USB Printer Sharing 1.0
システム条件:
Mac OS 9.0 以降
ファイルサイズ: 710 KB
この書類には、Mac OS 9 対応の USB Printer Sharing J-1.0 ソフトウェアについての最新の情報が記載されています。
この書類をプリントして保管されることをお勧めします。また、USB Printer Sharing についての詳しい説明は、ソフトウェアをインスト?ル後に Mac ヘルプを参照してください。
概要
USB Printer Sharing J-1.0 は、Transport Control Protocol / Internet Protocol (TCP/IP) を使用して、物理的なケーブル (Ethernet) を接続した、またはワイヤレスのネットワーク (AirMac) 上で複数のコンピュータに接続した Universal Serial Bus (USB) プリンタを共有できるようにします。Network Services Location (NSL) Manager バージョン 1.1 で提供される Service Location Protocol (SLP) を使用してプリンタの登録、および検出をします。
USB Printer Sharing ソフトウェアの使用に必要なシステム条件
プリンタを接続しているホストコンピュータ、およびそのプリンタを使用する側のコンピュータの双方のシステムソフトウェアは、Mac OS 9 システムのいずれかのバージョンが必要です。
プリンタを接続しているホストコンピュータ、およびそのプリンタを使用する側のコンピュータは、TCP/IP を使用してネットワークに接続します。AppleTalk は使用できません。
共 有するプリンタは、iMac、iBook、New PowerBook G3、Power Macintosh (Blue and White) システム、および Power Mac G4 システムに装備されている USB ポ?トに接続する必要があります。プラグイン USB アダプタ、および USB PC カードは使用できません。
ワイヤレスネットワークを使用するには、AirMac バージョン J-1.1.1 以降のソフトウェアが必要です。
共 有プリンタを使用するには、使用する側のコンピュータが PCI Power Macintosh であり、そのコンピュータには USB Printer Sharing ソフトウェア、およびプリンタ用のドライバまたは PPD がインストールされている必要があります。また、共有している USB PostScript プリンタを使用するには、使用する側のコンピュータにも USB ポートが装備されている必要があります。
Macintosh システムは、クロスケーブル、ハブ、ルータ、スイッチ、および AirMac に接続できます。
プリンタの互換性
USB Printer Sharing J-1.0 は、ほとんどの USB プリンタと互換性があります。詳しくは、プリンタをお買い求めの販売店にご確認ください。USB Printer Sharing J-1.0 は、以下のモデルでテストを行いました。
USB ラスタープリンタ:ドライババージョン 2.x および 3.1 以降を使用した Hewlett Packard 社の USB インクジェットプリンタ、および Epson 社の USB インクジェットプリンタ。
USB PostScript プリンタ:LaserWriter バージョン 8.7 を使用した Canon 社、Hewlett Packard 社、Lexmark 社、および Tektronix 社のプリンタ。
ソフトウェアのインストール
USB Printer Sharing ソフトウェア、および関連ヘルプファイルをインストールするには、「インストーラ」アプリケーションを起動します。
重要:
共有プリンタを接続したコンピュータ、および共有プリンタにプリントするすべてのコンピュータに USB Printer Sharing ソフトウェアをインストールします。
インストーラは以下のファイルを追加します:
USB Printer Sharing | 「システムフォルダ:コントロールパネル」フォルダの中 |
USB Printer Sharing Extension | 「システムフォルダ:機能拡張」フォルダの中 |
ptUsbshr.htm | 「システムフォルダ:ヘルプ:Mac Help:pt:pgs」フォルダの中 |
インストーラは以下のファイルをアップデートしたバージョンのファイルに置き換えます:
pt idx | 「システムフォルダ:ヘルプ:Mac Help:pt」フォルダの中 |
ptRtoc.htm | 「システムフォルダ:ヘルプ:Mac Help:pt」フォルダの中 |
ptDsktpp.htm | 「システムフォルダ:ヘルプ:Mac Help:pt:pgs」フォルダの中 |
ptTcpcp.gif | 「システムフォルダ:ヘルプ:Mac Help:pt:gfx」フォルダの中 |
ptUsbshr.gif | 「システムフォルダ:ヘルプ:Mac Help:pt:gfx」フォルダの中 |
ptVers.htm | 「システムフォルダ:ヘルプ:Mac Help:pt:shrd」フォルダの中 |
インストーラは以下のファイルが見つかったら削除します:
USB Printer Sharing Prefs | 「システムフォルダ:初期設定」フォルダの中 |
インストーラは以下のファイルが見つかったら移動します:
DNSPlugin
「システムフォルダ:機能拡張」フォルダから「システムフォルダ:機能拡張(使用停止)」フォルダへ |
USB Printer Sharing J-1.0 ソフトウェアのほかに、プリンタに対応したソフトウェアを共有プリンタを使用する側のコンピュータにインストールする必要があります。
インクジェットプリンタなどの USB ラスタープリンタを共有するには、プリンタ製造元が提供するドライバを共有プリンタを使用する側のコンピュータにそれぞれインストールする必要があります。
Laser プリンタなどの USB PostScript プリンタを共有するには、プリンタ製造元が提供する PPD ファイルを共有プリンタを使用する側のコンピュータにそれぞれインストールする必要があります。
プリンタの共有
プ リンタを接続したコンピュ?タ上で、「USB Printer Sharing」コントロールパネルを開き、USB Printer Sharing を開始します。コントロールパネルを開いたら、「マイ・プリンタ」タブをクリックし、共有したいローカル USB プリンタをプリンタの名前の横にあるチェックボックスをチェックして選択します。プリンタは、ほかのシステムには、「ファイル共有」コントロールパネルの プリンタ名やホストコンピュータ名として設定される名前として表示されます。
共有するプリンタが接続されているネットワーク関連グループの指定
「TCP/IP」 コントロールパネルを開きます。「検索ドメイン名」または利用者モードを「詳しい情報も指定」にした場合の「追加の検索ドメイン名」の枠 内の最初のドメイン名を記録します。これは、登録されたプリンタが接続されているネットワーク関連グループです。「検索ドメイン名」がブランクの場合は、 「ローカルサービス」が省略時設定として設定されます。ほかのコンピュータからプリンタをあらかじめ選択する場合に、この関連グループ名を知っておく必要 があります。
共有プリンタの使用
プリンタをあらかじめ選択する:「USB Printer Sharing」コントロールパネルを開き、「ネットワークプリンタ」タブをクリックします。使用するプリンタがあらかじめ選択するリストにない場合、 NSL Printer Browser を開くために「追加」ボタンをクリックします。三角形をクリックすると、共有するプリンタが接続されている関連グループが開きます。そこでプリンタを選択 し、「選択」ボタンをクリックします。
プリンタの選択:プリンタを選択するには、インクジェットや、ほかのラスタープリンタを選択する場合は「セレクタ」、PostScript プリンタを選択する場合は「デスクトップ・プリンタ Utility」を使用します。
トラブルシューティング
「マイ・プリンタ」タブ上に接続したプリンタの名前が表示されない
直接プリンタにプリントしてみてください。一度正しくプリントされれば、「USB Printer Sharing」コントロールパネルにリスト表示されるはずです。
リモ?ト共有のプリンタが「セレクタ」または「デスクトップ・プリンタ Utility」に表示されない
「USB Printer Sharing」コントロールパネルを使用してあらかじめプリンタが選択されていることを確認してください。
ホストコンピュータでプリンタを共有していることを確認してください。
ホストコンピュータ、および使用する側のコンピュータとも同じネットワ?ク関連グル?プ内のものを使用していることを確認してください。
プ リンタを選択する場合、適切なソフトウェアを使用していることを確認してください。ラスタープリンタを選択する場合 は、「セレクタ」およびプリンタに対応したドライバを使用し、PostScript プリンタを選択する場合は、「デスクトップ・プリンタ Utility」を使用してください。
ネットワーク設定内のルータで Service Location Protocol (SLP) マルチキャスト・パケットの使用が可能であることをネットワ?ク管理者に確認してください。お使いのネットワークで SLP を使用できない場合は、USB Printer Sharing をドラッグ & ドロップして使用可能にできるかもしれません。詳しい説明は Mac OS ヘルプを参照してください。
あらかじめ選択した共有プリンタにプリントできない
ホストコンピュータでプリンタを共有していること、さらに関連グル?プ名が変更されていないことを確認してください。
「TCP/IP」コントロールパネルを使用して TCP/IP が使用可能であることを確認してください。
プリンタが使用可能であり、物理的に適切に接続されていることを確認してください。さらに、ホストコンピュータがスリープしたり、システム終了していないことを確認してください。
USB Printer Sharing がモデムをダイアルする原因になる
Mac OS 9 は、2 つの異なる物理ポートで TCP/IP プロトコルを同時に稼動させるマルチ・ホーミングの使用はできません。「TCP/IP」コントロールパネルの設定を PPP にすると、モデムをダイアルします。この問題を回避するには、「TCP/IP」コントロールパネルの設定を AirMac または Ethernet ポートに変更してください。PPP を使用する必要がある場合は、「USB Printer Sharing」コントロールパネルを使用して USB Printer Sharing を停止してください。
ソフトウェアの削除
USB Printer Sharing ソフトウェアをコンピュータから削除するには、「インストーラ」アプリケーションを実行し、削除オプションを選択します。
以下のファイルが削除されます:
USB Printer Sharing Extension バージョン J-1.0
「システムフォルダ:コントロールパネル」フォルダから | |
「システムフォルダ:機能拡張」フォルダから |
確認されている問題
ドライバによってはマルチプリンタを使用できないものがあります。2 つ以上のプリンタをあらかじめ選択すると、どちらのプリンタがセレクタに表示されるか明確ではありません。
ドライバによってはプリンタ名を使用できないものがあります。2 つ以上 のプリンタをあらかじめ選択すると、プリンタ名を対応させることが困難になります。
USB ハードウェアを搭載していないコンピュータからプリンタ共有された USB プリンタを使用する場合、Epson 社製を含むいくつかのドライバは、USB ソフトウェアがインストールされている必要があります。USB ソフトウェアは、Mac OS 9 の再インストールで「カスタマイズ」ボタンを選択するとインストールできます。Mac OS 9 システムにインストールするには、ソフトウェアのインストールで「カスタマイズ」ボタンをクリックしてカスタムインストールします。「Mac OS 9」のチェックボックスをクリックし、ポップアップメニューから「カスタムインストール」を選択します。「ネットワークソフトウェア」の横の三角形をク リックして開いたリストから「USB」をクリックして選択します。これ以外のオプションは選択しないでください。このあとは、インストールメッセージに 従って操作してください。
ほかの利用者がプリンタを使用中の場合、ドライバによっては反応が悪くなることがあります。その結果、エラーメッセージが不明な内容になったり、存在しないメッセージが表示されたりします。
Apple リモートアクセスを使用した場合、USB Printer Sharing はプリンタを共有しません。
USB Printer Sharing は、IP マスカレーディング、または Network Address Translation (NAT) が使用されている場合、適切に動作しない可能性があります。
USB Printer Sharing は、ほかのプリンタ共有ソフトウェアが起動中は適切に動作しない可能性があります。
重要な作業を処理中に CPU を占有するようなアプリケーション(CD を焼くソフトウェアなど)は、USB Printer Sharing と互換性がありません。このようなソフトウェアが起動中のシステムをホストプリンタに使用しないでください。
システム終了した、またはスリ?プ中のシステムに接続したプリンタは、使用できません。この問題を回避するには、「省エネルギ?設定」コントロールパネルの「より詳しく」を選択してホストコンピュータをスリープしない設定にします。