iMac(24-inch, 2024):オーディオボード
始める前に
以下の部品を取り外してから作業を開始してください。
ツール
3.5 mmの六角ナットドライバー
調整可能なトルクドライバー(10~34 Ncm)
静電気放電防止ピンセット
ナイロン製プローブ(ブラックスティック)
サポート固定具キット
トルクスプラス3IP 25 mmビット
T6トルクス70 mmビット
すべての修理に必要なツールの一覧を参照してください。

注意
電源ボタンのフレックスケーブルはオーディオボードに接続されています。電源ボタンのフレックスケーブルが損傷すると、ハウジングの交換が必要になります。
取り外し
ロジックボードが上を向くようにハウジングを配置します。
オーディオボードと電源ボタンのフレックスケーブルとハウジングの間の接着部をそっとはがします。必要な場合はブラックスティックを使って、接着部をはがします。
ブラックスティックの平らな方の先端を使って、ロジックボード上のオーディオボードと電源ボタンのゼロ挿入力(ZIF)コネクタの「PUSH」ボタンを長押しし(1)、ボタンを押したまま、オーディオボードと電源ボタンのフレックスケーブルの端をコネクタから抜きます(2)。
オーディオボードと電源ボタンのフレックスケーブルをそっと持ち上げて、ハウジングの端付近のオーディオボードと電源ボタンのZIFコネクタに手が届くようにします。コネクタの「PUSH」ボタンをブラックスティックの平らな方の先端で長押しし(1)、ボタンを押したまま、フレックスケーブルの端を静電気放電防止ピンセットでつかんでコネクタから抜きます(2)。
10~34 Ncmに調整可能なトルクドライバーと3IPビットを使って、Wi-FiとBluetoothのアンテナから4本の3IPネジを取り外します。
3IPネジ(923-12077)2本(1)
3IPネジ(923-12078)1本(2)
3IPネジ(923-12080)1本(3)
注:下側のネジ(3)は上側の3本のネジ(1、2)よりも頭部が大きくなっています。
Wi-FiとBluetoothのアンテナをそっと脇に寄せて、オーディオボードのネジに手が届くようにします。10~34 Ncmに調整可能なトルクドライバーと3IPビットを使って、オーディオボードから3IPネジ(923-11027)(1)を取り外します。
10~34Ncmに調整可能なトルクドライバーと6IPビットを使って、オーディオボードから6IPネジ(923-11026)(2)を取り外します。
3.5 mmの六角ナットドライバーを使って、オーディオボードから3.5 mmの六角ナットネジ(923-11024)を取り外します。
10~34 Ncmに調整可能なトルクドライバーとT6トルクスビットを使って、2本の支柱用T6ネジを取り外します。ネジは再度組立てるまで保管しておきます。
電源ボタンのコネクタのロックレバーを上げ(1)、静電気放電防止ピンセットを使って、電源ボタンのフレックスケーブルの端をオーディオボードのコネクタから抜きます(2)。
注意:電源ボタンのフレックスケーブルの取り扱いには注意してください。フレックスケーブルは取り外しできない部品です。ケーブルが損傷した場合は、ハウジングを交換する必要があります。
図のように、ブラックスティックの平らな方の先端をオーディオボードの下に差し込み、オーディオボードとハウジングの間の接着部をはがします(1)。
ブラックスティックを上下に動かし(図2と図3を参照)、オーディオボードとハウジングの間の残りの接着部をはがします。
静電気放電防止ピンセットを使って、オーディオボードをそっと持ち上げてハウジングから取り外します。
取り付け
交換用のオーディオボードを取り付ける場合は、交換用のオーディオボードから接着シートの裏紙を3枚はがします。
静電気放電防止ピンセットを使って、オーディオボードをハウジングに差し込みます。
注意:次の手順に進む前に、電源ボタンのフレックスケーブルがオーディオボードの下にはさまっていないことを確認してください。
オーディオボードの位置を調整して、ヘッドフォンジャックがハウジング外側の穴に合うようにします。
10~34 Ncmに調整可能なトルクドライバーのトルク値を11.5 Ncmに設定します。
ブラックスティックを使って、オーディオボードをハウジングの左端にそっと寄せ、10~34 Ncmに調整可能なトルクドライバーと6IPビットを使って、6IPネジ(923-11026)をオーディオボードに取り付けます(1)。
ブラックスティックを使って、オーディオボードをハウジングの左端にそっと寄せ、3.5 mmの六角ナットドライバーを使って、3.5 mmの六角ナットネジ(923-11024)をオーディオボードに取り付けます(2)。
図のように、ブラックスティックを使って、オーディオボードと電源ボタンのフレックスケーブルをハウジングの脇に寄せ、フレックスケーブルとハウジングのネジ穴の位置を合わせます。
電源ボタンのフレックスケーブルとコネクタの位置が合っていることを確認します(1)。位置が合っている場合は、図の位置(2)でオーディオボードと電源ボタンのフレックスケーブルを押さえてハウジングに接着させたら、次の手順に進みます。電源ボタンのフレックスケーブルとコネクタの位置が合っていない場合は、手順7と8を繰り返します。
10~34 Ncmに調整可能なトルクドライバーの値を11.5 Ncmのままにして、このトルクドライバーと3IPビットを使って、1本の3IPネジ(923-11027)をオーディオボードに取り付けます。
図の3か所の位置でオーディオボードと電源ボタンのフレックスケーブルを押さえてハウジングに接着させます。
電源ボタンのフレックスケーブルの端をコネクタに差し込み(1)、ロックレバーを下げます(2)。
オーディオボードと電源ボタンのフレックスケーブルの端を、ハウジングの端付近のオーディオボードと電源ボタンのZIFコネクタに差し込みます。
注意:オーディオボードと電源ボタンのフレックスケーブルがコネクタにしっかり差し込まれていることを確認してください。フレックスケーブルの取り付けが中途半端だと、コンピュータの電源が入らない場合があります。
オーディオボードと電源ボタンのフレックスケーブルの端をロジックボード上のオーディオボードと電源ボタンのZIFコネクタに差し込みます。
オーディオボードと電源ボタンのフレックスケーブル全体を押さえ、フレックスケーブルをハウジングに接着させます。
10~34 Ncmに調整可能なトルクドライバーのトルク値を17.5 Ncmに設定し、このトルクドライバーとT6トルクスビットを使って、2本の支柱用T6ネジを取り付けます。
10~34 Ncmに調整可能なトルクドライバーのトルク値を10 Ncmに設定し、このトルクドライバーと3IPビットを使って、4本の3IPネジをWi-FiとBluetoothのアンテナに取り付けます。
3IPネジ(923-12077)2本(1)
3IPネジ(923-12078)1本(2)
3IPネジ(923-12080)1本(3)
以下の部品を取り付けて組み立てを完了します。