple WatchとiPhoneのシリコンに組み込まれているハードウェアで隔離された専用の区画で、システムのほかの部分から隔離してセンサーデータを処理します。Secure Exclave内で処理/分析されたデータには、オペレーティングシステム、アプリ、ユーザーはもちろん、Appleもアクセスできず、処理が完了すると、このデータはただちに削除されます。

  • Siri Recapとライブ早戻しは、詳しい記録を提供するものではなく、記憶を呼び起こすために手助けとなるものです。Siri Recapは、文字起こしを作成するのではなく、会話の後にメモする程度の、簡潔で大まかな要約を生成します。ライブ早戻しには、直前の15秒間に話された内容がテキストの抜粋として表示されるので、聞き逃した内容を確認することができます。

  • あなたのデータにはAppleもアクセスできません。Siri Recapでは、プライベートクラウドコンピューティング(PCC)上で実行されるAppleのFoundation Modelが最終的な出力を要約してフォーマットを整えます。PCC内のデータは、Appleにもほかの何者によっても、保存されることもアクセスされることもなく、あなたのリクエストに応える目的でのみ使用されます。この仕組みは、Apple社に属さない第三者のセキュリティ専門家がいつでも検証可能です。

  • 何もしなければ、あなたのデータは自動的に削除されます。Siri Recapの内容は、あなたが保存したり書き出したりしなければ、7日後に自動的に削除されます。ライブ早戻しによる15秒間のテキストの抜粋も、Siriアプリに保存するか「Siriに頼む」をタップしない限り、Apple Watchのディスプレイが暗くなってから約30秒後にApple Watchから完全に消去されます。

  • データはエンドツーエンドで暗号化され、iCloudと同期されます。iCloudで2ファクタ認証を使用し、デバイスにパスコードを設定している場合、あなたが保存したSiri Recapの要約やライブ早戻しのテキストの抜粋は、Siriアプリ内でエンドツーエンドで暗号化され、お使いのデバイス間で同期されます。この情報にはあなただけが、iCloudにサインインしているデバイス上でのみアクセスできます。Appleは暗号化キーを保有しておらず、あなたがSiriアプリに保存し、エンドツーエンドで暗号化されたデータには、Appleを含め、ほかの誰もアクセスできません。

オーディオインテリジェンスが周囲にいる人のプライバシーを保護する仕組み

これらの機能は、あなたのプライバシーだけでなく、周囲にいる人のプライバシーも保護するよう設計されています。

iPhoneとApple WatchにSiri Recapが表示されているところ。

Siri Recapは、その概要レベルの要約の中で発言者を特定したり、割り当てたりすることはありません。

  • 発言者を特定しません。オーディオインテリジェンス機能は、発言者を識別したり、発言内容を発言者に紐付けたりしない設計になっています。会話の中で名前が言及された場合、Siri Recapにその名前が含まれることがありますが、発言内容が特定の発言者に直接紐付けられることはありません(たとえば、「Johnが・・・と言った」と表示されたり、「発言者A」「発言者B」のようにラベル付けされることはありません)。同様に、ライブ早戻しでは誰かが話した内容がそのまま文字起こしされることがありますが、発言内容が特定の人物に紐付けられることはありません。

  • ライブ早戻しが有効になると音と画面でお知らせします。ライブ早戻しを有効にすると、Apple Watchが消音になっていたりヘッドフォンが接続されていても、Apple Watchのスピーカーからチャイム音が鳴ります。全画面のアニメーションとマイクのインジケータが表示され、ライブ早戻しを有効にするには2回押すという明確なジェスチャが必要なので、近くにいる人はこの機能が有効になっていることがわかります。

  • 除外される内容。Siri Recapは、自傷行為を促す言葉やヘイトスピーチなど、危害につながる可能性のある内容や、財務データ、公的機関によって割り当てられた識別子、認証データ、特定の個人識別情報などの機密性の高い情報は除外するように設計されています。

  • 周囲の人への配慮。音声は録音/保存されず、発言者が特定されることもありませんが、会話がプライベートな内容や機密性の高い内容になる可能性がある場合は、周囲にいる人に配慮してください。

オーディオインテリジェンスによるデータの処理方法

ハードウェアとソフトウェアのシームレスな連携によって、Apple Watchにはハードウェアの段階からプライバシーが設計に組み込まれています。オーディオインテリジェンスのそれぞれの機能は、データの処理方法は異なりますが、あなたのデータにはAppleもアクセスできないという共通点があります。

iPhoneとApple WatchにSiri Recapが表示されているところ。

Siri Recapの要約はSiriアプリの「振り返り」タブに保存され、iCloud同期機能により、エンドツーエンドの暗号化で保護されます。

  • 音声はハードウェアによって保護されています。4つの機能はすべて、Apple Watchの新しいS11チップとそのSecure Exclaveによって実現しています。Secure Exclaveは専用のセキュアバッファで、音声は、誰にも、Appleでさえアクセスできない、この保護された環境で非公開で処理されます。

  • Shazamが共有するのは、音響シグネチャのみです。Apple Watchでスマートスタックを開いた時に音楽が検出されると、Secure Exclaveがセキュアバッファ内の音声を処理し、その曲の音響シグネチャ(元の音声に戻すことのできないコンパクトな表現)を作成し、生の音声データではなく、このシグネチャをShazamのサーバに送信することで、曲が特定されます。

  • サウンド認識とライブ早戻しの処理はデバイス上で行われます。音声認識を含むすべての処理は、Apple WatchとiPhone上で行われます。ライブ早戻しのテキスト抜粋の内容をSiriにたずねたり、Siriアプリに保存する場合は、プライベートクラウドコンピューティングに安全に送信されます。

  • Siri Recapはプライベートクラウドコンピューティングを使用します。Apple WatchのSecure Exclaveは、検出した音声を暗号化し、ペアリングされているiPhoneのSecure Exclaveに送信します。暗号化された音声は、iPhoneのSecure Exclave内で復号され、文字起こしされ、圧縮されます。要約を作成するため、Siri Recapは、会話の文字起こしを圧縮した暗号化済みのバージョンを、iPhoneからプライベートクラウドコンピューティングに送信します。この圧縮されたテキストは、元の文字起こしの半分未満の長さになるよう設計されており、会話の核心となる意味に要約されています。話題になったトピックは維持しつつ、会話のトーンを示唆する内容、不要な言葉、つなぎ言葉、冗長な表現は削除されます。この圧縮されたテキストが、要約の生成に必要な文脈情報と共に、PCCに送信されます。完成したテキストベースの要約は、暗号化され、プライベートクラウドコンピューティングからiPhoneとApple Watchに送信されます。

  • iCloudとの同期はエンドツーエンドで暗号化されます。Siri Recapの要約と保存したライブ早戻しのテキスト抜粋は、Siriアプリの「振り返り」タブに保存され、iCloudとの同期時にエンドツーエンドで暗号化されます。

  • すべてがAppleのハードウェアとソフトウェアのアーキテクチャ内で処理されます。オーディオインテリジェンス機能は、緊密に連携したアーキテクチャによって設計されており、データの処理はオンデバイスおよびプライベートクラウドコンピューティングでのみ行われます。

必要なもの

サウンド認識、Shazamによる自動ミュージック認識

対応するiPhoneモデルとペアリングした、対応するApple Watchモデルが必要です:

  • Apple Watch Series 12、Apple Watch Ultra 4

  • iOS 27を搭載したiPhone 11以降またはiPhone SE(第2世代以降)

ライブ早戻し、Siri Recap

これらの機能は、年内にベータ版として提供される予定です。

対応するiPhoneモデルとペアリングした、対応するApple Watchモデルが必要です:

  • Apple Watch Series 12、Apple Watch Ultra 4

  • iPhone 16、iPhone 16 Plus、iPhone 16 Pro、iPhone 16 Pro Max、iPhone 17、iPhone 17e、iPhone 17 Pro、iPhone 17 Pro Max、iPhone Air、iPhone 18 Pro、iPhone 18 Pro Max、iPhone Duo

  • Apple IntelligenceとSiri AI(ベータ版)が必要です。2

  • ライブ早戻しとSiri Recapは、13歳未満の方にはご利用いただけません。18歳未満のお子様用アカウントでは、親/保護者がライブ早戻しとSiri Recapへのアクセスをオンにする必要があります。

  • 英語で利用可能。その他の言語にも順次対応予定です。

関連情報

  1. Siri Recapの要約とライブ早戻しのテキスト抜粋は、Apple Intelligenceを活用して生成されるもので、不完全または不正確な場合があります。重要な情報が省略されたり、誤って解釈されたり、誤って要約されたりする可能性があります。正確さが重要な場合は、関係者または信頼できる別の情報源に重要な情報を確認してください。Siri Recapは、財務情報や、公的機関によって割り当てられた識別子など、機密性の高い特定の内容を制限するよう設計されていますが、自動フィルタリングによってすべての機密情報が除外されるとは限りません。

  2. Appleの最新バージョンのSiriであるSiri AIは、ベータ版として段階的に提供されます。Siri AIは年内にベータ版で提供される予定です。Apple Intelligenceを有効にし、対応言語に設定したデバイスが必要です。Siri AIは、初期段階では、EU圏内のiOS、iPadOS、watchOSではご利用いただけません。

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