watchOS 11.4のセキュリティコンテンツについて説明します。
Appleでは、ユーザ保護の観点から、調査が終了してパッチやリリースが公開されるまでは、セキュリティ上の問題を公開、説明、または是認いたしません。最新のリリースについては、「Appleのセキュリティリリース」ページに一覧形式でまとめています。
Appleのセキュリティ関連の文書では、可能な場合、脆弱性のCVE-IDに言及しています。
セキュリティについて詳しくは、Apple製品のセキュリティに関するページを参照してください。
2025年4月1日リリース
対象:Apple Watch Series 6以降
影響:アプリが任意のファイルのメタデータを読み取れる可能性がある。
説明:制限を強化し、アクセス権の問題に対処しました。
CVE-2025-24097:BREAKPOINT.SHのRon Masas氏
対象:Apple Watch Series 6以降
影響:ローカルネットワーク上の攻撃者にアプリを突然終了される可能性がある。
説明:チェックを強化することで、この問題に対処しました。
CVE-2025-24251:Uri Katz氏(Oligo Security)
2025年4月28日に追加
対象:Apple Watch Series 6以降
影響:アプリがASLRを回避する可能性がある。
説明:配列境界チェック機能を改善することで、領域外アクセスの脆弱性に対処しました。
CVE-2025-43205:Trend Micro Zero Day InitiativeのHossein Lotfi氏(@hosselot)
2025年7月29日に追加
対象:Apple Watch Series 6以降
影響:悪意を持って作成されたフォントを処理すると、プロセスメモリが漏洩する可能性がある。
説明:メモリ処理を改善することで、この問題に対処しました。
CVE-2025-24244:Trend Micro Zero Day InitiativeのHossein Lotfi氏(@hosselot)
対象:Apple Watch Series 6以降
影響:悪意を持って作成されたファイルを処理すると、任意のコードが実行される可能性がある。
説明:メモリ処理を改善することで、この問題に対処しました。
CVE-2025-24243:Trend Micro Zero Day InitiativeのHossein Lotfi氏(@hosselot)
対象:Apple Watch Series 6以降
影響:認証に失敗した後、「パスワードの自動入力」によってパスワードが入力される可能性がある。
説明:ステート管理を改善し、この問題に対処しました。
CVE-2025-30430:Dominik Rath氏
対象:Apple Watch Series 6以降
影響:悪意のあるWebサイトが、登録可能な接頭辞を共有する別のWebサイトからWebAuthnの資格情報を要求できる可能性がある。
説明:入力検証を強化することで、この問題に対処しました。
CVE-2025-24180:Google ChromeのMartin Kreichgauer氏
対象:Apple Watch Series 6以降
影響:アプリがシステムを予期せず終了させる可能性がある。
説明:配列境界チェック機能を改善することで、バッファオーバーフローに対処しました。
CVE-2025-24237:Yutong Xiu氏(@Sou1gh0st)
2025年5月28日に更新
対象:Apple Watch Series 6以降
影響:アプリがサンドボックスを破って外部で実行される可能性がある。
説明:検証を強化して、パスの処理における脆弱性に対処しました。
CVE-2025-30429:Denis Tokarev氏(@illusionofcha0s)
対象:Apple Watch Series 6以降
影響:アプリがサンドボックスを破って外部で実行される可能性がある。
説明:この問題は、チェックを強化することで解決されました。
CVE-2025-24212:Denis Tokarev氏(@illusionofcha0s)
対象:Apple Watch Series 6以降
影響:ファイルを解析すると、アプリが予期せず終了する可能性がある。
説明:チェックを強化することで、この問題に対処しました。
CVE-2025-24163:Google Threat Analysis Group
対象:Apple Watch Series 6以降
影響:悪意のあるオーディオファイルを再生すると、アプリが予期せず終了する可能性がある。
説明:入力検証を強化して、領域外読み込みの脆弱性に対処しました。
CVE-2025-24230:Trend Micro Zero Day InitiativeのHossein Lotfi氏(@hosselot)
対象:Apple Watch Series 6以降
影響:悪意を持って作成された ファイルを処理すると、サービス運用妨害を受ける可能性や、メモリのコンテンツが漏洩する可能性がある。
説明:入力検証を強化することで、領域外読み込みに対処しました。
CVE-2025-31196:Trend Micro Zero Day Initiativeに協力するwac氏
2025年5月28日に追加
対象:Apple Watch Series 6以降
影響:悪意を持って作成されたビデオファイルを処理すると、アプリが予期せず終了したり、プロセスメモリが破損したりする可能性がある。
説明:メモリ処理を改善することで、この問題に対処しました。
CVE-2025-24190:Trend Micro Zero Day InitiativeのHossein Lotfi氏(@hosselot)
対象:Apple Watch Series 6以降
影響:悪意のあるアプリに、非公開の情報にアクセスされる可能性がある。
説明:検証を強化して、パスの処理における脆弱性に対処しました。
CVE-2025-30454:pattern-f氏(@pattern_F)
対象:Apple Watch Series 6以降
影響:アプリが機微なユーザデータにアクセスできる可能性がある。
説明:ステート管理を改善し、この問題に対処しました。
CVE-2025-31191:MicrosoftのJonathan Bar Or氏(@yo_yo_yo_jbo)および匿名の研究者
対象:Apple Watch Series 6以降
影響:悪意を持って作成されたフォントを処理すると、プロセスメモリが漏洩する可能性がある。
説明:入力検証を強化して、領域外読み込みの脆弱性に対処しました。
CVE-2025-24182:Trend Micro Zero Day InitiativeのHossein Lotfi氏(@hosselot)
対象:Apple Watch Series 6以降
影響:ローカルネットワーク上の攻撃者からサービス運用妨害を受ける可能性がある。
説明:入力検証を強化することで、整数オーバーフローに対処しました。
CVE-2025-31203:Uri Katz氏(Oligo Security)
2025年4月28日に追加
対象:Apple Watch Series 6以降
影響:入力検証における脆弱性に対処しました。
説明:これはオープンソースコードにおける脆弱性であり、この脆弱性の影響を受けるプロジェクトにはAppleソフトウェアも含まれます。CVE-IDはサードパーティによって割り当てられました。この問題やCVE-IDについて詳しくは、cve.orgを参照してください。
CVE-2024-9681
対象:Apple Watch Series 6以降
影響:ロックされているデバイスに物理的にアクセスできる攻撃者がユーザの機微情報を見ることができる。
説明:チェックを強化することで、この問題に対処しました。
CVE-2025-30439:Andr.Ess氏
対象:Apple Watch Series 6以降
影響:アプリが機微なユーザデータにアクセスできる可能性がある。
説明:データの墨消しを改善することでログ入力の問題に対処しました。
CVE-2025-24283:Kirin氏(@Pwnrin)
対象:Apple Watch Series 6以降
影響:アプリが機微なユーザデータにアクセスできる可能性がある。
説明:ログをサニタイズすることで、この問題に対処しました。
CVE-2025-30447:復旦大学のLFY@secsys氏
対象:Apple Watch Series 6以降
影響:画像を解析すると、ユーザ情報が漏洩する可能性がある。
説明:エラー処理を改善し、ロジックの問題に対処しました。
CVE-2025-24210:Trend Micro Zero Day Initiativeに協力する匿名の研究者
対象:Apple Watch Series 6以降
影響:アプリにシステムを突然終了されたり、カーネルメモリに書き込まれる可能性がある。
説明:入力検証を強化することで、領域外書き込みの脆弱性に対処しました。
CVE-2025-24257:CyberservalのWang Yu氏
対象:Apple Watch Series 6以降
影響:悪意のあるアプリが、ロックされたデバイスでパスコードの入力を試み、4回失敗させた後、時間遅延を徐々に悪化させることができる可能性がある。
説明:ステート管理を改善し、ロジックの問題に対処しました。
CVE-2025-30432:Michael(Biscuit)Thomas氏 - @biscuit@social.lol
対象:Apple Watch Series 6以降
影響:入力検証における脆弱性に対処しました。
説明:これはオープンソースコードにおける脆弱性であり、この脆弱性の影響を受けるプロジェクトにはAppleソフトウェアも含まれます。CVE-IDはサードパーティによって割り当てられました。この問題やCVE-IDについて詳しくは、cve.orgを参照してください。
CVE-2024-48958
対象:Apple Watch Series 6以降
影響:悪意を持って作成されたWebコンテンツを処理すると、プロセスメモリが漏洩する可能性がある。
説明:チェックを強化し、ロジックの脆弱性に対処しました。
CVE-2025-24194:匿名の研究者
対象:Apple Watch Series 6以降
影響:ファイルを解析すると、アプリが予期せず終了する可能性がある。
説明:これはオープンソースコードにおける脆弱性であり、この脆弱性の影響を受けるプロジェクトにはAppleソフトウェアも含まれます。CVE-IDはサードパーティによって割り当てられました。この問題やCVE-IDについて詳しくは、cve.orgを参照してください。
CVE-2025-27113
CVE-2024-56171
対象:Apple Watch Series 6以降
影響:アプリがサンドボックスを破って外部で実行される可能性がある。
説明:ステート管理を改善し、この問題に対処しました。
CVE-2025-24178:匿名の研究者
対象:Apple Watch Series 6以降
影響:アプリが、権限を持っていないファイルを削除できる可能性がある。
説明:シンボリックリンクの処理を改善することで、この問題に対処しました。
CVE-2025-31182:SupernetworksのAlex Radocea氏およびDave G.氏、风沐云烟氏(@binary_fmyy)およびMinghao Lin氏(@Y1nKoc)
対象:Apple Watch Series 6以降
影響:アプリに昇格した権限を取得される可能性がある。
説明:チェックを強化し、ロジックの脆弱性に対処しました。
CVE-2025-24238:匿名の研究者
対象:Apple Watch Series 6以降
影響:アプリが機微な位置情報を読み取れる可能性がある。
説明:ロジックを改善することで、パスの処理における脆弱性に対処しました。
CVE-2025-30470:復旦大学のLFY@secsys氏
対象:Apple Watch Series 6以降
影響:アプリが、ユーザがインストールしたアプリを特定できる可能性がある。
説明:この問題は、追加のエンタイトルメントチェックを設けることで解決されました。
CVE-2025-30426:Jimmy氏
対象:Apple Watch Series 6以降
影響:アプリがサンドボックスを破って外部で実行される可能性がある。
説明:この問題は、追加のエンタイトルメントチェックを設けることで解決されました。
CVE-2025-24173:Mickey Jin氏(@patch1t)
対象:Apple Watch Series 6以降
影響:悪意のあるWebサイトにアクセスすると、ユーザインターフェイスを偽装される可能性がある。
説明:UIを改善することで、この問題を解決しました。
CVE-2025-24113:@RenwaX23氏
対象:Apple Watch Series 6以降
影響:悪意のあるWebサイトにアクセスすると、アドレスバーを偽装される可能性がある。
説明:チェックを強化することで、この問題に対処しました。
CVE-2025-30467:@RenwaX23氏
対象:Apple Watch Series 6以降
影響:ダウンロードのオリジンが間違って関連付けられる可能性がある。
説明:ステート管理を改善し、この問題に対処しました。
CVE-2025-24167:Syarif Muhammad Sajjad氏
対象:Apple Watch Series 6以降
影響:リモートのユーザから、サービス運用妨害を受ける可能性がある。
説明:ロジックを改良し、検証の脆弱性に対処しました。
CVE-2025-30471:Alibaba GroupのBing Shi氏、Wenchao Li氏、Xiaolong Bai氏、インディアナ大学ブルーミントン校のLuyi Xing氏
対象:Apple Watch Series 6以降
影響:悪意を持って作成されたアプリが、録画が開始されたロック画面上でシステム通知を閉じられる可能性がある。
説明:アクセス制限を改善することで、この問題に対処しました。
CVE-2025-30438:PolitepixのHalle Winkler氏(theoffcuts.org)
対象:Apple Watch Series 6以降
影響:通常はショートカットアプリがアクセスできないファイルに、ショートカットがアクセスできる可能性がある。
説明:アクセス制限を改善することで、この問題に対処しました。
CVE-2025-30433:Andrew James Gonzalez氏
対象:Apple Watch Series 6以降
影響:アプリが機微なユーザデータにアクセスできる可能性がある。
説明:この問題は、データコンテナへのアクセス制限を改善することで解決しました。
CVE-2025-31183:Kirin氏(@Pwnrin)、Bohdan Stasiuk氏(@bohdan_stasiuk)
対象:Apple Watch Series 6以降
影響:アプリが機微なユーザデータにアクセスできる可能性がある。
説明:機微情報の墨消しを改善することで、この問題に対処しました。
CVE-2025-24217:Kirin氏(@Pwnrin)
対象:Apple Watch Series 6以降
影響:アプリが機微なユーザデータにアクセスできる可能性がある。
説明:テキストフィールドの内容を記録しないことで、プライバシーの問題に対処しました。
CVE-2025-24214:Kirin氏(@Pwnrin)
対象:Apple Watch Series 6以降
影響:悪意を持って作成されたWebコンテンツが、Webコンテンツのサンドボックスを回避できる可能性がある。今回の修正は、iOS 17.2でブロックされていた攻撃に対する補足的な修正です(Appleは、iOS 17.2以前のバージョンで、特定の標的となった個人に対する極めて高度な攻撃でこの問題が悪用された可能性があるという報告について認識しています)。
説明:チェックを強化し、不正な処理を防止することで、領域外書き込みの問題に対処しました。
WebKit Bugzilla:285858
CVE-2025-24201:Apple
2025年4月9日に追加
対象:Apple Watch Series 6以降
影響:悪意を持って作成されたWebコンテンツを処理すると、Safariが予期せずクラッシュする可能性がある。
説明:メモリ処理を改善することで、この問題に対処しました。
WebKit Bugzilla:285892
CVE-2025-24264:Gary Kwong氏、および匿名の研究者
WebKit Bugzilla:284055
CVE-2025-24216:ParagonERPのPaul Bakker氏
対象:Apple Watch Series 6以降
影響:悪意を持って作成されたWebコンテンツを処理すると、プロセスが予期せずクラッシュする可能性がある。
説明:メモリ処理を強化し、バッファオーバーフローの脆弱性に対処しました。
WebKit Bugzilla:286462
CVE-2025-24209:Francisco Alonso氏(@revskills)、および匿名の研究者
対象:Apple Watch Series 6以降
影響:悪意を持って作成されたWebコンテンツを処理すると、Safariが予期せずクラッシュする可能性がある。
説明:メモリ管理を強化し、解放済みメモリ使用(use-after-free)の脆弱性に対処しました。
WebKit Bugzilla:285643
CVE-2025-30427:rheza氏(@ginggilBesel)
対象:Apple Watch Series 6以降
影響:Safariのプライベートブラウズモードで、悪意のあるWebサイトによってユーザが追跡される可能性がある。
説明:ステート管理を改善し、この問題に対処しました。
WebKit Bugzilla:286580
CVE-2025-30425:匿名の研究者
Bohdan Stasiuk氏(@bohdan_stasiuk)のご協力に感謝いたします。
Byron Fecho氏のご協力に感謝いたします。
神罚氏(@Pwnrin)のご協力に感謝いたします。
Google Project ZeroのJann Horn氏のご協力に感謝いたします。
Kirin氏およびFlowerCode氏のご協力に感謝いたします。
復旦大学のKirin氏(@Pwnrin)およびLFY氏(@secsys)のご協力に感謝いたします。
D4m0n氏のご協力に感謝いたします。
Doria Tang氏、Ka Lok Wu氏、香港中文大学のSze Yiu Chau教授、復旦大学のK宝氏およびLFY氏(@secsys)のご協力に感謝いたします。
高麗大学校のparkminchan氏のご協力に感謝いたします。
Bistrit Dahal氏のご協力に感謝いたします。
Benjamin Hornbeck氏のご協力に感謝いたします。
Marc Schoenefeld理学博士のご協力に感謝いたします。
Lakshmi Narain College of Technology Bhopal IndiaのAbhay Kailasia氏(@abhay_kailasia)のご協力に感謝いたします。
Kevin Jones氏(GitHub)のご協力に感謝いたします。
C-DAC Thiruvananthapuram IndiaのAbhay Kailasia氏(@abhay_kailasia)のご協力に感謝いたします。
ZUSO ARTおよびtaikosoupのChi Yuan Chang氏、匿名の研究者のご協力に感謝いたします。
Lyutoon氏のご協力に感謝いたします。
K宝氏(@Pwnrin)のご協力に感謝いたします。
Gary Kwong氏、P1umer氏(@p1umer)およびQ1IQ氏(@q1iqF)、Wai Kin Wong氏、Dongwei Xiao氏、HKUST Cybersecurity LabのShuai Wang氏およびDaoyuan Wu氏、VXRLのAnthony Lai氏(@darkfloyd1014)、HKUST Cybersecurity LabのWong Wai Kin氏、Dongwei Xiao氏、およびShuai Wang氏、VXRL.のAnthony Lai氏(@darkfloyd1014)、Tencent Security YUNDING LABのXiangwei Zhang氏、냥냥氏、および匿名の研究者のご協力に感謝いたします。