OS X Mavericks v10.9.5 およびセキュリティアップデート 2014-004 のセキュリティコンテンツについて

OS X Mavericks v10.9.5 およびセキュリティアップデート 2014-004 のセキュリティコンテンツについて説明します。

このアップデートは、ソフトウェアアップデートまたは Apple サポートサイトからダウンロードしてインストールできます。

Apple では、ユーザ保護の観点から、完全な調査が終了して必要なパッチやリリースが利用可能になるまではセキュリティ上の問題を公開、説明、または是認いたしません。Apple 製品のセキュリティについては、こちらの記事を参照してください。

Apple Product Security PGP キーについてはこちらの記事を参照してください。

CVE ID を使って脆弱性を調べることもできます。

その他のセキュリティアップデートについては、こちらの記事を参照してください。

注意:OS X Mavericks v10.9.5 には、Safari 7.0.6 のセキュリティコンテンツが含まれています。

OS X Mavericks v10.9.5 およびセキュリティアップデート 2014-004

  • apache_mod_php

    対象:OS X Mavericks v10.9 ~ v10.9.4

    影響:PHP 5.4.24 に複数の脆弱性がある。

    説明:PHP 5.4.24 に複数の脆弱性があります。これらの脆弱性に起因する最も重大な問題として、任意のコードが実行される可能性があります。このアップデートでは、PHP をバージョン 5.4.30 にアップデートすることで、問題が解消しています。

    CVE-ID

    CVE-2013-7345

    CVE-2014-0185

    CVE-2014-0207

    CVE-2014-0237

    CVE-2014-0238

    CVE-2014-1943

    CVE-2014-2270

    CVE-2014-3478

    CVE-2014-3479

    CVE-2014-3480

    CVE-2014-3487

    CVE-2014-3515

    CVE-2014-3981

    CVE-2014-4049

  • Bluetooth

    対象:OS X Mavericks v10.9 ~ v10.9.4

    影響:悪意のあるアプリケーションにシステム権限を取得され、任意のコードを実行される可能性がある。

    説明:Bluetooth API コールの処理における検証に脆弱性がありました。この問題は、配列境界チェック機能を改善することで解決されました。

    CVE-ID

    CVE-2014-4390:Google Project Zero の Ian Beer 氏

  • CoreGraphics

    対象:OS X Mavericks v10.9 ~ v10.9.4

    影響:悪意を持って作成された PDF ファイルを開くと、アプリケーションが予期せず終了したり、情報が開示されたりする可能性がある。

    説明:PDF ファイルの処理に、領域外のメモリ読み込みの脆弱性がありました。この問題は、配列境界チェック機能を改善することで解決されました。

    CVE-ID

    CVE-2014-4378:iSIGHT Partners GVP Program に協力する Binamuse VRT の Felipe Andres Manzano 氏

  • CoreGraphics

    対象:OS X Lion v10.7.5、OS X Lion Server v10.7.5、OS X Mountain Lion v10.8.5、OS X Mavericks v10.9 ~ v10.9.4

    影響:悪意を持って作成された PDF ファイルを開くと、アプリケーションが予期せず終了したり、任意のコードが実行される可能性がある。

    説明:PDF ファイルの処理に、整数オーバーフローの脆弱性がありました。この問題は、配列境界チェック機能を改善することで解決されました。

    CVE-ID

    CVE-2014-4377:iSIGHT Partners GVP Program に協力する Binamuse VRT の Felipe Andres Manzano 氏

  • Foundation

    対象:OS X Mavericks v10.9 ~ v10.9.4

    影響:NSXMLParser を使うアプリケーションが誤用され、情報が開示される可能性がある。

    説明:NSXMLParser による XML の処理に、XXML 外部エンティティの問題がありました。この問題は、オリジン間で外部エンティティを読み込まないようにすることで解決されました。

    CVE-ID

    CVE-2014-4374:VSR (http://www.vsecurity.com/) の George Gal 氏

  • Intel Graphics Driver

    対象:OS X Mountain Lion v10.8.5、OS X Mavericks v10.9 ~ v10.9.4

    影響:信頼できない GLSL シェーダをコンパイルすると、アプリケーションが予期せず終了したり、任意のコードが実行されたりする可能性がある。

    説明:シェーダコンパイラに、ユーザ空間のバッファオーバーフローの脆弱性がありました。この問題は、配列境界チェック機能を改善することで解決されました。

    CVE-ID

    CVE-2014-4393:Apple

  • Intel Graphics Driver

    対象:OS X Mountain Lion v10.8.5、OS X Mavericks v10.9 ~ v10.9.4

    影響:悪意のあるアプリケーションにシステム権限を取得され、任意のコードを実行される可能性がある。

    説明:一部の統合グラフィックドライバルーチンに、検証の脆弱性が複数存在します。この問題は、配列境界チェック機能を改善することで解決されました。

    CVE-ID

    CVE-2014-4394:Google Project Zero の Ian Beer 氏

    CVE-2014-4395:Google Project Zero の Ian Beer 氏

    CVE-2014-4396:Google Project Zero の Ian Beer 氏

    CVE-2014-4397:Google Project Zero の Ian Beer 氏

    CVE-2014-4398:Google Project Zero の Ian Beer 氏

    CVE-2014-4399:Google Project Zero の Ian Beer 氏

    CVE-2014-4400:Google Project Zero の Ian Beer 氏

    CVE-2014-4401:Google Project Zero の Ian Beer 氏

    CVE-2014-4416:Google Project Zero の Ian Beer 氏

  • IOAcceleratorFamily

    対象:OS X Mountain Lion v10.8.5、OS X Mavericks v10.9 ~ v10.9.4

    影響:悪意のあるアプリケーションにシステム権限を取得され、任意のコードを実行される可能性がある。

    説明:IOKit API の引数の処理に、ヌルポインタ逆参照の脆弱性がありました。この問題は、IOKit API 引数の検証を強化することで解決されました。

    CVE-ID

    CVE-2014-4376:Google Project Zero の Ian Beer 氏

  • IOAcceleratorFamily

    対象:OS X Mavericks v10.9 ~ v10.9.4

    影響:悪意のあるアプリケーションにシステム権限を取得され、任意のコードを実行される可能性がある。

    説明:IOAcceleratorFamily 関数の処理に、領域外読み込みの脆弱性がありました。この問題は、配列境界チェック機能を改善することで解決されました。

    CVE-ID

    CVE-2014-4402:Google Project Zero の Ian Beer 氏

  • IOHIDFamily

    対象:OS X Mountain Lion v10.8.5、OS X Mavericks v10.9 ~ v10.9.4

    影響:ローカルユーザがカーネルポインタを読み込めるため、カーネルアドレス空間配置のランダム化を回避するために悪用される可能性がある。

    説明:IOHIDFamily 関数の処理に、領域外読み込みの脆弱性がありました。この問題は、配列境界チェック機能を改善することで解決されました。

    CVE-ID

    CVE-2014-4379:Google Project Zero の Ian Beer 氏

  • IOKit

    対象:OS X Mountain Lion v10.8.5、OS X Mavericks v10.9 ~ v10.9.4

    影響:悪意のあるアプリケーションにシステム権限を取得され、任意のコードを実行される可能性がある。

    説明:IODataQueue オブジェクトの特定のメタデータフィールドの処理に、検証の脆弱性がありました。この問題は、メタデータの検証を強化することで解決されました。

    CVE-ID

    CVE-2014-4388:@PanguTeam

  • IOKit

    対象:OS X Mountain Lion v10.8.5、OS X Mavericks v10.9 ~ v10.9.4

    影響:悪意のあるアプリケーションにシステム権限を取得され、任意のコードを実行される可能性がある。

    説明:IOKit 関数の処理に、整数オーバーフローの脆弱性がありました。この問題は、配列境界チェック機能を改善することで解決されました。

    CVE-ID

    CVE-2014-4389:Google Project Zero の Ian Beer 氏

  • Kernel

    対象:OS X Mavericks v10.9 ~ v10.9.4

    影響:ローカルユーザがカーネルアドレスを推測して、カーネルアドレス空間配置のランダム化を回避できる可能性がある。

    説明:CPU グローバル記述子テーブルが、予測可能なアドレスに割り振られることがあります。この問題は、グローバル記述子テーブルを常にランダムアドレスに割り振ることで解決されました。

    CVE-ID

    CVE-2014-4403:Google Project Zero の Ian Beer 氏

  • Libnotify

    対象:OS X Mountain Lion v10.8.5、OS X Mavericks v10.9 ~ v10.9.4

    影響:悪意のあるアプリケーションに root 権限を取得され、任意のコードを実行される可能性がある。

    説明:Libnotify に領域外書き込みの脆弱性がありました。この問題は、配列境界チェック機能を改善することで解決されました。

    CVE-ID

    CVE-2014-4381:Google Project Zero の Ian Beer 氏

  • OpenSSL

    対象:OS X Lion v10.7.5、OS X Lion Server v10.7.5、OS X Mountain Lion v10.8.5、OS X Mavericks v10.9 ~ v10.9.4

    影響:OpenSSL 0.9.8y には複数の脆弱性があり、その 1 つとして任意のコードが実行される可能性がある。

    説明:OpenSSL 0.9.8y に複数の脆弱性がありました。この問題は、OpenSSL をバージョン 0.9.8za にアップデートすることで解決されました。

    CVE-ID

    CVE-2014-0076

    CVE-2014-0195

    CVE-2014-0221

    CVE-2014-0224

    CVE-2014-3470

  • QT Media Foundation

    対象:OS X Lion v10.7.5、OS X Lion Server v10.7.5、OS X Mountain Lion v10.8.5、OS X Mavericks v10.9 ~ v10.9.4

    影響:悪意を持って作成されたムービーファイルを再生すると、アプリケーションが予期せず終了したり、任意のコードが実行されたりする可能性がある。

    説明:RLE でエンコードされたムービーファイルの処理に、メモリ破損の脆弱性がありました。この問題は、配列境界チェック機能を改善することで解決されました。

    CVE-ID

    CVE-2014-1391:iDefense VCP に協力する Fernando Munoz 氏、HP の Zero Day Initiative に協力する Tom Gallagher 氏および Paul Bates 氏

  • QT Media Foundation

    対象:OS X Lion v10.7.5、OS X Lion Server v10.7.5、OS X Mountain Lion v10.8.5、OS X Mavericks v10.9 ~ v10.9.4

    影響:悪意を持って作成された MIDI ファイルを再生すると、アプリケーションが予期せず終了したり、任意のコードが実行されたりする可能性がある。

    説明:MIDI ファイルの処理に、バッファオーバーフローの脆弱性がありました。この問題は、配列境界チェック機能を改善することで解決されました。

    CVE-ID

    CVE-2014-4350:HP の Zero Day Initiative に協力する s3tm3m 氏

  • QT Media Foundation

    対象:OS X Lion v10.7.5、OS X Lion Server v10.7.5、OS X Mountain Lion v10.8.5、OS X Mavericks v10.9 ~ v10.9.4

    影響:悪意を持って作成されたムービーファイルを再生すると、アプリケーションが予期せず終了したり、任意のコードが実行されたりする可能性がある。

    説明:「mvhd」アトムの処理に、メモリ破損の脆弱性がありました。この問題は、配列境界チェック機能を改善することで解決されました。

    CVE-ID

    CVE-2014-4979:HP の Zero Day Initiative に協力する Andrea Micalizzi (rgod) 氏

  • ruby

    対象:OS X Mavericks v10.9 ~ v10.9.4

    影響:リモートの攻撃者によって任意のコードが実行される可能性がある。

    説明:LibYAML による URI 内のパーセントエンコーディングされた文字の処理に、ヒープバッファオーバーフローの脆弱性がありました。この問題は、配列境界チェック機能を改善することで解決されました。このアップデートでは、LibYAML をバージョン 0.1.6 にアップデートすることで、問題が解消しています。

    CVE-ID

    CVE-2014-2525

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