Appleは英国の新規ユーザへの高度なデータ保護の提供を終了します
以下の説明をお読みください。
大変遺憾ながら、今後、英国のお客様には高度なデータ保護(ADP)を有効にする選択肢がなくなります。データ侵害やお客様のプライバシーへの脅威が増え続けていることを考えると、なおさら遺憾に思います。Appleはこれからも、ユーザの個人データに対し、最高レベルのセキュリティを提供することに全力で取り組んでいきます。今後、英国においても同様の取り組みを続けられることを願っています。
これまでにも何度もお伝えしてきた通り、Appleはこれまで、自社のすべての製品とサービスにおいて、バックドア(情報の裏口)を設けたことも、マスターキーを作成したこともなく、今後も決してそのようなことは行いません。
英国での高度なデータ保護の提供を終了しても、デフォルトでエンドツーエンドで暗号化されるiCloudの14のデータカテゴリには影響はなく、今後もiCloudキーチェーンやヘルスケアなどのデータは、エンドツーエンドの暗号化によって保護されます。
iMessageやFaceTimeなどのAppleのコミュニケーションサービスは、引き続き英国を含め世界中で、エンドツーエンドで暗号化されます。
現時点で高度なデータ保護を有効にしていない英国のユーザには、今後この選択肢は提供されません。すなわち、ADPの対象であるiCloudの9つのデータカテゴリは標準のデータ保護によって保護されますが、iCloudバックアップ、iCloud Drive、写真、メモ、リマインダー、Safariブックマーク、Siriショートカット、ボイスメモ、ウォレットパス、フリーボードについては、エンドツーエンドの暗号化によるメリットを受ける選択肢が英国のユーザには提供されなくなります。
現時点で高度なデータ保護を有効にしている英国のユーザの皆さんには、近日中に追加ガイダンスをご案内します。このような方々に対して、AppleがADPを自動的に無効にすることはできません。英国のユーザの皆さんは今後、一定の期間内にこの機能をご自身で無効にしていただいた上で、iCloudアカウントを引き続きご利用いただくことになります。
高度なデータ保護は、英国を除く世界中で引き続きご利用いただけます。