iPad Pro (M4) の Ultra Retina XDR ディスプレイについて

iPad Pro (M4) の Ultra Retina XDR ディスプレイの魅力を最大限に引き出す方法をご案内します。

最適な視覚体験

iPad Pro (M4) の Ultra Retina XDR ディスプレイは、Apple が驚異的な高水準を掲げて開発し、その水準を見事クリアしています。同種のデバイスに搭載された OLED ディスプレイとしては史上最高のディスプレイと自負しています。ハイダイナミックレンジを実現するため、コントラストも明るさも高水準で、ProMotion や True Tone といったディスプレイテクノロジーのおかげで映像がより滑らかに、自然に映し出されます。反射率がきわめて低いので、周囲が明るい状況でも気にならず、コンテンツに集中していられます。広色域対応で、豊かな色彩を鮮やかに再現できます。どのディスプレイも工場で一台一台丁寧に補正されています。さらに iPadOS にはカラーマネジメント機能が組み込まれているので、Ultra Retina XDR ディスプレイは驚くほど正確な色を映し出し、高輝度、ハイダイナミックレンジによる最適な視聴体験が叶います。

ハイダイナミックレンジ

Ultra Retina XDR ディスプレイは、ハイダイナミックレンジ (HDR) に対応しています。HDR は、写真やビデオの暗いところも明るいところも階調を残して幅広く表現できます。そのため、漆黒の闇から、まばゆく明るい白まで、その間の印象深いニュアンスを残しつつ、再現してくれます。写真はもっと鮮やかに見栄えし、ドルビービジョン、HDR10、HLG で視聴する映像の見たことないほどの美しさに息をのむことでしょう。

タンデム OLED テクノロジー

Ultra Retina XDR ディスプレイは、有機発光ダイオード (OLED) テクノロジーを採用しています。驚きの視聴体験をお届けするため、Ultra Retina XDR の OLED ディスプレイは、従来の OLED ディスプレイよりもさらに進化し、iPad Pro にふさわしい基準にはじめて到達したディスプレイとなっています。

OLED テクノロジーは、コントラスト比も解像度もきわめて高く、バックライトがなくても、素子自体が発光するため、ディスプレイの薄型化にも一役買っています。大きくて広々としたディスプレイで圧倒的な高輝度を実現するため、iPad Pro は 2 層の OLED パネルによるタンデム OLED デザインになっています。Ultra Retina XDR ディスプレイは、高輝度、広色域対応、高い色精度のおかげで、従来の OLED ディスプレイが持つ課題を克服しています。

OLED ディスプレイを見る角度を変えると、色味や色合いが若干変化するのに気付くかもしれません。また、黒い背景でディスプレイの明るさを下げると、スクロール中に若干ぼやけたり、色味が変わったりする場合があります。これらは OLED の特性で、問題ではありません。長期的に使っているうちに、見え方に若干の変化が見られる場合もあります。これもまた予想されることで、「残像」や「焼き付き」など、画面に新しい画像が表示された後も前の画像がかすかに残って映るといった現象も、起きるようになる場合があります。残像は一時的で、通常通りに使っていれば数分で消えます。高コントラストの同一画像を高輝度で長時間表示し続けた場合など、極端な状況下では焼き付きが起きることがあります。

Ultra Retina XDR ディスプレイの開発にあたっては、こうした OLED の「焼き付き」現象の低減という点でも、業界最高を目指しました。たとえば、特殊なアルゴリズムを用いて個々のピクセルの使用状況を監視し、ディスプレイの補正データを生成します。iPad Pro はこのデータを使い、各ピクセルの明るさを適時に自動調整し、視覚的な「焼き付き」現象を抑えつつ、いつでも同じように画面を観続けられる環境を整えます。明るさの自動調整機能 で、焼き付きや残像をさらに低減できます。

また、OLED や LCD など、どのディスプレイも経年劣化に伴い、明るさが落ちていく傾向にあります。これは、消費家電製品にはつきものの現象です。

Ultra Retina XDR ディスプレイの魅力を最大限に引き出す

最新バージョンの iPadOS を搭載した iPad Pro は、長期利用による劣化を極力抑え、Ultra Retina XDR ディスプレイの表現力を長持ちさせる作りになっています。Ultra Retina XDR ディスプレイの魅力を最大限に引き出せるよう、さらに以下の点に配慮してください。

  • iPad Pro を最新バージョンの iPadOS にアップデートしてください。新しいアップデートが公開されると、アップデートの案内が表示されます。「設定」>「一般」>「ソフトウェアアップデート」でアップデートを確認することもできます。

  • 「明るさの自動調節」を使って、周辺光に合わせてディスプレイの明るさを自動的に調節してください。この設定はデフォルトで有効になっています。設定状況を調べるには、「設定」>「アクセシビリティ」>「画面表示とテキストサイズ」の順に選択し、下にスクロールして「明るさの自動調節」をオンにします。

  • iPad Pro を使っていないときは、ディスプレイの電源を切るように設定しておきましょう。時間が短いほど、ディスプレイへの負担が軽くなります。この設定を調整するには、「設定」>「画面表示と明るさ」>「自動ロック」の順に選択します。

  • 静止画像を最大輝度で長時間表示し続けることは避けてください。iPad を特に使っていないときでもディスプレイをオンのままにしておくアプリがある場合は、コントロールセンターを使って明るさを一時的に低くしておけます。

公開日: