MacBook Pro(14-inch, M4, 2024):ロジックボード
始める前に
警告
始める前に「バッテリーの安全性」を読み、作業スペースとバッテリーの取り扱いに関するガイドラインに従ってください。
以下の部品を取り外してから作業を開始してください。
ツール
プラスドライバー(00番)
注:交換用のロジックボードを取り付ける場合にのみ必要です。
調整可能なトルクドライバー(0.3~1.2 Nm)
調整可能なトルクドライバー(10~34 Ncm)
静電気放電防止ピンセット
カプトンテープ
ナイロン製プローブ(ブラックスティック)
トルクドライバー(ブルー、0.65 kgf cm)
トルクスプラス3IP 44mm半月型ビット
トルクスプラス5IP 50mmビット
T6トルクスセキュリティビット
すべての修理に必要なツールの一覧を参照してください。

注意
この部品を交換する場合は、修理アシスタントを実行して修理を完了することをおすすめします。すべての取り付け手順を完了すると、修理アシスタントがデバイスで利用可能になります。
交換用のロジックボードを取り付ける場合は、交換用のTouch IDボードも取り付ける必要があります。
取り外し
注:取り外しの手順がすでに完了している場合は、「取り付け」に進んでください。
ブルーのトルクドライバーと3IPビットを使って、以下の8つのカウリングから17本の3IPネジを取り外します。
3IPネジ(923-06854)x 2本 - 右側USB-Cボードコネクタのカウリング(1)
3IPネジ(923-07034)x 2本 - Touch IDボードコネクタのカウリング(2)
3IPネジ(923-06854)x 4本 - ディスプレイコネクタのカウリング(3、4)
3IPネジ(923-06854)x 2本 - 蓋角度センサーコネクタのカウリング(5)
3IPネジ(923-06854)x 2本 - MagSafe 3ボードコネクタのカウリング(6)
3IPネジ(923-06854)x 3本 - 左側USB-Cボードコネクタのカウリング(7)
3IPネジ(923-06854)x 2本 - オーディオボードコネクタのカウリング(8)
8個のカウリング(1~8)を取り外し、再度取り付けるまで保管しておきます。

ブラックスティックを使って、以下の10本のフレックスケーブルの端を持ち上げ、ロジックボードのコネクタから外します。
右側USB-Cボードのフレックスケーブル(1)
Touch IDボードのフレックスケーブル(2)
ディスプレイバックライトの電源フレックスケーブル(3)
FaceTime HDカメラのフレックスケーブル(4)
EDP(Embedded DisplayPort)のフレックスケーブル(5)
蓋角度センサーのフレックスケーブル(6)
MagSafe 3ボードのフレックスケーブル(7)
左側USB-Cボードのフレックスケーブル(8、9)
オーディオボードのフレックスケーブル(10)

Touch IDボードのフレックスケーブルをロジックボードからそっとはがします。

ディスプレイフレックスケーブルのクリップを持ち上げて上部ケースの内部フレームから外し、上部ケースの縁にかかるようにそっと裏返して、下にあるディスプレイフレックスケーブルのバンパーが見えるようにします。

ディスプレイフレックスケーブルのバンパーを持ち上げて上部ケースから取り外し、再度取り付けるまで保管しておきます。

ファンフレックスケーブルの端にあるポリエステルフィルムのタブを慎重にはがします(1)。次に、ブラックスティックを使って、コネクタのロックレバーを押し上げます(2)。

静電気放電防止ピンセットの先端を開いて、一方の先端をファンフレックスケーブルの下に差し込みます。フレックスケーブルの下でピンセットの先端をそっと動かし、フレックスケーブルとロジックボードの接着をはがします。
注意
損傷を与えないように、ピンセットはロジックボードの表面に対して平行な状態で持ってください。
ロジックボードやファンのフレックスケーブルの小さい部品に触れないように注意してください。

ファンのフレックスケーブルの端をコネクタから抜きます。

以下の5本のフレックスケーブルの端からポリエステルフィルムのタブを慎重にはがします。
右側スピーカーのフレックスケーブル(1)
マイクフレックスケーブル(2)
左側スピーカーのフレックスケーブル(3)
キーボードバックライトフレックスケーブル(4)
キーボードフレックスケーブル(5)
ブラックスティックを使って、5本のフレックスケーブル(1~5)のロックレバーを上げます。次に、5本のフレックスケーブルの端をコネクタから外します。

10~34 Ncmに調整可能なトルクドライバーと5IPビットを使って、ロジックボードから4本の5IPネジを取り外します。
5IPネジ(923-07037)(1)x 2本
5IPネジ(923-08687)(2)x 2本

10~34 Ncmに調整可能なトルクドライバーと5IPビットを使って、ロジックボードから2本の5IPネジ(923-11075)を取り外します。

10~34 Ncmに調整可能なトルクドライバーと5IPビットを使って、ロジックボードから2本の5IPネジ(923-07039)を取り外します。

0.3~1.2 Nmに調整可能なトルクドライバーとT6セキュリティビットを使って、ロジックボードから3本の6IPネジを以下の順で取り外します。
6IPネジ(923-10091)(1)x 1本
6IPネジ(923-10091)(2)x 1本
6IPネジ(923-11074)(3)x 1本

ブルーのトルクドライバーと3IPビットを使って、ロジックボードから2本の3IPネジ(923-10089)を取り外します。

ファンダクトのカバーをファンからはがします(1)。次に、ファンダクトのカバーとフレックスケーブルをそっと折り返し、画像のようにカプトンテープを使って固定します。
注意
フレックスケーブルを引っ張らないでください。軽くテープで留めておいて、ロジックボードを簡単に持ち上げられるようにします。
トラックパッドとBattery Management Unit(BMU)のフレックスケーブル(2)はテープで固定しないでください。

図に示すように、ブラックスティックを使ってロジックボードの端を少し持ち上げます。

ロジックボードの側面を持ち、ゆっくりと上に傾けます(1)。ロジックボードをスライドさせて、上部ケースから取り外します(2)。ロジックボードを取り外す際は、ブラックスティックを使って、トラックパッドとBMUのフレックスケーブル(3)を押さえます。

注意:ヒートシンクはロジックボードから取り外さないでください。

取り付け
注意
交換用のロジックボードを取り付ける場合、梱包材と補強材は捨てないでください。元のロジックボードをApple Serviceに返却する際、輸送中の損傷を防ぐために、この梱包材と補強材を使用する必要があります。
重要
元のロジックボードを取り付ける場合は、取り付け手順11に進みます。
交換用のロジックボードを取り付ける場合は、取り付け手順をすべて実行します。
取り外し/取り付け手順に従って、交換用のTouch IDボードを取り付けます。
プラスドライバー(00番)を使って、交換用ロジックボードの上部補強材の脱落防止用プラスネジ(00番)を3本、完全に緩めます。

上部の補強材を交換用のロジックボードから外して脇に置きます。

交換用のロジックボードを下部補強材から外して脇に置きます。

元のロジックボードを下部補強材の上に置きます。ロジックボードのネジ穴と下部補強材のネジ穴の位置を合わせます。
注:下部補強材には「BR」のマークが付いています。

上部補強材を元のロジックボードの上に置きます。上部補強材のネジ穴と元のロジックボードのネジ穴の位置を合わせます。
注:上部補強材には「TR」のマークが付いています。

プラスドライバー(00番)を使って、脱落防止用プラスネジ(00番)を3本、完全に取り付けます。
重要:上部補強材の脱落防止用ネジは、ロジックボードのネジ穴を通して下部補強材のネジ穴に取り付けます。

静電気防止用保管パッケージを再利用して元のロジックボードを入れます。
パッケージに入れたロジックボードを発泡ウレタンの枠に収めます。
箱を閉じて封をし、Apple Serviceに発送します。
ファンダクトのカバーとフレックスケーブルが折り返され、カプトンテープで固定されていることを確認します。

ブラックスティックを使って、トラックパッドとBMUのフレックスケーブル(1)を折り返します。ロジックボードの縁を持ち、縁を下に傾けて上部ケース内に配置し(2)、ロジックボードを上部ケースに取り付けます(3)。

ファンダクトのカバーとフレックスケーブルに貼ったカプトンテープを慎重にはがします。ファンダクトのカバーを配置し、ヒートシンクに押し付けて接着させます(1)。

0.3~1.2 Nmに調整可能なトルクドライバーのトルク値が、0.4 Nmに設定されていることを確認します。調整可能なトルクドライバーとT6セキュリティビットを使って、3本の6IPネジを以下の順でロジックボードに取り付けます。
6IPネジ(923-10091)(1)x 1本

6IPネジ(923-10091)(2)x 1本

6IPネジ(923-11074)(3)x 1本


ブルーのトルクドライバーと3IPビットを使って、ロジックボードに2本の3IPネジ(923-10089)を取り付けます。


10~34 Ncmに調整可能なトルクドライバーのトルク値を20.5 Ncmに設定し、調整可能なトルクドライバーと5IPビットを使って、ロジックボードに次の4本の5IPネジを取り付けます。
5IPネジ(923-07037)(1)x 2本

5IPネジ(923-08687)(2)x 2本


10~34 Ncmに調整可能なトルクドライバーのトルク値を17.5 Ncmに設定し、調整可能なトルクドライバーと5IPビットを使って、2本の5IPネジ(923-11075)をロジックボードに取り付けます。


10~34 Ncmに調整可能なトルクドライバーのトルク値を28 Ncmに設定し、調整可能なトルクドライバーと5IPビットを使って、2本の5IPネジ(923-07039)をロジックボードに取り付けます。


ディスプレイフレックスケーブルの折り畳まれた部分(ディスプレイに最も近い部分)のみをディスプレイと内部フレームの間に押し込みます。

画像のように、ディスプレイフレックスケーブルのバンパーを内部フレーム内とディスプレイフレックスケーブルの湾曲している部分に配置します。
重要:ディスプレイケーブルのバンパーを取り付ける前に、底面を確認し、パッドストリップがある場合、バンパーをカメラとEDPフレックスケーブルの下に配置します。

ディスプレイフレックスケーブルのクリップをディスプレイフレックスケーブルのバンパーの縁にそって合わせ(1)、ディスプレイフレックスケーブルを内部フレームとロジックボードの間に差し込みます(2)。

ディスプレイフレックスケーブルのクリップをバンパーにかぶせて、内部フレームに留めます。

以下の6本のフレックスケーブルの端をコネクタに差し込みます。
右側スピーカーのフレックスケーブル(1)
マイクフレックスケーブル(2)
左側スピーカーのフレックスケーブル(3)
ファンのフレックスケーブル(4)
キーボードバックライトのフレックスケーブル(5)
キーボードフレックスケーブル(6)
ブラックスティックの平らなほうの先端を使って、6つのロックレバー(1~6)を下げます。ポリエステルフィルムのタブを6本のフレックスケーブルの端にはめ込みます。

ファンのフレックスケーブルをロジックボードに15秒間押さえ付けて接着させます。

以下の10本のフレックスケーブルの端をロジックボード上のコネクタにはめ込みます。
右側USB-Cボードのフレックスケーブル(1)
Touch IDボードのフレックスケーブル(2)
ディスプレイバックライトの電源フレックスケーブル(3)
FaceTime HDカメラのフレックスケーブル(4)
EDPのフレックスケーブル(5)
蓋角度センサーのフレックスケーブル(6)
MagSafe 3ボードのフレックスケーブル(7)
左側USB-Cボードのフレックスケーブル(8、9)
オーディオボードのフレックスケーブル(10)

8つのカウリング(1~8)をロジックボード上のコネクタの上にかぶせます。
ブルーのトルクドライバーと3IPビットを使って、以下の17本の3IPネジを8つのカウリングに取り付けます。
3IPネジ(923-06854)x 2本 - 右側USB-Cボードコネクタのカウリング(1)
重要:画像のように、右側のUSB-Cボードコネクタのカウリングのパッド側が上を向いていることを確認します。
3IPネジ(923-07034)x 2本 - Touch IDボードコネクタのカウリング(2)
3IPネジ(923-06854)x 4本 - ディスプレイコネクタのカウリング(3、4)
3IPネジ(923-06854)x 2本 - 蓋角度センサーコネクタのカウリング(5)
3IPネジ(923-06854)x 2本 - MagSafe 3ボードコネクタのカウリング(6)
重要:MagSafe 3ボードコネクタのカウリングには下側に丸い刻印が入っています。
3IPネジ(923-06854)x 3本 - 左側USB-Cボードコネクタのカウリング(7)
重要:画像のように、左側のUSB-Cボードコネクタのカウリングのパッド側が上を向いていることを確認します。
3IPネジ(923-06854)x 2本 - オーディオボードコネクタのカウリング(8)

Touch IDボードのフレックスケーブルをロジックボードに15秒間押さえ付けて接着させます。
以下の部品を取り付けて組立てを完了します。
重要
交換した部品によっては、デバイスで修理アシスタントを使って修理を完了できる場合があります。修理アシスタントの起動方法について詳しくは、こちらを確認してください。