iPhone、iPad、iPod touch の VoiceOver ローターについて

VoiceOver ローターを使って VoiceOver の動作を変更できます。VoiceOver の音量や話す速さを変更したり、画面上で項目間を移動したりすることができ、その他の操作も可能です。

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VoiceOver ローターを使う

まず、VoiceOver をオンにしていない場合は、「設定」>「アクセシビリティ」でオンにします。

ローターを使うには、ダイヤルを回すように iOS または iPadOS デバイスの画面上で 2 本指を回転させます。VoiceOver は 1 つ目のローターオプションを読み上げます。ほかのオプションを聞くには続けて指を回します。指を離すとオプションが選択されます。

オプションを選択した後、画面上で指を上または下にフリックするとそのオプションが使われます。たとえば、書類が開いているときに「単語」を選択した場合、下または上にフリックすると VoiceOver が次または前の単語に移動します。

次に、ローターオプションとその動作の一覧を示します。

ナビゲーションのオプション

これらすべてのオプションで、上から下に 1 本指で画面をフリックすることによって、次の項目に移動できます。下から上にフリックすると、VoiceOver の前の項目に移動できます。

「文字」「単語」「行」を使って入力時にテキストを確認する

  • 「文字」:1 文字ずつ読み上げます。

  • 「単語」:1 単語ずつ読み上げます。

  • 「行」:1 行ずつ読み上げます。

ページまたは画面の構成単位間を移動する

  • 「コンテナ」:次のオンスクリーンコンテナに移動します。たとえば、Dock やホーム画面がコンテナです。

  • 「見出し」:次の見出しに移動します。「設定」>「メール」「連絡先」「カレンダー」でこのローターを使うことをお勧めします。

  • 「ランドマーク」:HTML コンテンツ (Web ページや HTML E メールなど) のバナー、ナビゲーション、およびボタンの間を移動します。

  • 「同じ項目」:同じ種類の次の項目に移動します。このオプションは、Safari Web 検索の結果のリンクで使うことをお勧めします。

  • 「縦方向のナビゲーション」:1 本指の縦方向のフリックで上または下に移動します。このオプションはホーム画面で使うことをお勧めします。

  • 「静的テキスト」:静的 HTML テキストの次の行に移動します。静的テキストはページのメインテキストで、たとえばリンクやボタン名ではありません。

リンク間を移動する

  • 「リンク」:次のリンクに移動します。

  • 「訪問済みリンク」:次のリンクに移動しますが、すでにクリックしたリンクのみを移動対象にします。

  • 「未訪問リンク」:次のリンクに移動しますが、まだクリックしていないリンクのみを移動対象にします。

  • 「ページ内リンク」:Web ページ上で次のページ内リンクに移動します。

ページ内で移動する方法

  • 「表」:VoiceOver カーソルを Web ページの表の先頭に移動します。

  • 「リスト」:VoiceOver カーソルを Web ページのリストの先頭に移動します。

  • 「ボタン」:HTML コンテンツ内で次のボタンに移動します。

  • 「フォームコントロール」:フォームの使用時にボタンとメニューの間を移動します。

  • 「テキストフィールド」:HTML コンテンツ内で次のテキストフィールドに移動します。

  • 「検索フィールド」:HTML コンテンツ内で次の検索フィールドに移動します。

  • 「画像」:画像に移動します。

入力方法を変更する

「入力モード」オプションを使って、標準入力モード、タッチ入力モード、およびダイレクトタッチ入力モードを切り替えられます。1 本指で上下にフリックして、モードを切り替えてください。

ローターを使う代わりに、「設定」>「アクセシビリティ」>「VoiceOver」>「入力」に進んで入力モードを選択することもできます。

次に、入力モードの使い方を説明します。

標準入力モード

左右にスワイプしてキーボードのキーを選択してから、ダブルタップして文字を入力します。または、指をキーボードの中で動かしてキーを選択し、1 本指でキーをタッチし続けたまま別の指で画面をタップします。

キーを選択すると VoiceOver からキーが読み上げられ、文字を入力するときにもう一度読み上げられます。

タッチ入力モード

キーボードのキーにタッチして選択し、指を離して文字を入力します。間違ったキーをタッチした場合は、使用したいキーに指をスライドさせます。

キーをタッチすると、VoiceOver からそれぞれのキーの文字が読み上げられます。指を離すと、VoiceOver は文字を入力します。

ダイレクトタッチ入力モード

VoiceOver がオフの場合と同じように入力します。このモードでは、入力時のみ VoiceOver がオフになります。

オプションを選択する

上記のオプションのいくつかはデフォルトでローターに表示され、いくつかは表示するように指定されている場合に表示されます。

ローターオプションを選択するには、「設定」>「アクセシビリティ」>「VoiceOver」>「ローター」に進みます。その後、ローターに表示するオプションを選択します。

一部のオプションは、状況によってはローターに表示されません。たとえば、「入力モード」はキーボードがある場合のみローターに表示されます。

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