Apple Watch で AssistiveTouch を使う

AssistiveTouch を利用すれば、片手のジェスチャだけで Apple Watch を操作し、使いこなせます。

必要なもの

AssistiveTouch には、Apple Watch Series 4 以降、Apple Watch SE (第 1 世代) 以降、Apple Watch Ultra 以降が対応しています。必ず最新バージョンの watchOS をお使いください。

Apple Watch で AssistiveTouch を有効にする方法

  1. Apple Watch で設定アプリを開きます。

  2. 「アクセシビリティ」をタップし、「AssistiveTouch」をタップします、

  3. 「AssistiveTouch」をタップしてオンに切り替え、確認のため「OK」をタップします。または、「試してみる」をタップして、見てわかる説明を確認できます。

Apple Watch で Siri を使って AssistiveTouch を有効にすることもできます。または、iPhone で Apple Watch アプリを使って、AssistiveTouch のすべての機能を有効にし、カスタマイズできます。

AssistiveTouch がオンのとき、ユニバーサルのダブルタップジェスチャは利用できません。

Apple Watch を片手のジェスチャで操作する

手首を上げると、Apple Watch の画面の周りに青いリングが表示され、AssistiveTouch がオンになっていることを教えてくれます。AssistiveTouch を使い始めるには、手をすばやく 2 回握りしめて (ダブルクレンチ) ください。色で知らせてくれるこの合図は、「アクセシビリティ」>「AssistiveTouch」>「カラー」で色を変更できます。または、「アクセシビリティ」>「AssistiveTouch」>「ハンドジェスチャ」>「有効化するジェスチャ」で、色の合図をオフにすることもできます。

AssistiveTouch を作動させると、画面上の 1 つ目の項目の周りにフォーカスリングが表示されます。フォーカスリングで囲まれている項目は、AssistiveTouch でタップできます。

デフォルトのアクションについては、以下のジェスチャで Apple Watch を操作できます。

  • 次の項目に移動する:タップ (人差し指を親指にタップする)

  • 1 つ前の項目に戻る:ダブルタップ (人差し指を親指に 2 回すばやくタップする)

  • 項目をタップする:クレンチ (手を握りしめる)

  • アクションメニューを表示する:ダブルクレンチ (手をすばやく 2 回握りしめる)。アクションメニューを使って、スクロールする、Digital Crown を押すなど、AssistiveTouch でさまざまなアクションを実行できます。

AssistiveTouch のジェスチャをカスタマイズする方法

  1. Apple Watch で設定アプリを開くか、iPhone で Apple Watch アプリを開きます。

  2. 「アクセシビリティ」>「AssistiveTouch」>「ハンドジェスチャ」の順にタップします。

  3. ジェスチャをタップし、そのジェスチャを行ったときに実行したいアクションを選択します。

AssistiveTouch の使い始めの合図となるジェスチャもカスタマイズできます。「アクセシビリティ」>「AssistiveTouch」>「ハンドジェスチャ」>「有効化するジェスチャ」の順に選択してください。

手動ハイライトまたは自動ハイライトを使う

「設定」>「アクセシビリティ」>「AssistiveTouch」>「ハイライトのスタイル」で「手動ハイライト」をオンにしている場合は、AssistiveTouch で画面上の次の項目に進むタイミングや、項目をタップするタイミングをジェスチャを使って自分でコントロールします。

「自動ハイライト」をオンにしている場合は、項目から項目に自動で移動します。

「自動ハイライト」がオンの場合は、以下のデフォルトジェスチャを使えます。

  • アクションメニューを表示する:タップ

  • 逆向きにする:ダブルタップ

  • 「自動ハイライト」の使用中にクレンチやダブルクレンチを使うと、それらのジェスチャに割り当てられているアクションが実行されます。

「AssistiveTouch で承認」機能を使う

  1. Apple Watch で設定アプリを開きます。

  2. 「アクセシビリティ」>「AssistiveTouch」の順にタップします。

  3. 「AssistiveTouch で承認」をタップし、「続ける」をタップします。

  4. サイドボタンをダブルクリックして、パスコードを入力します。

  5. 確認のため、もう一度サイドボタンをダブルクリックします。

この機能を有効にすると、Mac のロックを解除する、Apple Pay の決済を承認するなど、サイドボタンのダブルクリックが必要な場面でいつでも AssistiveTouch のハンドジェスチャを使用できます。Apple Pay の決済を承認するときは、パスコードも入力する必要があります。

モーションポインタで Apple Watch を操作する

AssistiveTouch は、モーションポインタでも使えます。モーションポインタは Apple Watch の画面に円のアイコンとして表示され、Apple Watch を傾けてその動きをコントロールできます。モーションポインタは、手首を揺らすか、アクションメニューを使って作動させます。

手首を揺らしてモーションポインタを作動させる方法

  1. 「設定」>「アクセシビリティ」>「AssistiveTouch」>「モーションポインタ」>「滞留コントロール」の順にタップします。

  2. 「シェイクで開始」をタップし、この機能をオンにします。

  3. Apple Watch を持ち上げて、手首を揺らすと、モーションポインタが表示されます。

アクションメニューを使ってモーションポインタを作動させる方法

  1. ジェスチャを使ってアクションメニューを表示します。デフォルトのジェスチャはダブルクレンチです。

  2. デフォルトのタップジェスチャを使ってアクションメニュー内を進み、「操作」が選択されたら手を握りしめて (クレンチ) タップします。

  3. 「モーションポインタ」をタップします。

モーションポインタを移動して項目の上に置いたら、ハンドジェスチャでその項目をタップできます。または、指定した時間が経過したら自動的にモーションポインタで項目を選択するようにしておけます。画面上で項目を選択したらアクションメニューを表示するように、モーションポインタを設定しておくこともできます。

モーションポインタを使えば、Apple Watch の画面のホットエッジでスワイプを実行できます。モーションポインタを画面の端近くに置くと、その方向にスワイプが実行されます。これらのホットエッジは、「アクセシビリティ」>「AssistiveTouch」>「モーションポインタ」でカスタマイズできます。

AssistiveTouch のアクションメニューを使う

アクションメニューには項目のリストが表示され、それらの項目をタップして、Apple Watch のさまざまなエリアでアクションを実行できます。アクションメニューはコンテキストアウェアなので (状況を把握して変化するので)、Apple Watch の使い方に応じて内容が変化し、関連性の高いアクションが表示されます。

アクションメニューを使うには、関連付けられているジェスチャを実行してください (デフォルトはダブルクレンチ)。その後、ジェスチャを使って項目のリストを前後に移動し、項目をタップします。

AssistiveTouch のアクションメニューをカスタマイズするには、「設定」>「アクセシビリティ」>「AssistiveTouch」>「メニューをカスタマイズ」の順にタップします。この画面で、以下の設定ができます。

  • 「よく使う項目」で「アクションを追加」をタップし、デフォルトの項目に加えてアクションメニューに表示しておきたいアクションをタップします。

  • アクションメニューを表示したい場所を選択します。

  • 大きいサイズのメニューを有効にします。

アクションメニューで自動スクロールを使う

自動スクロールを使えば、Digital Crown を回す、Apple Watch の画面を上下にスクロールするなどのアクションをジェスチャを使って実行できます。

  1. ジェスチャを使ってアクションメニューを表示します。デフォルトのジェスチャはダブルクレンチです。

  2. デフォルトのタップジェスチャを使ってアクションメニュー内を進み、「自動スクロール」が選択されたら手を握りしめて (クレンチ) タップします。

  3. タップジェスチャを使って「自動スクロール」のオプションを進み、手を握りしめて (クレンチ) そのうち 1 つを選択します。

自動スクロールのアクションはコンテキストアウェアなので、画面に何が表示されているかに応じて変化します。たとえば、オーディオアプリの使用中は、Digital Crown を選択すると音量が上がります。自動スクロール機能の使用時には、画面に説明が表示され、使い方を教えてくれます。

通知が表示されたときにクイックアクションを使う

Apple Watch に通知が表示されたときに、クイックアクションで反応できます。たとえば、電話がかかってくると、ダブルクレンチで応答できることを知らせる通知が表示されます。アラームをスヌーズにしたり、タイマーを停止したりする場合にも、クイックアクションを使えます。クイックアクションを閉じるには、ダブルタップのジェスチャを行います。

クイックアクションのオン/オフを切り替えるには、「設定」>「アクセシビリティ」>「クイックアクション」の順に選択します。

関連情報

iPhone、iPad、iPod touch で AssistiveTouch を使う方法については、こちらの記事を参照してください。

公開日: